2025年5月27日、大阪・夢洲で開催された
大阪万博「XNAMBA MUSIC FESTIVAL -showcase-」にて、Vtuberが登場するライブステージの映像制作をPoshでサポートさせていただきました!
完成した映像を現地で体感した瞬間——
**「これは最高の体験だ」**と、心から思える圧巻の仕上がりでした。
とはいえ、ここにたどり着くまでには、いくつもの技術的なハードルがありました。
今回はその中でも特に印象深かった3つのチャレンジについてご紹介します。
① 特殊スクリーンでの整合性をどう保つか?
今回のステージでは、約300度を囲む円形スクリーンに加え、ステージ上部・下部にもプロジェクションマッピングを行うという、没入感たっぷりの特殊な映像環境が用意されていました。
問題は、このスクリーンが複数系統で出力されていること。
メインスクリーンと後方円形スクリーンは別々に映像が流れるため、「空間全体としての一体感」をどう作るかが大きな課題でした。
さらに、円形スクリーンの映像は“歪んで”見えてしまうリスクもあるため、円形でのマッピングを意識したVJ設計が求められました。
② ステージ演出の方向性をどう決めるか?
Vtuberライブでは、「映像で何を見せるか」が演出面の大きなカギを握ります。
今回は各アーティストごとに楽曲やステージ構成が事前に決まっていたため、ある程度の枠組みはあったものの、表現の幅は無限大。
屋外ならではの演出や、宇宙空間、飛行機が飛ぶ演出など、夢のあるアイデアが次々に浮かぶ中で、実現性とインパクトのバランスを見ながら、スタッフ間で丁寧にすり合わせを行いました。
「このアーティストなら、こういう演出が映えるのでは?」
そんなディスカッションを何度も重ねながら、最終的な映像表現にたどり着いています。
③ 書き出し問題。膨大なデータと向き合う
想定していたものの、最終書き出しは想像以上の過酷さでした。
6系統×4Kの出力、それが約1時間半分。
プロジェクトの軽量化しないととても書き出しできないため、
まずは各楽曲ごとに事前レンダリングを行い、最終的にそれらを1本のVJに統合する形に。
結果として、最終納品物だけで2TB超え。
書き出しや確認、再調整の繰り返しも含めると、かなりの時間とマシンパワーを要しました。
最後に
このような大規模イベントにおいて、Vtuberという新しい表現の場で、我々が映像面からサポートできたことは本当に光栄でした。
大阪万博という大舞台で、貴重な体験をさせていただけたことに心から感謝しています。
今後もPoshでは、現場での体験価値を最大限引き出す映像制作に取り組んでまいります。
次回のプロジェクトも、どうぞお楽しみに!