株式会社ESP 代表取締役 高原です。
仕事で、締め切りギリギリまでアウトプットが提出されない傾向があります。
これは約50年前に「パーキンソンの法則」で指摘されています。
■人は「余白」を埋めたがる
「パーキンソンの法則」は、1958年に英国の政治・経済学者パーキンソンが紹介した、いくつかの法則のことを指します。
その一つに「仕事の量は与えられた時間を満たすよう常に拡大する」という法則があります。
余裕を持って締め切りを指定しても、その期間を使い果たすまで完了しないということです。
例えば、
「30分でできるタスクも、1時間与えられると1時間かけてしまう」
「締め切りギリギリまで着手しない」
といったことです。
抽象化すると、「人は余白があれば使ってしまいたくなる」です。
ジグソーパズルの空を埋めたくなる感覚かもです。
しかし、これは仕事では1時間あたりの成果を下げる負の力です。
■「やり切る」ための余白作り
私が重視している能力に、「やり切る力」があります。
10やるべきことがあったら、締め切り迄に10を完了させ続ける力です。
私は「やり切る」ために、締め切り数日前に、目標締め切りを設定し、
それに向けて計画します。
不測の事態に備えたい意図です。
これは、時間の余白を意識的に作っていくことです。
プロジェクト管理の世界では、バッファとも呼ばれます。
時間の余白は余裕につながり、万一の安心材料です。
余白が作れたら、+αを考えたり、新しいインプットをしたりします。
■余白を増やす
余白を増やしたいので、もっと楽にタスクをこなせないか考えます。
例えば手順を予め決めて実行するだけの状態にしておく、
キーマンに根回ししておく、
ネタを集めておく等
とても地道ですが、このルーティンが時間の余白を増やし、その余白の使い方が1年後、3年後、10年後大きな差になります。
「パーキンソンの法則」への向き合い方、参考にしてみてください。