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国連機関からセーブ・ザ・チルドレンへ – 事務局次長・高井明子(後編)

みなさん、こんにちは。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン採用チームです。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンで事務局次長を務める、高井明子さんのインタビュー(後編)をお届けします。セーブ・ザ・チルドレンにはどのような仲間たちが集っているのか、どのような人材を求めているのか、インタビューを通してご紹介できればと思います。


ー高井さんはこれまでどのようなキャリアを経て、セーブ・ザ・チルドレンに参画したのですか?

米国のリトルアイビーに数えられるリベラルアーツの大学(グリネル大学)を卒業後、帰国し、学生時代から関心を寄せていたHIV/エイズ問題に取り組むNPOで仕事を始めました。その後、東京大学大学院医学系研究科で公衆衛生を専門とする修士、博士課程へと進学。多様なバックグラウンドの人材が集う環境で、政策レベルからHIV/エイズ問題に取り組みたいと考え、2000年から、国連人口基金本部でHIV/エイズ部の技術専門官となりました。その後、2006年にはベトナム事務所へ赴任し、HIV/エイズに関するテクニカルサポートに取り組みました。2010年4月にはイエメンに移り、コンサルタントとなりました。 しかし、イエメンの紛争が激化し、緊急人道に直接携わる者以外、外国人は国外退去の命令が出ます。2011年3月10日早朝、イエメンからタイへもともと予定のあった休暇のため出国しました。翌11日、バイコクで東日本大震災の報を受けます。すぐにセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンにボランティアを申し出ました。大規模な災害が起こった際に、国際ネットワークからのスタッフの派遣を含めた大規模な緊急支援の受け入れなど、被災地で緊急支援を展開するためのバックアップサポートが必要だとすぐに感じたのです。幸い、国連機関での経験から、国際基準に基づく緊急支援の受け入れと被災地をつなぐ支援調整役としてなにか貢献できることがあると考えたのです。


ーセーブ・ザ・チルドレンではどのような仕事に取り組まれてきたのですか?

まず、東日本大震災の緊急・復興支援が円滑に進むように、オペレーションの全体管理を行いました。5年間続いた支援活動にあたっては世界17ヶ国・地域のセーブ・ザ・チルドレン、356社の法人企業と連携し、その支援事業規模は約70憶円。受益者の数はのべ人数で約188万人にのぼりました。

現在では、事務局次長としてセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの組織経営の仕事に取り組んでいます。

また、最近では立教大学特任准教授としての仕事にも取り組んでいます。震災復興の取り組みをきっかけにはじまったスタンフォード大学の学生と立教大学の学生による東北でのフィールドワーク等、世界を取り巻く課題を取り扱う授業を担当しています。


ーセーブ・ザ・チルドレンはどのような仲間が集っているのでしょうか?

 私たちセーブ・ザ・チルドレンでは、組織づくりにおいて「高い実行能力を備えた組織」を目指しています。その中で、人材は最も重要な経営資源のひとつです。

 私たちセーブ・ザ・チルドレンの組織全体としては、確かに “子どもの権利”の専門家です。しかし、一人一人の職員が必ずしも子どもの権利の専門家、というわけではありません。組織経営においては、緊急・人道支援、保健・栄養、教育、子どもの保護など各種支援分野の専門性、政策提言のための専門性、ファンドレイズ(資金調達)や広報のための専門性、経理や人事・総務・ITの専門性など多岐にわたる専門性を必要としています。職員一人ひとりが、それぞれの専門性を発揮し、協働することで「高い実行能力を備えた組織」“High Performing Organization”を実現していきます。

 したがって、セーブ・ザ・チルドレンに集っている仲間のキャリア・バックグラウンドは様々です。開発・国際協力、保健・栄養、教育など支援に関わる修士・博士学位の取得者。インターナショナルNGOなどソーシャルセクターの出身者。国連機関・政府機関などパブリックセクターの出身者。さらには、コンサルティングファーム、通信・IT、金融・保険、広告、メーカーといったプライベートセクター出身者など、キャリア・バックグラウンドは3つのセクターすべてにわたります。

 共通のビジョン、ミッション、バリューを胸に、子どもの抱える課題解決に向けて、それぞれが専門性を発揮しています。


ー最後に、セーブ・ザ・チルドレンが求めている人物像を教えてください

 セーブ・ザ・チルドレンでは、理念への共感を前提に、何れかの分野で専門性を持った職員が活躍しています。

 さらに活躍している職員には、パーソナリティ面でも共通点があるように感じています。いくつかの言葉で表せば、Compassionate、Courageous、Pioneering、Outspokenと言えるのではないでしょうか。つまり、子どもたちに常に想いを寄せ、勇気を持って困難に立ち向かい、斬新な発想で行動し、率直に意見を述べる。そのような人物像が浮かびます。

 私たちは、“子どものために”“子どもとともに”子どもの権利を実現していくことを目指しています。そのためにはいつも子どもたちと子どもを取り巻く環境に心を寄せていくことが必要です。

 また、私たちが掲げるビジョンの実現には大きな挑戦を伴います。そのために常に勇気をもって挑むこと、先駆的な取り組みをし続けることが求められます。

 さらに子どもの権利を実現するためには子どもの権利が侵害されている状況に対して、声を上げていくことが必要です。

 もとよりこれらの資質を備えた人材がセーブ・ザ・チルドレンに集っているといえますが、実際にはセーブ・ザ・チルドレンでの仕事に邁進する中で、より強固になっていっているとも感じられます。

 理念への共感と専門性、そしてパーソナリティ面での資質を備えた方と、ぜひ働いていきたいと思います。子どものために、そして子どもとともに、ビジョン実現に向けた挑戦をしていきましょう。

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン's job postings
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