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起業なんて全く考えていなかった私が起業を決意するまで

経営者という言葉を意識しだしたのは確か23歳だったと思います。

当時、私は大学のサッカー部の主将を同回生のメンバーに支えられながら2年努め終えて、体力的にも精神的にもしんどかった時期でした。私以外の同回生は全員4年で卒業し、就職することになっていました。私は理系でしたし、専攻だった物理と4年間向き合っていないような気がしていたので大学院に進学することにしていました。大学院進学の前にふらっと本屋に寄って読んだ本が「人を動かす」というデール・カーネギー著の有名な本でした。(当時の私は全く有名などとは知りませんでしたが。。)

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そこには今まで経験してきた数々の苦い経験の解決策が書かれていました。過去からこんなにも学べることがあるのかと感動したことを覚えています。

そこから色々な本を読むようになり、主将時代の経験を振り返るととても良い経験だったが悔いが残るところも多々あり、もう一度チームを率いていきたいという考えがふつふつと湧いてきました。色々な本を読み進めるうちに経営修士(MBA)という言葉も知りました。

大学院も修了し、研究は合わないと思ったので理系のバックグラウンドを活かしつつも人と関わる仕事をしたいという考えから一番フィーリングの合った専門商社に入社しました。

          入社とMBA

入社前後のGAPもなく、何不自由なく色々なことを経験させてもらいながら3年が過ぎていきました。現業にも慣れてきて、周りをみる余裕ができてきたときに大学院時代に興味があったMBAを再度調べてみました。すると今の会社を辞めなくても3年の就業者であれば経営学を学べるコースが早稲田にあることがわかり、受験し、合格できたので通うことにしました。

         人生の目標とは!?

2年間は働きながら朝と夜と土日はずっと勉強していたような気がします。もちろんいずれ経営に携わりたいなという思いでしたが、入学当初は経営を学ぶことは趣味程度の考えでした。

ただ、いざ修了が近づいて来ると今までせっかく学んだのにアウトプットしないと意味がないと思うようになりました。どこから来るかわかっていなかったですが、何かしらの危機感を感じていたんだと思います。修士論文も完成し、いよいよ修了に近くなってきたときに周りの方々に今後の人生について相談をするようになりました。早稲田ビジネススクールの教授の方々や私よりも2回り上や1回り上の起業して成功されていた人生の先輩方とお話をする機会を頂き、人生相談のようなことをしていました。そこから今後生きていくための柱となる ”人生の目標” を考えることの大切さに気づかされました。

そこから1年間ほど人生の目標を考えていました。過去何をして生きてきたか、何をしているときに楽しかったか、何を自分の人生において大切にしたいのかなど、色々と学び知見を深めていきながら自分なりの答えを出すまでになりました。

     「人々の生活を変えるようなイノベーションを起こす」

人生の目標はアップデートされていくものと思っていますが、今の私にとっては上述の目標に向かって人生を歩んでいこうと思っています。当初は経営者としてチームを率いて成功したいなとおぼろげに考えていましたが、経営者になるのは人生の目標を達成する手段であり、結局何をしたいのかということを考えました。

DeNAの南場さんの不格好経営にドンピシャな文章があったので引用させていただくと「同じ目標に向かって全力を尽くし、達成した時の喜びと高揚感を共有すること」こそが私がしたいことです。

ではこのようなことを達成するにはどうしたらいいのか?

そこから、これからの10年、20年先を見据えたときにテクノロジーの進化からできることが増えてくると考え、未来の解像度を上げていき、イノベーションを起こす土壌がこの10年で整うと確信したことからある領域のイノベーションを提供できると思うようになりました。

その後、どこまでのイノベーションを提供すれば私がやりたいことを達成できるか考えました。ハードルの低い目標では達成感はないだろうし、せっかくやるならば大きな影響を与えることができるようなことをしたいなと思っていました。自分自身のイメージに合う文言を考えていた時に一番しっくりきたのが、人々の生活が変わるレベルでした。ここまでできれば私がやりたいことは達成できるのではないかと考えました。

不格好経営―チームDeNAの挑戦
「それにしても、マッキンゼーのコンサルタントとして経営者にアドバイスをしていた自分が、これほどすったもんだの苦労をするとは......。経営とは、こんなにも不格好なものなのか。だけどそのぶん、おもしろい。最高に。」――創業者が初めて明かす、奮闘の舞台裏。 ...
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         新規事業創造

一方で人生の目標を考えつつも、もっとチャレンジして失敗も経験しないとと考えていたので、将来スケールするような新規事業も同時期に考えていました。10年後、20年後、30年後の未来はどうなっているのかを歴史を振り返りつつ考えていました。その将来像から今後必要になるであろうピースを提供するようなビジネスを考えていました。自分にできることと課題を見出し、それをビジネスにつなげるにはどうすれば良いのかを考え、行動していきました。

ブロックチェーンの技術を独自に勉強していき、結たどり着いたのが現在LEAN PATHでやろうとしている納期調整時間と不良在庫の削減でした。

       人生の目標と新規事業

LEAN PATHで行うビジネスを考えついた時に人生の目標を達成するには”これだ”と思いました。その後も深堀やバグ出しをしていく中で益々確信を持てるようになっていきました。グローバルにアンケートを取ったり、想定顧客との話が進むにつれて、これが実現すると大きな影響を世界中に提供できるし、人々の生活が変わるぐらいの大きなイノベーションになると思いました。ただ一つ問題は今の会社に在籍したままではうまくいかないということでした。

詳細はここでは割愛しますが会社が悪いのではなく、ビジネスモデルとして独資で行わないとスケールが難しいところが課題でした。色々な方法を考えましたが、結局は腹を括って自分の決めた人生の目標を達成するための最善策を取ることにしました。それがたまたま起業という手段でした。

初めは経営者になりたいと思っていた私が人生の目標を定め、具体的に何をするかを決めると結果的に起業するしかなかったというのが起業に至った背景でした。1年以上準備に費やし、まだまだやることだらけで実績も何も出せていませんが、これから目標を達成すべく活動していく所存です。

最後までお読みくださった方がいらっしゃればありがたいです。長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

最後に一緒に世界に打って出るエンジニアを募集しておりますので、エンジニアの募集要項を一度ご興味あればみていただき、ご連絡を頂けますと幸いです。何卒宜しくお願い致します。

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