▪️誤解されがちな「CDO」という職責
私は建装工業で「CDO」を務めています。「CDOって何をする人なんですか?」とよく聞かれますが、簡単に言うとDigital化とDXを推進するのが仕事です。(Chief Digital(DX) Officer=デジタルの責任者、 CxO職責って、xのところに役割が入ります。)
ちなみに、AIを推進する責任者は「CAIO」。人間を超えた超知能(ASI)を推進する責任者は「CASIO」…というダジャレを使いたかっただけです。オジサンですみません…。
▪️DX化って結局なに?
DX(デジタルトランスフォーメーション)についてよく誤解されるのですが、新しいアプリやシステム、ハードウェアを導入するのはDX化ではありません。
DXとは、企業がデジタル技術を駆使し、仕事の進め方や顧客との接し方を根本から変革し、顧客の変化する要求に迅速に対応できるようにすることです。
▪️塗装現場の施工映像を例にDXまでの道のりを説明すると:
①塗装現場を撮影(映像データの取得=アナログ作業)
②映像データをデジタルで編集(データのデジタル化=デジタイズ)
③クラウド上で映像を共有。いつでも誰でも視聴可能にする(IT)
④映像を分析し、デジタルを用いた効率的な施工方法を推進(DX)
⑤利用データの種類と量を増やし、AIに解析させ、DXを加速させる(AIを活用したDX)
▪️データなしにDX化・AIの活用は進まない
自社専用のデータが揃ってない企業では、DXやAIの利用はすすみません。地道なデータ蓄積こそが、DXやAIを進めるために大切なことなのです。「他社は持っていない、自社のみ保有するデータを集められた企業だけが、DX化とAI活用で差別化に成功します。」
写真は塗装現場で足場に登って撮影するために、映像エンジニアがダックビル社内でハーネスの付け方を学んでいるところです。
社内に、笑いながらハーネスをつけてくれるエンジニアがいることが、ダックビルの強さです。その直向きさが建設DXの推進力だと思っています。
一筆啓上いたします。
「DX化の本質は、自分たちを見つめ直すことである」