What we do
社内・社外の役員メンバーです
私たちアイクリスタル株式会社は、製造現場におけるプロセス最適化を目指す名古屋大学発のスタートアップ企業です。現在、プロセスインフォマティクス事業とAI教育事業という2つの事業において複数のプロダクト・サービスを提供しています。
■事業内容■
・プロセスインフォマティクス事業
デジタルツインとは、「リアル(物理)空間にあるものをサイバー(仮想)空間で再現する技術」です。機械の動きだけでなく、摩擦や圧力、重力までリアル空間と同じように再現します。これによって、製造ラインで起こりうるさまざまな事態をシミュレートすることができます。プロセスインフォマティクス事業では、デジタルツインをつかうことで試作回数を減らし、新製品の開発にかかる年単位の開発時間と膨大な開発費用を低減します。
・AI教育事業
製造業に特化したAI人材育成講座『アイクリスタル寺子屋』を提供しています。製造業に適したAIは数多く開発されていますが、現場の担当者に基礎的な知識が無ければ導入できません。適切にデータを取得・整理する方法や分析手法、AIの正しい活用、AIベンダーとのやりとりのコツなど、ものづくり現場におけるAIに対する基礎的なナレッジを提供します。
■未知の世界を「見える化」する■
AIはデータを読み込ませることで精度を上げます。しかし、世の中にはデータとして可視化できないものがたくさんあります。製造業で使われる製造機械などは代表的です。
例えば機械内部が高温・高圧のためセンサーが取り付けられず内部の様子がわからなかったり、様々な条件に左右されるため熟練者の勘に頼らなければならなかったりするとデータが可視化できないことがあります。可視化できなければ効率化も自動化も予測もできません。こうしたことが製造業のイノベーションを妨げているといって良いでしょう。
私たちはデジタルツインを活用し、機械のなかで何が起きているかを高速にシミュレーションすることに成功しました。これまで時間や費用の問題で不可能だったことを、デジタルの世界で存分に試せるようになったのです。
Why we do
■半導体結晶製造から生まれたイノベーション■
私たちの活動は名古屋大学の未来材料・システム研究所における半導体結晶の製造から始まりました。私たちのつくるSiCの結晶は、エネルギー問題を解決する半導体としてとても重要ですが、素材研究から実用化までには30年もの時間と莫大なコストがかかります。
しかし、AIの力を利用したプロセスインフォマティクス技術を用いることで、圧倒的なスピードアップが可能になりました。結晶成長中の装置内の様子は2000℃を超える高温のため見られませんが、内部をアニメーション投影して「見える化」し、「その場測定」まで可能になりました。半導体結晶製造とプロセスインフォマティクスを同時に取り組んできた私たちだからこそできる技術力で、世の中の製造業の皆様にイノベーションを起こします。
■サイバーファクトリーの実現を目指して■
私たちが目指すのは、サイバーファクトリーの実現です。サイバーファクトリーとは、複数のデジタルツインを組み合わせて仮想的に製造を行う、デジタル世界です。大規模で危険な機械や設備は、デジタルツインの世界ならばどのようにも使えます。近い将来、研究開発は製造現場ではなく仮想製造環境下で行われるようになるでしょう。サイバーファクトリーの実現こそが、製造を効率化しイノベーションを生み出すカギになると信じています。
How we do
■ともに働くメンバー■
現在は27名のメンバーが活躍中。
部署は技術開発部・ソリューション事業部・管理部の3つに分かれ、どの部署も互いに連携しながら開発に注力しています。役職や年齢に関係のないフラットな関係の中で楽しく働いています。
■働く環境■
名古屋大学にあるTOICが私たちのオフィスです。大学というフィールドでぜひ高度な研究室の技術に触れてみませんか。大学の研究者といつでもディスカッションできる環境なので、アカデミックな知的欲求を満たしながら開発ができるのが自慢です。