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【代表インタビュー】新社屋設立までの経緯と今後の展望。

『抜群の利便性と新設備で新たな挑戦!天童のおいしさを全国へ』

 天童市を中心に収穫された米や果物と自社加工品の販売、直売所「サン・ピュア」や「やすらぎ天童ホール」の運営など広く事業を展開している ㈱ジェイエイてんどうフーズ(以下/フーズ)の新社屋が完成しました。

 そこで、設立までの経緯や新社屋の特徴、今後の展望などについて、代表理事組合長の金平芳己さんと同社代表取締役社長の森谷浩行さんに話をうかがいました。



◆フーズの成り立ち

<森谷>

 当社はJ A てんどうが100%出資するグループ会社として、平成13年に設立されました。それまでは農協内で販売事業を行っていましたが、スピード感を持って事業の拡大を図っていこうと株式会社に組織変更。それを期に販売業務を天童市だけでなく首都圏を中心とした全国へと広げていきました。


◆施設や機械の老朽化への改善策

<金平>

 フーズの設立から20年が経ち、機械の老朽化への改善策が求められるようになりました。「厳しい世の中にあっても、利益を伸ばしていくためには新たな施設が必要」というハード面への改善の意見が出される一方で、社員の意識も確認しなければと思い、私は20〜30代の社員たちから聞き取りを行いました。

 そこで気づいたのは「定年まで勤めたい」と強い意思を持った社員が多いこと。ここで「建てない」選択をしたら、フーズ設立当初から関わってくれた先輩方や職員・社員たちの努力や苦労が無駄になってしまう。

 私は、「会社を存続させていくためにはリスクがあっても挑戦していかなければならない」と判断しました。投資面から進展しない時もありましたが、取締役会、理事会などに提案しながら皆で考えを共有してきました。


◆利便性抜群の立地条件

<金平>

 現在の場所に新築することや農協の既存施設を利用することも考えましたが、これからの時代はスピード感と信用が大事です。県内のみならず、日本各地、海外までを商圏と考えた場合に利便性は絶対条件。

 そこで、東北中央自動車道天童ICが目の前にあり、山形空港から車で15分以内、山形新幹線が停車する天童駅からは車で5分という立地条件が移転の決め手となりました。利便性に加え、鳥海山、月山、葉山、蔵王連峰と新社屋からの眺めも最高です。風景も販売戦略の一つ。「あの山々から流れる清水で育てた農作物」であることを業者に知っていただくことが、商品価値を理解してもらうことに繋がります。


◆ニーズを踏まえた販売戦略

<金平>

 共稼ぎの核家族世帯が増ている今、そうした暮らしのニーズを踏まえて商品を提供していかなければなりません。冷凍食品やパックごはんの「王将一膳」が人気なのもそうした背景があるからです。フーズには暮らしや嗜好の変化を見逃さず、先陣を切って進めていただきたいです。

<森谷>

 ニーズという点では、通販は今後さらに期待できる市場。当社の通販事業は現在34万件の取引をいただいております。売り上げアップは、米に限らず、他の青果物の「値決め」も可能にします。生産者の意欲を高められるよう企画力を持って挑戦していきます。

<金平>

 作る段階で値段が決まっていないのは農業くらいなもの。我々も、危機感を持って組合員目線で問題の解決に取り組む覚悟です。時代に即したサービスを行っていかなければならないと考えています。


◆今後への期待

<金平>

 フーズの組織の一つである、直売所「サン・ピュア」はリニューアルオープン後、順調に売り上げを伸ばしています。また、「やすらぎ天童ホール」もフーズの直轄です。他部署も含めて将来を見通した経営を続けていき、10〜20年後に「フーズがあってよかった」と組合員の方々に思ってもらえるよう、フーズファンが増えることを願っています。

(取材日/2020年2月4日)


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