こんにちは!株式会社クラブネッツの採用担当です。
本日は、取締役の蘆名さんに、PM職の候補者がモヤモヤしがちな「10の質問」についてインタビューしました。
「プロジェクトの意思決定に関われるのか」や「将来的にどのようなスキルやキャリアが身につけられるのか」といった不安や疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
PMに求めること
Q1.開発工程のどのフェーズにどのくらい関わることができますか?
毎年のように自社サービスの新規開発があるため、チャンスはかなり豊富です。
新しいプロダクトや機能の立ち上げにおいては、企画段階から参画し、いわゆるV字モデルにおける「要求分析、要件定義、設計、実装、テスト、ローンチ」まで、全工程に関わっていただきます。
それだけでなく、「サービス設計」「業務設計」「法務設計」「営業戦略」「運用設計」など、プロダクトを事業として成立させるうえで必要な領域にも関わることができます。
「システム開発」にとどまらず「事業開発全般」のスキルを身につけられる環境だと思いますね。
また、プロジェクトの割合としては、自社プロダクト7:クライアントワーク3くらいで、クライアントワークも「プロダクト型」が中心です。
そのため、一度磨いたスキルを他プロジェクトにも横展開しやすく、再現性高く活かせるのも魅力の一つです。
まずは自社プロダクトでPMとしての土台を固め、その後、他社プロダクトも任せられるような経験を積んでいっていただきたいと考えています。
Q2.PMポジションの方に期待する役割を教えてください。
PjMとしての推進力はもちろん、PdMとしての視点や感性も合わせて求めています。
特に重視しているのが、「売るための設計思考」です。
開発や進行管理のスキルだけでなく、「この機能があると売れる」「このUXなら顧客に響く」といったビジネス視点を持ってプロダクトを設計できることが、大きな武器になります。
一方で、プロダクト開発だけに閉じたPMはむしろ活躍しづらい環境でもあります。プロジェクトの目的や売上に直結する価値を見定めながら、機能や仕様の優先度を判断する役割を担っていただきたいですね。
サポート体制について
Q3.オンボーディング体制について教えてください。
入社後の2日間で、SaaSの初期設定や労務関連、MVV(経営理念)など、基礎的な研修を行った後に、実際に現場に入りOJTで、開発環境や主要システムの構造理解を深めていただきます。
その後は、短期の開発案件に実際に参加しながら、ドキュメント構造や技術スタック、チーム内のスキルセット、プロジェクト進行の進め方といった、実務に欠かせない知識をインプットしていきます。
Q4.他部署とはどのように連携してプロジェクトを進めていますか?
全社的には「Google Workspace」を基盤に、Googleチャットを中心としたコミュニケーションを行っています。
プロダクト開発は部門横断型のメンバー構成で進めるため、他部署とのやりとりも日常的に発生し、社内のコミュニケーションは非常に活発です。
その活発さが、ある意味でクラブネッツならではの文化や社風になっている側面もあると感じますね。
また、ノウハウ共有の仕組みとしては「NotePM」を活用しており、各プロダクトの概要やKGI・KPI、設計思想、機能一覧、機能要件などを体系的に管理しています。
一方、基本設計・詳細設計・進捗管理などは「GitHub」をフルに活用し、実務と連動したドキュメント管理と技術共有が行われています。
Q5.リモートワーク下でもチームビルディングは機能しますか?
ハイブリッド型を推奨しており、週4在宅・週1出社のスタイルが基本です。
オンラインでの朝会・夕会に加え、チャットでのリアルタイムな情報共有を徹底しています。
また、月1回はオフラインで全員が集まり、対面での振り返りも行っているため、チームのつながりや温度感もきちんと保てています。
Q6.マネジメント経験がなくても大丈夫ですか?
もちろんです。まずは3名規模のチームでスタートし、マネジメントの基礎から丁寧にOJTで学んでいただきます。半年後には5名以上のチームリーダーとして活躍するチャンスも十分にあります。
Q7. 遅延やトラブルが起きた際のPMの責任範囲と、社内のフォロー体制についてご教示ください。
プロジェクトの進行においては、PMが裁量を持って推進しますが、独断で進めるのではなく、チーム全体と合意形成を図りながら進行するスタイルが基本です。
もし経験やスキルが足りない場合は、本部長・副本部長・CTO・CIOといった上席(CoEメンバー)がサポートしたり、具体的な方法論や成果物イメージの共有した上で、PMが十分な助走をつけられるまでバックアップを行います。
助走期間をしっかり確保できるので、経験の浅い方でも安心してチャレンジできます。
PMの責務については、当然に、「プロジェクトを成功裏に収めること」にありますが、PM1人だけに責任を押し付けたりすることはなく、浮上する問題・課題に関してはそのプロダクトのPdMをはじめとしてCoEメンバーも当事者となって問題解決にあたります。
また、リリース後に不具合が発生した場合は、社内のインシデントレスポンスチームと連携し、影響範囲を可視化。
PMが優先順位を定めた上で、修正スケジュールはCOOとすり合わせて決定します。顧客対応まで含め、一気通貫で対応できる体制を整えています。
Q8.ステークホルダー調整の支援はありますか?
あります。大手企業との交渉の際は、PMO部門が事前準備を行い、必要に応じて営業・法務・コンプライアンス部門と連携して、見積もりや契約条件のすり合わせをサポートします。
評価制度とキャリアについて
Q9.評価制度について教えてください。
クラブネッツが大切にしているのは、
- Skill(スキル):先進技術の習得を行うスキルアップ
- Study(学習):教え合い・育成の観点(≒ティーチング)
- Support(支援):他部署への貢献や横断連携
“3S”の評価方針です。これらを踏まえて、「ミッション制+点数化」を軸にした評価制度を導入しています。
各メンバーには2〜3個の個別ミッションが設定され、それぞれに対して点数を付けて評価していく仕組みです。
特に重視しているのは、「定量的なプロジェクト成果」です。売上貢献度、リードタイム短縮率、顧客満足度といった結果に対してどのように貢献したかを、数値でしっかりと評価しています。
また、成果だけでなく、「知見の共有」や「再現性のある取り組み」も高く評価されます。プロジェクトで得たノウハウは個人にとどめず、社内ライブラリとして蓄積していく文化が根づいています。
Q10.PMが描けるキャリアパスを教えてください。
近い将来的には、CTO・CIO・CISOといった技術部門のCxO人材を社内から複数輩出していく構想があり、そのための育成プログラムを外部と連携して進めています。
また、私たちの技術部門のスローガンは「全員フルスタック・全員PM」。
フロントエンド、バックエンド、インフラ、情報セキュリティ、AI駆動、PMなどを横断的に学べるよう、プロジェクトごとにジョブローテーションを行っています。覚えることは多い分、スピーディーに総合力を鍛えられる環境です。
ー蘆名さん、ありがとうございました!