近年、AIによる画像生成はますます身近な存在になっています。
私も以前の記事で「AdobeFireflyを使ったLINEスタンプ講座」を紹介しました。
参考:ゼロから始める!Firefly×PhotoshopでつくるLINEスタンプ講座
以前は専門的な知識やPC環境が必要でしたが、今ではFirefly以外にもブラウザからアクセスするだけで高品質な画像を生成できるAIサービスが充実してきました。
そこで今回は「環境構築不要・ブラウザ完結」で使える代表的な生成AIを5つ紹介し、それぞれのメリット・デメリット、料金を比較していきます。
※下記の記事の内容は2025年9月時点の情報である点、ご了承ください。
また、同じお題で実際に画像を生成してみましたので
クオリティ、イメージの参考にしてみてください。
お題は「浮世絵風のサムライが宇宙を旅する姿」です。
(お題はChatGPTが考えてくれました。人間ではなかなか思いつかないユニークなお題ですね。)
1.Adobe Firefly
Adobe公式が提供する画像生成AIで、PhotoshopやIllustratorともシームレスに連携可能です。商用利用に配慮されたデータセットで学習しているため、安心してビジネス利用できます。
- メリット
- 商用利用に適したライセンス設計
- PhotoshopなどAdobe製品と連携しやすい
- プロンプト調整がシンプルで直感的
- デメリット
- Adobeアカウントが必須
- 他のAIと比べると「アート性」より「実用性」寄り
- 料金
- 有料プラン:PhotoshopなどのCreative Cloud契約に含まれる
URL:https://firefly.adobe.com/
実際の作例(お題:「浮世絵風のサムライが宇宙を旅する姿」)
作風が異なる4種を提案してくれました。
いずれの画像もクオリティが高く、非常に満足できる出来です。
Fireflyは著作権の心配がないのも安心ですね。
2.Google Gemini
Googleが提供する生成AIです。Gemini自体は総合AIですが、画像生成機能も備えています。
- メリット
- Googleアカウントがあればすぐ使える
- 日本語対応が安定している
- デメリット
- 商用利用の範囲は限定的(利用規約の確認が必要)
- 料金
- 無料版あり
- Gemini Advanced(画像生成含む上位機能):月額2,900円
URL:https://gemini.google.com/app?hl=ja
実際の作例(お題:「浮世絵風のサムライが宇宙を旅する姿」)
「これは宇宙なのか?」というのはさておき、クオリティは抜群!
緻密にして荘厳。正直「これは100年前の有名な浮世絵です」と言われたら信じてしまいそうな作品です。
個人的にはこれが1番好みでした。
先日アップデートされた「Gemini 2.5 Flash」通称「Nano Banana」ですが、
キャラクターの一貫性維持や指定箇所の削除など、Photoshopも顔負けの処理もやってくれます。
これが無料で使えるなんて・・・時代の進化を感じますね!
3.Microsoft Copilot
Microsoftが提供するAIで、DALL·E 3をベースにした画像生成機能を搭載。
- メリット
- DALL·E 3の高精度な生成を利用できる
- プロンプトの理解力が高い
- デメリット
- 無料版は生成枚数が制限される
- 商用利用の細かい条件は要確認
- 料金
- 無料版あり
- Copilot Pro:月額3,200円
URL:なし(PCの「スタート」>「Copilot」より)
実際の作例(お題:「浮世絵風のサムライが宇宙を旅する姿」)
こちらも良い出来ですね!
背負子からジェットが出て飛行しているのも、お題に対する読解力・想像力の高さを感じます・・・!
4.Canva AI
デザインツールのCanvaに搭載された画像生成AI。SNS投稿やプレゼン資料作成に直結できるのが強みです。
- メリット
- 生成画像をそのままデザインに利用可能
- 初心者でも直感的に操作できる
- 日本語プロンプト対応
- デメリット
- 写実的な画像はやや苦手
- 商用利用にはプランごとの制限あり
- 料金
- 無料プランあり(制限付き)
- Canva Pro:月額1,500円程度
URL:https://www.canva.com/ai
実際の作例(お題:「浮世絵風のサムライが宇宙を旅する姿」)
浮世絵風、という解釈が難しかったようです。
ですが、作品単体としてのクオリティは非常に高いと感じます。
人によっては馴染み深いCanvaで使える、というのもハードルの低さ的に◎
5.ChatGPT
OpenAIのChatGPTにも画像生成機能が搭載されています。文章生成と組み合わせて、シナリオ作成から画像生成まで一貫して行えるのが魅力です。
- メリット
- 文章と画像を同時に扱える万能型
- デメリット
- 生成枚数に制限あり
- 料金
- 無料版:枚数に制限あり
- ChatGPT Plus:月額20ドル(約3,000円)
URL:https://chatgpt.com/?locale=ja-JP
実際の作例(お題:「浮世絵風のサムライが宇宙を旅する姿」)
無料版でこのクオリティを出してくれるのは悪くないですよ・・・!
ChatGPTを使うついでに使える、という手軽さも魅力的です。
まとめ
今回紹介した5つはいずれもインストール不要・ブラウザだけで完結できるので、初心者でも安心して始められます。
- 商用利用を安心して進めたい人 → Adobe Firefly
- Googleサービスを多用する人 → Google Gemini
- OfficeやEdgeを使う人 → Microsoft Copilot
- SNSや資料作成が目的の人 → Canva AI
- 文章生成と合わせて使いたい人 → ChatGPT
自分の目的に合わせて使い分ければ、AI画像生成はより便利でクリエイティブな武器になります。
ぜひ、皆さんの今後の創作活動に役立ててください。
また次の記事でお会いしましょう!