ワンスターでは半期に一度行われる総会で、その半期で会社として今まで実施していない最もチャレンジングな施策を行ったメンバーをMVG賞として表彰するという文化があります。
今回は18期下半期のMVG賞を受賞されたGさんにインタビューしました!
Gさんは、2023年の4月に新卒でワンスターに入社され、現在はセールスコンサルタント職として活躍されています。
MVG受賞おめでとうございます!
受賞時の感想を聞かせていただけますか?
今回は、自分が「新規サービスを提案する」というミッションを掲げて取り組んだ施策で受賞できたため、前回以上に嬉しさと受賞した実感を強く感じました。
「新規サービスを提案する」ことをミッションにしていた理由をお伺いできますか?
現在の会社における大きなテーマが「生産性の向上」である中で、自分のチームは比較的大きなクライアント案件を担当しており、予算や規模の面でも新しい施策にチャレンジしやすい立場にありました。
そうした状況の中で、チームの目先の成果やクライアントからお預かりする予算の拡大にとどまるのではなく、自分が率先して新しい取り組みを仕掛け、成果として示すことができれば、クライアントへの貢献を実現した上で他のチームにも展開し、全社的な貢献につながると考えていました。
実際に今回の施策でも、日々の業務において全社視点を意識し、そのうえで本部・チーム・個人として何をすべきかを考えながら行動してきました。もちろん、まだ経営層のような高い視座で物事を捉えきれているとは思っていませんが、「今の会社にとって必要なこと」を自分なりに考え、逆算して動けたことが、受賞につながったのではないかと思っています。
自チームの立場を活かした横展開を見据えていたんですね!
実際にどのような施策を実行されたのでしょうか?
今回は、自動販売機を活用した広告施策と、LINEを連携させたCRM(顧客関係管理)の仕組みを組み合わせることで、新しい形の販促モデルを提案・実行しました。
具体的には、屋外サイネージとして機能する「デジタルモニター付き自動販売機」を使用し、商品広告を放映しました。駅やコンビニのレジ上などにあるモニター広告のようなイメージで、今回は自販機の前面をクライアントの商品で統一し、1社独占の形で展開しています。
その自動販売機にはQRコードが設置されており、通行人がそれを読み取ってLINEで友だち登録をすると、サンプリング(試供品の配布)が受けられる仕組みになっています。
これまでの屋外サイネージ広告は「認知拡大」が主な目的で、効果測定が難しい部分もありましたが、今回の施策ではサンプリングからLINE登録、さらに購買行動までを一連の流れで追える設計にしたことで、「認知だけでなく、継続利用や購入に繋がる」施策になったと考えています。
数値で効果が見える点や、LINEという既存の仕組みと連携した拡張性の高さも含め、実行可能性と再現性の高い提案として手応えのある取り組みでした。
効果がしっかり確認できる点も素晴らしいですね!
従来のSNS広告とは異なる「自動販売機×LINE」を組み合わせた今回のサービスは、どのようなきっかけで思いつかれたのでしょうか?
きっかけは、クライアントから「SNS以外のチャネルでも新規顧客を獲得していきたい」という課題があったことです。SNS広告だけでは取りこぼしている層へのアプローチが求められていたため、別チャネルでできることを探し始めました。
その中で注目したのが自動販売機でした。特にドラッグストアの前に設置されている自販機を見たときに、「店舗に入る前に商品に触れることで、購買行動につながるのでは」と感じました。自販機そのものを広告チャネルとして活用できる可能性に気づいたことが、今回の施策につながっています。
(受賞時の写真)
クライアントの課題を起点に生まれたアイデアだったのですね!
では、その施策を実行していく中で、大変だったことや、どのように乗り越えたのかについてもお聞かせください。
これまでSNS広告を中心に担当してきましたが、今回は初めての領域である「自動販売機」を活用した施策への挑戦でした。
最初はどこから情報を得ればいいかも分からない状態で、まずはビジネスモデルや他社事例などを調べるところからのスタートでした。
情報収集の方法としては、「メディアレーダー」のような専門サイトを活用したり、社内に蓄積されている媒体社との商談議事録を毎日読み、その中から施策につながるヒントを探していました。直接使えない他チームの事例でも、自分たちの案件に応用できないかを考えながら取り入れるようにしていました。
また、上司や局長に相談できる環境も大きな助けになりました。
さらに、クライアントとの信頼関係を築くことにも力を入れました。
新しい取り組みを提案する際には、普段からのコミュニケーションや関係性の積み重ねが非常に大切だと感じています。
現在は週に1回クライアント先に常駐し、日常的に対話できる体制を取っており、今回の施策についてもその中で話題に挙がり、実施に向けて前向きに検討していただける流れをつくることができました。
知見のなさを情報収集で補いつつ、クライアントとの関係性を丁寧に築いていったことが、今回の施策を進めるうえで支えになったと思います。
知見がない中で手探りのスタートだったとのことですが、自販機という新しい手段にチャレンジするうえで、本当に結果が出るか不安はなかったですか?
不安はほとんどありませんでした。
というのも、自分が何かに取り組む際は、必ず仮説を立ててから動くようにしており、「仮説が正しい」と思って進めている以上、その時点での迷いや不安はあまり感じないタイプだと思います。
もし結果が思うように出なかったとしても、それは「自分の見えていなかった変数があっただけ」と捉えていて、むしろ「何がズレていたのか?」「どうすればうまくいくのか?」を考えるプロセス自体を面白いと感じています。
だからこそ、うまくいかないことがあっても、それを必要以上にネガティブに捉えず、「どうやって次につなげていくか」に意識が向いていると思います。
壁にぶつかった時にもそれを楽しめる感覚があるので、新しいチャレンジに対する不安は、あまり感じることがありません。
思い通りにいかないことがむしろ楽しいと思えるマインドが、今回の施策にも繋がっているんですね!
ではそんな施策を通じて、どのような学びがあったのかについても教えてください。
今回の施策を通じて、最も強く実感したのは「ご機嫌でいることの重要性」でした。
今回は他事業部の方々にも協力をお願いする形で進めたのですが、皆さんそれぞれに本来の業務がある中で、急な依頼にもかかわらず非常に前向きに対応してくださいました。
新しい施策を進める場面では、業務量やスケジュールの都合から、どうしても慎重な反応になることもあると思います。だからこそ、まず前向きに受け止めてくれる姿勢や、ご機嫌でいることの持つ力を強く感じました。
そうした姿勢があるからこそ、「次も一緒にやりたい」「相談してみよう」と思えるし、心理的安全性の高いチームの空気が生まれるのだと思います。
またこれは社内に限らず、クライアントとの関係でも同じだと感じました。例えば「こういうことをやってみたい」といった相談に対して、まず前向きに受け止めた上で可能性を一緒に探っていける関係性をつくることが、施策の実現性や前進するスピードにも大きく影響すると思っています。
リソースや時間が限られている中でも、ご機嫌でいることで相手が話しやすくなり、トラブルの兆しにも早く気づくことができます。
なので、まず自分自身がご機嫌でいることを大切にしていきたいですね。
チーム内外を問わず円滑なコミュニケーションに大切なことですよね!
Gさんは1年前にMVP賞を受賞されていますが、MVPを受賞された後もなお、新しいことに挑戦し続けることができた原動力は、どこにあったのでしょうか?
3つありまして、1つは上司の存在です。
自分自身が常に会社視点で物事を捉えられているのは、上司がその視座を意識してマネジメントしてくれているからだと思っています。
全社的な視点からの意図や方針をチームレベルに落とし込んで伝えてくれることで、自分の視野も自然と広がり、「今、会社として何が必要か」という発想が日常的に持てるようになりました。
2つ目はチームメンバーの存在です。
担当しているクライアントは変化が非常に早く、自分自身もついていくのが大変だと感じることがあります。そんな中でも、新人メンバーが「その件、もう動いてます」と先回りして動いてくれていたりすると、自分ももっと頑張らなきゃと思わせてもらえます。
そうしたチームの雰囲気やメンバーの姿勢が、自分をさらに前向きにさせてくれていると感じます。
3つ目ですが、そもそも自分自身が「常に挑戦していたい」という価値観を持っていることです。
これまでの人生の中で、挑戦していなかった時期がほとんどなく、何かに取り組み続けている状態が自分にとっては当たり前になっています。
「賞を取ったから満足」という感覚はあまりなく、「次はどんなことに挑戦しようか」と自然に考えて動いている、そんな感覚がベースにあります。
自分だけでなく、周囲の環境も大きく影響しているんですね!
最後に、今後の目標について聞かせてください。
今後の目標は、自分の所属する事業部の売上拡大に直接的なインパクトを与えるような施策を自ら見つけ出し、実行にまでつなげることです。
現在では、売上を伸ばすための“課題定義”自体がまだ十分にできていない状態であると感じており、まずはそこを明確にすることが第一歩だと考えています。
その上で、課題に対する具体的な打ち手を考え、検証・実行までを一気通貫で進めるつもりです。
「課題定義 → 打ち手の立案 → 実行」という流れを、今期中に必ずやり切ることを目標としています。
組織全体の成果につながる取り組みとして、責任を持って動いていきたいと思っています。
(受賞時のチーム写真)
組織の成長に向けた本質的なアプローチに注目ですね!
本日は貴重なお時間、ありがとうございました!
常に「会社全体にとって何が必要か」を起点に行動し、不確実性すら前向きに受け止める姿勢が心強いですね!組織やチームをどう前進させていくかを考え続けるGさんの今後の挑戦が楽しみです!