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「PDCAサイクル」は時代遅れ?

Photo by Octavian Dan on Unsplash

株式会社ESP 代表取締役 高原です。

会社員時代から業務でPDCAサイクルを回せと言われ続けました。
それが一般常識のような空気だったので、私は愚直にやってきました。

PDCAサイクルは継続的な改善を行うフレームワークです。
まず計画(Plan)し、実行(Do)し、状況を評価(Check)して、改善(Action)する
を繰り返します。

ただ実際にその通りやってみると実態と合わないケースが多く、違和感がありました。
何が実態と合わないか少し考えてみました。

■実態と合わない要因

〇実はPlan前が重要でやることが多い・・・

いきなりPlanはできず、まず正しく現状を把握するために調査が必要になります。

そして、調査結果から問題を掘り下げます。
この問題がとても重要で、誤った問題は誤った答えを導くので、絶対に外せないです。

問題が特定できたら、次に解決する手段を考えます。
たいてい手段はいくつかあり、その取捨選択の検討が必要になります。

〇変化が速く追いつかない・・・

PDCAは日本の戦後の大量生産時代に普及しました。
普及した背景から、ある程度型が決まって安定した状態で使いやすいフレームワークのように思います。

しかし、今は条件や要望がすぐに変わり、一層スピードと柔軟さが求められます。
なので、まずスモールスタートで走り始め、軌道修正するアプローチが適している場合があります。

■「OODA」

調べたところ、これらの違和感を吸収するフレームワークがありました。
アメリカの軍事戦略家が考案した「OODA(ウーダ)」というものです。

元々軍事行動のオペレーションで活用されていたとのこと。
軍では予定された計画に従順するだけでなく、自らその状況に適応し、迅速に判断し、アクションを起こすことが求められます。
計画で行動を縛るのではなく、デザインで致命的に外れたアクションにならないようにするフレームワークです。

「OODA」は次のプロセスをループさせます。

①観察(Observe)
客観的なデータを集め、現状を把握。
計画ではない。

②方向づけ・仮説構築(Orient)
観察(Observe)によって得た情報をもとに、仮説を立てる。
間違った仮説にならないよう、論理的に考える。

③選択(Decide)
仮説ができたら、次に意思決定。
仮説をもとに、どのようなPlanにするか決める。

④行動(Act)
Planを実行。

①の観察を続け、上手くいかなければ②に戻る。

「OODA」は「PDCA」の課題をうまく吸収していて、実態にフィットするケースが多いように思います。

■目的は変えず手段は柔軟に

目的は、限られたリソースで高い成果を上げること。
そして手段は、目的に対して適切な方法を選びます。

安定した環境なら「PDCA」、変化する環境なら「OODA」というように。

なので、「PDCA」が時代遅れということではなく、それぞれの特徴を踏まえ適切に使い分けることが大事かなと思います。

参考になれば幸いです。

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