アクセルユニバースはWebサイトやコンピュータシステムの企画・開発を手がけるシステム開発会社です。クライアントと直接打ち合わせをして案件を引き受ける1次請けをメインとし、最新技術を用いたプロジェクトを多く手掛ける技術者集団でもあります。
今回インタビューに応じてくれたのは、プロジェクトマネージャーとして活躍する今村さん。現在は福岡市在住で、クライアントやチームのメンバーとオンラインでやりとりしながらプロジェクトをマネジメントする、リモートワーカーです。以前働いていた大手メーカー系システム開発会社からアクセルユニバース(以下、AUC)へ転職した経緯、現在の仕事内容、リモートワークのコツ、そして今村さんが思う「AUCに向いている人材」などについてお話を伺いました。
「こんな経験はなかなかできないんじゃないか」と創業2年目でジョイン
―今村さんの簡単なご経歴を教えていただけますか?
今村さん:AUCに入社したのは2013年4月です。その前は新卒で入ったメーカー系SIerに5年間在籍していました。
当時、そのメーカー系システム開発会社に、AUCの代表である山根も所属していました。山根は僕より年齢が8歳上なのですが、入社年的には1年上の先輩で、とても親しくさせてもらっていましたね。
山根はいずれ独立して会社を立ち上げるという話をしており、僕は前々から誘われていたのですが、最初は僕自身に転職をする意思がそれほどなく、断っていました。転職を考え始めたのは山根に誘われてからしばらく後のことです。前職も良い会社だったのですが、大手メーカー系ということもあって、「安定した決まりきった仕事しかできていないなと」という思いは否めませんでした。新しい技術にチャレンジする機会もあまり得られなかったので、エンジニアとしてのキャリアを考えたときに「もっと別の新しい仕事もやってみたい」という気持ちが強くなっていきました。
―そこで、転職という選択肢が浮かんできたんですね。
今村さん:はい。実際に自分で転職先を探し始めた一方で、すでに起業していた山根ともずっとコンタクトを取っていたので、改めてAUCにジョインする選択肢を考え直してみました。
創業間もないスタートアップ起業に入るのは、正直ちょっと怖いところもあったんです。でもよく知っている人が立ち上げた会社なら、小規模なフェーズから関われるのは逆に面白いかもしれないと思いました。「こんな経験はなかなかできないんじゃないか」と考えて、改めて山根に気持ちを伝え、入社するに至りました。
手探り状態からスタート!人数が増え仕事の幅もどんどん広がっていった
―今村さんのAUC入社が2013年で、創業は2012年。かなり初期の段階で入社されたようですが、その頃のAUCはどんな雰囲気だったんでしょう?
今村さん:僕が入った頃は、今村を含めてメンバーの数が4、5名。ワンルームに近いオフィスで仕事をしていました。良く言えば本当に自由でしたね。最初は資料を作るのにもフォーマットを一から作ったりしていましたし、社内ルールなども全部ベースから構築していきました。
あとは自分で望んでいたことでもあるのですが、前職とは違う技術を使って仕事をするのが大変だったかもしれません。例えばiOSのスマートフォンアプリをObjective-Cで作ることになったのですが、未経験の言語だったので勉強しながら進める毎日でした。しかも求められるスピードが速く、フットワークの軽さも求められるので、前職とはまったく違う感覚で働いていました。
―その後、会社はどんどん成長していくわけですよね。
今村さん:メンバーも増えて、受注する案件の幅も広がっていきました。私が担当しているだけでも、各種フレームワーク(CakePHP、Laravel、Ruby on Rails等)を使ったWebサービスやWebシステムの構築やiOS/Androidのスマートフォンアプリの開発、さらにはそれらに機械学習の技術を組み合わせた案件もあり、様々です。今も昔も、新しい技術や案件には積極的に挑戦できる環境だと思います。
―現在、今村さんはプロジェクトマネージャーという立場でマネジメントも行っていらっしゃいますが、業務内容について教えてください。
今村さん:プロジェクト全体を統括する立場として動いています。ただ、僕の場合はどちらかというと技術寄りのマネージャーなので、実際の業務内容はプロジェクトリーダーに近いかもしれません。
開発作業自体は技術のエキスパートがいるので基本的に彼らに任せますが、ロジックの部分は僕がしっかりと押さえて、設計も修正も担います。ときには他のメンバーのフォローのためにコードを書くこともありますね。分野としてはWebサービスやWebアプリ、スマートフォンアプリの開発が多いです。
東京から福岡に移住してから完全リモートワークで働くように
―ところで、今日のインタビューはオンラインでやらせていただいているのですが、今村さんは福岡市にお住まいなんですね。
今村さん:ええ、以前は会社がある東京で働いていたのですが、2018年10月に福岡に引っ越しました。僕は九州出身で、以前からいずれ帰郷することは決めていたんです。今は妻と2歳の子供の3人で暮らしています。
―2018年からリモートワークで仕事をしていらっしゃるんですか?
今村さん:そうです。本当は引っ越すなら転職かなと考えていたのですが、山根が「リモートで続けてみないか」と言ってくれました。僕としてもAUCは創業当初から携わった思い入れのある会社ですし、素直にありがたいと思い、フルリモートで働くことにしました。
当時、リモートで働いていたのは僕だけだったので、ときには出社で働く社員とのコミュニケーションに苦労する場面もありましたが、コロナによって状況は大きく変わりました。社員や業務委託のフリーランスのメンバーもほとんどがリモートになり、条件が同じに。リモートワークによって生じる問題を共有して、みんなで仕事をしやすい環境を作っています。今ではZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議ツール、Slackなどのチャットツールの使い分けも当たり前にできるようになっていますね。
実際、今抱えているプロジェクトの1つは沖縄にいる社員と、海外にいるフリーランスの人と一緒に進めています。クライアントとのやりとりも完全にリモートです。
―リモートで働く上で今村さんが実践している工夫はありますか?
今村さん:一番の工夫は、自宅にリモートワーク用の場所を確保したことでしょうか。6畳ほどの部屋で、基本的に仕事だけに使っています。家族もほとんど入ってこないので、生活モードと仕事モードを切り替えられるようになりました。
うちはフレックスタイムですが、僕は大体9時から19時くらいまで仕事部屋で仕事をしています。子育ても含めて、ワークライフバランスも上手くいっていると感じています。
年功序列なし、給料は直接交渉、新技術にはいつでも挑戦可能な環境
―転職先としてAUCに興味がある方向けに、この会社はどんな人にマッチしているのかをお聞きしたいです。
今村さん:年功序列が残っているような会社にいて不満を感じている人は、AUCが合うと思います。うちは評価に年齢は関係なく、完全にスキルと実力次第です。もし、現状のスキルに対して評価や給与が見合っていないと感じれば、直接交渉が可能です。自分が積み上げた実績やスキルについてきちんと説明すれば考慮してくれます。自分で自分を評価して交渉し、納得できる給料が得られるのはAUCの魅力の一つだと思いますよ。
また、先ほどお伝えした通り新しい技術に挑戦したい人にはもってこいですね。さらにクライアントとの関係は1次請けがほとんどです。きちんとお客様との会話を通してものづくりがしたいという人も向いているのではないでしょうか。
―直接クライアントとやりとりして開発しているという部分ですね。
今村さん:はい。例えばクライアントから「こういうことはできますか?」という依頼が来たけれど、技術的に実現不可能な内容だったとします。そのときに「できません」と言うのではなく、「一緒に考えましょう」と答えるのがうちのやり方です。難しい部分については「代わりにこういう方法はどうですか」と新たな提案をします。お客様と一緒に考えて、形は違ってもお客様の要望を叶える、さらに要望の一歩先をいくプラスαのソリューションを提供できれば、価値の高い案件になるはずです。
言われたことだけに対して「やる、やらない」という判断をするのではなく、何ができるのかをお客様と一緒に考えて良いものを作る。そういう考えに共感してもらえる人が入ってきてくれれば、僕たちとしても心強いし嬉しいですね。