荒川 大史のプロフィール - Wantedly
バクリ株式会社、代表取締役。ウェブマーケ歴23年、ウェブコンサルタント。 ウェブ戦略から実行支援までサポートしています。 薬機法取得者、ブランドマネージャ、上級ウェブ解析士。 SEO、AIO研究が趣味(笑)
https://www.wantedly.com/id/taishi_arakawa
「AIの普及で、今のマーケティングスキルは通用しなくなるのではないか?」
そんな漠然とした不安を抱えながら、日々の業務に向き合っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、株式会社バクリの代表・荒川さんにインタビュー。
学生時代の挫折、大手代理店での学び、そして「代理店モデルの崩壊」を確信して立ち上げたバクリの挑戦について伺いました。20年に一度の変革期の中で、荒川さんが描く10年後の景色とは?
【荒川 大史 / バクリ株式会社 代表取締役】
学生時代にSEOを独学で習得しアフィリエイトで成果を上げた後、セプテーニ株式会社に入社。デジタル広告の実務と組織経営を学び、取締役として1社目の創業を経験。その後、Webコンサルティングおよびマーケティング内製化支援を主軸とするバクリ株式会社を設立。現在はAI検索最適化(AIO)の第一人者を目指し、R&D、書籍執筆、新サービス開発を精力的に進めている。
独学で掴んだ「稼ぐ力」。組織に依存しない生き方を求めた原点
ビジネスには「信頼」が不可欠。クライアントを“爆利”させる哲学
「代理店もういらないじゃん」という衝撃。内製化支援へのシフト
「チャピる」時代へ。幸運の女神の前髪を掴むために
22年ぶりのビッグチャンス。未開の土地を切り拓く仲間へ
─荒川さんは学生時代からSEOで大きな成果を出されていたそうですね。なぜ、あえて厳しい「独学」の道を選んだのでしょうか?
一言で言えば、世の中に対する強烈なフラストレーションでした。
当時、インターネットの普及によって、組織に属さずとも価値を提供できる時代が来たと確信していたんです。
「既成のレールに乗るのではなく、自らの手で道を切り拓きたい」という強い想いがあり、まずはアフィリエイトという領域への挑戦に繋がりました。
最初は試行錯誤の連続で、思うように成果が出ない時期もありました。
しかし、仮説と検証を繰り返す中でSEOの本質を掴み、徐々に確かな成果を出せるようになりました。
この何もないところから自力で正解を導き出す経験が、今の経営スタイルの礎になっています。
「まずやってみる」という精神と、仮説を持って検証し続けるサイクルは、当時から変わっていません。
─そこからなぜ、あえて正反対の組織(セプテーニ)に入られたのですか?
ある時、検索エンジンの大規模なアップデートにより、積み上げてきた収益基盤が一夜にして白紙に戻るという経験をしました。
個人のスキルの限界と、ビジネスの不確実性を痛感した瞬間でしたね。
同時に、この道を究めるには独学よりも「組織の知見を統合し、チームで戦う方がはるかに精度もスピードも高い」と気づきました。
中長期的な起業を見据え、組織経営を学びたいという想いもあり、当時SEOで業界をリードしていたセプテーニの門を叩きました。
─その後、1社目の会社経営を経て「バクリ」を立ち上げられます。この社名にはどのような想いが込められているのでしょうか。
「爆発的に利益を稼ぐ」から「バクリ」と名付けました。
会社の利益は、人間でいう「血液」と同じで、法人活動を維持するための必要最低限の条件です。
ですが、私たちが最も重んじているのは、「クライアント様の利益を最大化させること」。
クライアント様が爆利を得て、その結果として私たちの利益がついてくる。その順番を絶対に間違えてはならないと考えています。
─「利益」という結果に、そこまで強くこだわる理由は?
前職での経験を通じて、「ビジネスには信頼が命」だということを身をもって学んだからです。アフィリエイトであればSEOで上げてCVすれば収益になりますが、リアルなビジネスは違います。
どんなに提案が良くても、価格が安くても、信頼されなければそもそも発注はいただけない。
その「信頼」を担保するために、目に見える「成果(利益)」を出し続ける。
会社のロゴも「バクリ」という名のドライフラワーをモチーフに、花の茎が上に向かって伸びるデザインにしています。地道に信頼を積み重ねた先で、クライアントと共に成長していく姿をイメージしています。
─既存の代理店モデルではなく、あえて「内製化支援」を主軸に置いたのはなぜですか?
数年前、あるクライアントのWeb担当者と向き合った時に強い衝撃を受けました。
彼は自分で情報を収集し、最新のノウハウを自ら学習し、気づけばマーケティングを内製化していたのです。
その時、広告代理店がいらなくなる未来が近いと確信しましたね。
これまでの広告代理店は、いわば「情報の非対称性」をビジネスモデルにしてきました。
しかし、情報の民主化が進む今後10年を見据えると、そのモデルは必ず崩壊すると直感しました。
─そこにAIという決定的な変革が加わりましたね。
AIの普及により、高度なマーケティング活動はますます内製化しやすくなります。
だからこそ、私たちはノウハウをブラックボックス化するのではなく、クライアントが自立してマーケティングを推進できる体制を支援するという方向に舵を切りました。
一見、自分たちの仕事を減らしているように見えますが、それこそがこれからの時代に選ばれる「誠実なパートナー」の在り方だと考えています。
「まだ代理店モデルが残っている今のうちに、次のモデルを創るべきだ」と確信し、バクリを立ち上げました。
─今、SEO業界はAIの台頭で大きな変革期にあります。この波をどう捉えていますか?
僕はセプテーニの会長から「幸運を掴むには幸運の女神の前髪を掴め」と教わり、実践してきました。
全く波が来ていない段階で動くと不発で終わる。でも波が来てからでは遅い。
まさに今がその前髪を掴むタイミングです。
近々、AI検索がSEOのシェアの半分を奪い、世界は「ググる」ではなく「チャぴる(ChatGPTで調べる)」というスタイルに完全にシフトしているでしょう。
そのとき「AI検索の第一人者といえばバクリ」と言われていたい。
そこを目指して、海外の最新論文を参考にしてオリジナルのノウハウを構築するR&Dチームの立ち上げ、新サービスやアプリの開発、新しい営業組織の構築と、かなりアクロバティックな動きをしています。
─AIによって、マーケターの仕事はなくなってしまうのでしょうか。
1970〜80年代、ホワイトカラーはパソコンなしで仕事をしていました。
Windows 95が出てパソコンが普及して一気に時代が変わっても、仕事はなくならなかったですよね。
AIもパソコンと同じく「手段」です。使いこなすことが当たり前になり、その前提で人間にしかできないことをやる——そんな未来になると思っています。
唯一リスクがあるとすれば、自律型AIが本格的に発達してきたとき。でもそれはまだ先の話。
今重要なのは、変化の波を傍観しないことです。
─最後に、この記事を読んでいる求職者の方へメッセージをお願いします。
今、マーケティングの世界はSEOからAI検索へと移り変わる歴史的な転換点にあります。
この過渡期を「傍観者」として過ごすのか、それとも「当事者」として自らルールを作っていく側に回るのか。
バクリは、一人ひとりが高い専門性と責任感を持った「自律組織」を目指しています。
マネジメントで管理するのではなく、共通のビジョンに向かって、プロフェッショナルたちが背中を預け合う。そんな刺激的な環境を求めている方には、これ以上ないフィールドです。
10年後を見据え、AI検索社会の第一人者として共に市場を切り拓いていける仲間と出会えることを楽しみにしています。