株式会社ESP 代表取締役 高原です。
私はIT業界に20年以上関わってきましたが、本当に進化のスピードが早い。
近年大企業でもクラウドベースのモダンなシステムへの移行が進んでいます。
しかし、モダンなシステムは、対応できる技術者数以上には開発できない。
1人の運転手が2台の車を同時運転できないのと同じように。
■変えられる事と変えられない事
お客様のシステム環境を見渡すと、レガシーとモダンが混在していて、
大きなシステム程、レガシーからモダンへの移行が困難になります。
特に基幹部分は一度作ってしまうと影響が大きいため、
後から変更困難なケースが多い。
家を建てた後に土台の基礎工事をやり直したくても、簡単にできないように。
もし基礎工事をやる場合家の立て直しが必要で、コストや期間の制約をクリアする必要があります。
■諦めたらそこで試合終了?
マンガ スラムダンクで「諦めたらそこで試合終了だよ」という有名な
言葉がありますが、こと現実では色々制約があります。
①目的地はどこか?
②何がその制約か?
③その制約を解消できるか?
④できれなければ、諦めて制約の中でどう対応するか?
このロジックを繰り返すことで、現実に合った最適解が出ます。
と考えると、④の諦めることは決してネガティブなことではなく、
目的地に近づくポジティブなプロセスと捉えることもできます。
目的地は諦めず、そこに向かう道のりは状況に合わせ柔軟に変えていくイメージのように思います。
■そもそも
ITの目的地は、ヒトの営みを楽にすることだと思います。
ヒトが実施していたことを、ITに任せる。
逆に、楽にならなければ目的から遠ざかる。
大切なのは、その目的地に、一定の制約の中でどれだけ近づいたか?
テクノロジーありきではなく、手段としてうまく使いこなしたいものです。