デザイン会社ですか?
社名に「DESIGN」が入っているため、「デザイン会社ですか?」とよく聞かれます。確かに「デザインをしている会社」ではありますが、おそらく一般的に思われている「デザイン会社」ではないでしょう。
今のところ、グラフィックデザインやWebデザインの制作のみを請け負うことはしていません。広告デザインやプロダクトデザインを請け負うこともないです。
では、いったい何をデザインしているのか?
私たちは、人や組織の「学びとコミュニケーション」をデザインしている会社です。
学びをデザインする
学びのデザインってどういうこと?
企業向けの研修プログラムをデザインすること?
そのイメージは遠くはないのですが、少し違います。ここで言う「学び」とは、勉強をして知識を得るというものではありません。人が経験から気づきを得て学習し、変化に適応していくサイクルを指しています。
つまり、私たちがやっているのは、人が経験から学ぶための思考の使い方や、学んだことを行動に移し、再び経験を振り返って新たな学習につなげるサイクルの回し方をデザインしているのだと言えます。
さらに、その思考法を身につけるための具体的なプログラムや、その中で使用するコンテンツをデザインしたり、私たちの考え方を広めるためのメディアをデザインしたりしています。
例えば、こちらは私たちがデザインした「ゆらぎの思考モデル」というもの。固着した常識や前提、価値観にゆらぎを起こして、新たな捉え直しをするための思考の回し方をモデル化したものです。①何かを経験した時、自身の感覚や感情に注意を向け、心の動きを<Sensing―感知>する。②何がセンサーを動かしたのか、感覚の出処を<Wondering―探索>する。③そこで得た気づき解釈し、自分に<Meaning―意味づけ>する。これを繰り返すことで、自分が持っている常識・前提・価値観などへの捉え直しを図っていくのです。
コミュニケーションのデザイン
コミュニケーションデザインという言葉は、ひょっとするとデザインを勉強された方なら聞いたことがあるかもしれません。マーケティングやブランディングの世界では、ターゲットへの変化を促すために、様々なメディアやタッチポイントを横断して、文脈やメッセージが届く仕組みをデザインすることを指していました。
一方で、私たちが扱っているコミュニケーションデザインは、組織の中で交わされるコミュニケーションがメインになります。組織の中で、人と人との相互作用をどのように起こせば新たな価値の創発が起こるかを考え、コミュニケーションの流れをデザインするイメージです。
それはつまり、人と人との関係性をデザインすることとも言えますし、チームづくりをデザインすることとも見なせます。チームは、コミュニケーションのあり方でそのタイプが別れます。私たちが支援を行っているのは、「価値創発型」のチームづくりです。そのためのプログラムやコンテンツのデザインを行っています。
軸となるものをデザインする
個人にしろ、組織にしろ、学習して変化していくためには、ブレない「軸」をつくることが必要になります。軸があるから、ゆらげるのです。
組織で言えば、軸とはビジョン・ミッション・バリューと言われるようなものです。私たちは、「Being(あり方・あり様)⇒Doing(行動・機能)⇒Having(結果・所有)」というフレームで整理をしています。このような個人や組織の軸をつくるための策定プロセスや、対話・議論をする場、言葉やビジュアルなどによる最終アウトプットのデザインを支援しています。
それは、ただ単に素敵なコピーやビジュアル・アイデンティティをつくることではありません。当事者たちの「納得感」を生み出し、自分ゴト化できるための全工程をデザインすることです。みんなで軸をつくる体験を経て、チームは生まれ変わります。人と組織の関係は、より主体的・自律的なものへと変化していきます。
カタチのないものを具現化する
いかがでしたでしょうか。
私たちがデザインしていることがイメージできましたか?
私たちが対象にしているものは、人の学びや組織の相互作用など、抽象的で目に見えないものばかりです。だからこそ、目に見えるカタチに表すことができるデザイナーの力が価値を発揮するのです。
こういうたぐいのデザインをする人の呼び名は、おそらくまだありません。ですから、今の肩書やジャンルに縛られずに、なんとなく面白そうだなと感じたならば、ぜひ気軽に話をしてみませんか。