【アワード受賞】「ばくモレ展」が2025 65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSにてACCゴールドを受賞!!
こんにちは。株式会社ヒトトヒト2年目の池山です。
ヒトトヒトが企画・制作に関わった「ばくモレ展」が2025 65th ACC CREATIVITY AWARDSにて、ACCゴールドを受賞しました!
実はこの企画、クライアントへ提案するのは 2回目でした。1回目で採択されず、悔しくて、「もう一度、絶対に届けたい」とチームで粘り、ブラッシュアップして再提案。その2年目のトライで実現し、さらに ACC受賞までたどり着けたことは、嬉しさも達成感も 倍以上です。
今回はそんな「ばくモレ展」について振り返りたいと思います!
■ばくモレ展とは
NTTドコモが2025年2月に開催した、SNSの「盛れ」写真の裏に潜む「情報漏洩」のリスクを啓発する体験型写真展。
一見すると華やかでフォトジェニックな展示だが、写真には実は個人情報が紛れ込んでいるという仕掛けが隠されてる。
来場者は「盛れたはずの写真が、実は漏れていた」という体験を通じて、SNS投稿に潜む危険性を視覚的に理解し、安全なSNS利用について考えるきっかけを得ることができる体験型展示イベント。
■ACC CREATIVITY AWARDSとは
「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」は、テレビ・ラジオCMの質的向上を目的に、1961年より開催されてきた広告賞「ACC CM FESTIVAL」を前身とし、2017年よりその枠を大きく拡げ、あらゆる領域におけるクリエイティブを対象としたアワードにリニューアル。
名実ともに、日本最大級のアワードとして広く認知されており、総務大臣賞/ACCグランプリはクリエイティブにたずさわる人々の大きな目標となっている。
ここからは大きな話題を呼んだ「ばくモレ展」に関わって、私が感じたことを皆さんにお伝えできればと思います!
■企画・制作の中で大切にしたこと
SNSが当たり前になっている今、気づかないうちの情報漏洩は実際に起きている、という怖さを来場者自身に「自分ごと化」してもらうことを目指してイベントの企画・制作を行っていました。
ただ、正直このプロジェクトの予算は全然潤沢ではありませんでした。笑
装飾を豪華にしたり、セットを作り込む余裕もなく、、。
その中で私たちがこだわったのは、体験の流れそのものです。
最初はインフルエンサーの盛れた写真展として楽しく見てもらう。
でも次のゾーンに進むと、写真の中の情報漏洩に気づく仕掛けがあります。
そして、展示の最後にはSNS投稿のリスクを学べるクイズコンテンツを配置。
「かわいい!」→「え、危なくて怖いかも」→「気をつけよう」と、感情の変化が自然と生まれるような設計を目指しました。
装飾も、最初は白く明るく「盛れ」の世界観を見せ、情報の「漏れ」を気づかせるゾーンでは黒く切り替えるなど、空間そのものがメッセージとなるようにしました。
さらに、
・写真が大きく見えて、アクセスも良い会場を探す
・動線を区切れるレイアウトを作る
・豪華なセットがなくとも、シンプルでダイレクトに伝わる仕組みを作る
など、ゼロから会場探し・構成づくりにも携わりました。
「注意喚起」を押しつけるのではなく、自ら気づき・考えさせる体験にこだわり、ひとつひとつ積み上げていきました。
■結果と成果
☑来場者数は大幅に超過
(2日間で400名という来場者目標の倍にあたる、約1,000名の方に来場いただいきました)
☑SNSでの拡散が起こり、話題化
☑アワード受賞へ
ターゲットであった10代~20代の方以外にも様々な年代の方が来てくださっただけでなく、学校の先生方にも、ぜひ出張で授業を行ってほしいとのお声もいただきました。
■このプロジェクトを通して
予算が潤沢でなくとも、人の感情の変化を考え、体験の流れをしっかり設計すれば思いは届く。ということを改めて学びました。
そして、このプロジェクトを通して「話したくなる体験をつくる仕事って面白い」と改めて感じました。
最後に、お声がけいただいた東急エージェンシーさんをはじめ、ご協力いただいたチームの皆さま、企画~運営まで一緒に走らせていただきありがとうございました!
以上、ばくモレ展を通して私が感じたことを今回はお話させていただきました。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
■受賞作品
作品名:ばくモレ展
広告主:NTTドコモ
【ゴールド】ブランデッド・コミュニケーション部門 Aカテゴリー
【ファイナル】ブランデッド・コミュニケーション部門 Bカテゴリー
【ブロンズ】PR部門
<イベント当日の様子>
 
 
