引き続き、6月に本格的に始動したアクシス初の個人向けサービス
超地域密着型生活プラットフォーム「Bird」を運営するバード事業部で
プロジェクト責任者を務める若きリーダーに話を聞いています。
ある日突然聞いた「バード事業」の構想、その立ち上げから
責任者として新たなスタートをした今、そしてこれからについて話を聞きました。
梶岡 大晃 バード事業部 事業部責任者
アクシス初の個人向けサービス「超地域密着型生活プラットフォーム バード」のサービス全般を担う事業部の責任者として、幅広い業務を担当。
移住して6年で出会った「人」との繋がりに感謝
最初に「バード」の構想を聞いた時の印象について、話を聞くと「面白い!と直感した」と梶岡は答えた。それが実現した後の鳥取の生活を想像すると同じような課題を持つ他の地域にもサービスを広げられる、とポジティブに捉えていた。
「バード」のサービスが始動する前に始まったのが「Axisのやさい」だ。地域と直接関わる社会貢献活動として、活動開始に向けて準備がスタートした。規格外野菜や余剰野菜を農家・生産者から仕入れて、地域で販売、さらにその一部をこども食堂に寄付するという活動全体の絵は描けたものの現実は厳しかった。これまで直接的に地域に貢献する活動は会社としても経験がなく何から手をつけていいのか、大きな壁が幾重にも重なって見えたという。
そこで力になったのが「ふるさと納税」の時の人脈だった。当時関わった八頭町の皆さんや個人的に参加していたボランティア活動で知り合った皆さんが梶岡を助けてくれた。1軒の農家さんが次の農家さんを紹介して下さり、自治体の方や社内でも協力を得ることができた。「農業に関して知識ゼロの私に1から多くの事を教えてくださいました。」と。最初は実態もよくわからない事業だったと、笑っていた。準備開始から初回までの準備期間はわずか4ヶ月。それでも約20軒の農家・生産者の皆さんが協力を決め、今年10月に1周年を迎えられたことを感慨深く思っているという。
アクシスに入社を決めた時、梶岡は「何を言われても、どんな仕事でも「やる」と決心した」と話していた。実際「ふるさと納税」の仕事の時は、梶岡自身がまだ若く、考え方も幼く、社内だけでなく自治体や周りの人と衝突する場面も多くあったという。それでも、年々その関係性は変化してきたと実感している。現在担当する「バード」もその成長ためには自治体なしに進めてはいけない。「この6年で、自治体の考え方、担当の方の考え方にも変化を感じている」と話していた。
社長直下で仕事をしてきたことで、地元の経営者と話す機会もあり、個人的にご飯に行ったり、相談できるような関係性も築いてきた。悩んだり、落ち込んだりした時に全く異なる目線でアドバイスや、ヒントをもらうことも少なくないという。そういう出会い、繋がりを持てたことが財産と、感謝の思いが強くなっているという。
立場に関係なく、尊敬し合えるチームを目指して
始まったばかりのチームを率いるプレッシャーと充実感の中にいることを理解しながらも、いつもの質問「もし、部署を変わることができたら、チャレンジしてみたい仕事は?」を投げかけてみた。
これまでも開拓するような仕事を多く経験してきたので、これからは「マネジメント」にフォーカスした仕事にチャレンジしたいと答えた。
「バード」は個人向けのサービスであることから、トラブルの際にそのフォローが後回しになると、問題が肥大化し致命傷になり兼ねない。だからこそ、チームのメンバーとのコミュニケーションを強く意識している。「話せない」、「言えない」環境にしないための基本だと考えている。
バード事業部はこの1年はコロナの影響もあり、一部のパートナー企業様や社内メンバーとはオンラインのみという体制で歩んできた社内でも珍しいチームだ。業務を進める中で、印象的だったのはメンバー同士が互いに尊敬を抱いていることが伝わることで、話が伝わりやすくなることだった。それを今後も継続するために何気ないコミュニケーションを大切にしたいという。そして「できない」理由を言うのではなく、課題に対して必ず、誰かが提案できる関係性のチームにしていきたいと話していた。
★最後に「SHIFT THE LOCAL -活きる場所が、広がる未来へ-」
働く場所を選ばない価値観が浸透しはじめていますが、鳥取で首都圏の仕事に関わる醍醐味や、地元企業やその他の「地方」に還元できると感じる部分について教えてください。
バード事業部は、サービスが本格スタートするまでの間、サービス企画やシステム開発といったほぼ全ての業務をほぼオンラインのみで作り上げた。新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて加速するリモートワークでのプロジェクトを実現するために、遠隔でも仕事の効率を落とさない仕組みやツールをこの1年多用し、サービス開発に取り組んできた。その経験値は社内でも特異である。「その経験を他部署にも伝えていきたい」と梶岡は話す。さらに、リモートワークに限ったことではないが、その中でも心理的安全性を保って、互いが良い仕事ができるような伝え方も学んだという。メールやチャットだけに頼らない伝え方や、日々15分間という短いミーティングを行うこと、その中でたわいもない会話をできるような雰囲気作りも、社内で活かし、さらに広げていきたいと思いを新たにしている。
【編集後記】
私が入社直後に関わった「Axisのやさい」。初対面の私に梶岡が広報部分や当日の運営部分を分担し、任せてくれたことに今も感謝している。「梶岡さんは何かを持っているのよ」と社内で声が聞こえてくるほど、周りを上手に巻き込み、気がつくと併走させてしまう不思議な力が梶岡にはあると、この1年様々な仕事を通して感じている。若さゆえに荒削りな部分、不安定な部分が見え隠れもするが、それもまた梶岡の人としての魅力なのではないだろうか。この先「バード」がどう展開していくのか、また広報としてはどう広げていけるか私自身にとってもこの挑戦は楽しみの1つである。
―話を聞いた人―
梶岡 大晃
バード事業部 事業部責任者
2016年 中途入社
岡山県出身
アクシス初の個人向けサービス「超地域密着型生活プラットフォーム バード」のサービスの企画・開発全般を担う事業部の責任者として、幅広い業務を担当。