2011年に設立し、以来業界シェアトップクラス企業としてデジタル・ディストリビューション事業を展開するマイシアターD.D.株式会社。邦画をはじめ、洋画、アニメ、ドラマ、バラエティなど10,000タイトルを超える作品を、Amazon Prime Video、Netflix、U-NEXT、TVerなど数々の配信サービス事業者に提供しています。
当社の特徴は、扱える作品が圧倒的に多いことや創業以来10年以上蓄積されたビッグデータを保持している点が挙げられます。
今回は、2024年に新設されたデータドリブン推進部の辻部長にインタビューを実施しました。
データ分析の専門性を活かした異業種からの転職や、会社全体の事業成長を支えるデータドリブン推進部について語って頂きました。
<プロフィール>
辻 竜也
データドリブン推進部 部長
金融機関での管理職経験を経て、データ分析のスキルを活かして2024年5月にマイシアターD.D.に入社。
現在はデータドリブン推進部で、データ分析基盤の構築と生成AIの導入・推進に取り組んでいる。
金融からエンタメへ。データ分析スキルを武器に新天地に挑戦
──これまでの経歴について教えてください。
大学卒業後は金融機関で営業部門を経験後、店舗開発、企画といった様々な部門で、管理職を経験し、チームメンバーの育成やマネジメントに注力してきました。
また、業務改善、新規プロダクト推進、データ分析インフラ導入など、データを起点とした立場で多岐にわたるプロジェクトを推進してきました。さらに、チームで機械学習を用いたデータ分析に取り組み、顧客ターゲティングの精度向上に貢献してきました。
──マイシアターD.D.への転職のきっかけを教えてください。
前職でデータ分析業務に携わる中で、データの利活用による意思決定の推進、そして管理職として組織作りと配下のメンバーの育成にやりがいはありましたが、長年同じ金融業界にいる中で今後の市場の伸びが限定的であることも感じていました。
新たなフィールドで挑戦したいという意欲が高まり様々な業界を転職活動を通じて見る中で、成長を続ける映像配信サービス市場において圧倒的なコンテンツ力、国内シェアトップクラスの作品数と取引社数、10年以上蓄積されたノウハウと希少性が高いデータを持つ当社に魅力を感じました。
また、ビッグデータの活用によりデジタルマーケティングを強化するフェーズでビジネスの成長に貢献したいと思い、入社を決意しました。
データ分析の精鋭部隊
──会社全体の事業戦略において、データドリブン推進部はどのような役割を担っているのでしょうか?
データドリブン推進部は2024年5月に新設された部門で、現在はデータ分析基盤の構築と生成AIの導入・推進をメインに行っています。
売上データ分析を中心に、データに基づいた迅速な意思決定を支援する分析基盤の構築を目指しています。
この分析基盤構築において、現在、データの収集・加工・可視化を効率化するため、データパイプラインを構築しており、クラウドサービスやBIツールの導入と活用を進めています。また、データクレンジングの課題にも取り組み、より精度の高い分析を実現できるよう努めています。
生成AIについては、入社後すぐに導入に着手し、導入開始から3ヶ月で全社員の月間アクティブユーザを70%超の高い水準で推移させています。現在も当社に合ったサービスを模索しながら、その活用を推進しています。その他にも、データを起点とした社内業務の改善支援を行っています。
──どのようなスキルや経験を持つ人が活躍できますか?
データ活用には、「加工・統合スキル」や「可視化・分析スキル」が不可欠です。
「加工・統合スキル」は、データ活用のための前処理として重要です。業務の中では加工対象データを決定し、フォーマット統一や欠損値補完などの加工を行います。
そのためには、業務の中でデータの生成過程や課題を、社内のコミュニケーションを通して理解する必要があります。
メンバーもSQLやPythonスキル、コミュニケーション能力を高めながら日々課題に取り組んでくれています。
「可視化・分析スキル」はデータを分かりやすく可視化し、課題解決に繋げるために重要です。
TableauやLooker StudioといったBIツールを使って、社内のデータの可視化に貢献しています。
メンバーが作成したダッシュボードは様々な部門でセールス部門を中心に活用されています。
──データドリブン推進部で働く上で、どのようなところにやりがいを感じますか?
様々な部署と連携し、全社的な視点からデータ利活用を推進することで、データ活用の課題解決に貢献できることにやりがいを感じています。
私たちの部門は、まだ業界経験が浅いという課題を抱えています。しかし、社内には豊富な業界知識とノウハウを持つ従業員が多く、例えばデータ分析に有効な切り口や組み合わせが具体的であり、データ利活用のポテンシャルが非常に高いと感じています。
幸いなことに、各部門の担当者は、課題解決に向けて積極的に協力してくださり、ビジネスの知識や経験について丁寧に教えていただいています。
おかげで、業界特有の知識や業務フローを迅速にキャッチアップすることができています。現在はまさにゼロイチフェーズであり、部門のミッションをベースに組織体制や機能を構築していく段階にあります。
自身の経験やアイデアを活かし、データドリブンな組織文化を醸成していくことに貢献できるチャンスがあると感じています。
エンタメ業界で、ワークライフバランスとやりがいを同時に実現
──ワークライフバランスはどのように保っていますか?
会社全体でワークライフバランスを重視する文化があります。
7時間と短めに設定された就業時間やフレックスタイム制などの柔軟な勤務体系、業務管理システムによる業務効率化により、仕事とプライベートの両立がしやすい環境が整っています。
そのため仕事にメリハリがつけやすく、オンオフの切り替えがスムーズに行えます。
映画館に行く回数や配信で映画、アニメ、ドラマを楽しむ時間も前職の時と比較し増えました(笑)
──これからどんな人と一緒に働いていきたいですか?
データ分析スキルを活かして、ビジネス課題の解決に意欲的に取り組める方と一緒に働きたいと考えています。分析に閉じこもらず、結果をどのようにビジネスに活かすのか、常に考え、行動できる人が重要です。そのため、課題の背景や真の目的を理解し、関係部署と連携して必要な情報を集め、分析結果をわかりやすく伝え、関係者と合意形成を図りながら業務を遂行できる方と一緒に、データドリブンな組織文化を創造していきたいです。もちろん、エンタメが好きな方であれば、さらに嬉しいです!
──最後にメッセージをお願いします
データ分析の専門性を活かし、会社全体の事業成長を支える、それがデータドリブン推進部の役割です。具体的には、各部署のデータ活用を支援し、データに基づいた意思決定を促進することで、新たなビジネスチャンスの発見や新規事業の創出を目指します。配信業界・映像業界に興味があり、データ分析スキルを武器にデータドリブンな事業成長に貢献したい方には、とてもやりがいを感じられる会社だと思います。