お読みいただき、ありがとうございます。
モノづくりを楽しみ、本気で没頭するデザイナー集団「83Design」です。
今回は、「やっぱり工業デザイナーになりたい!」と、原点回帰した近藤 耀司さんにお話をうかがいます。
大学卒業後に販売スタッフとしてアルバイトしていた彼が、なぜまた工業デザイナーに目覚めたのか。彼が思う83Designの魅力を、語っていただきます。
誰かを喜ばせるためのモノづくりを、みんなで楽しみたい。
ーー 近藤さんの心が、本格的にモノづくりの道へと動いたきっかけは?
父と母が美術系の仕事をしていたこともあり、幼い頃から、家具や雑貨を見ることが好きでした。自分が工作したものを、周囲の人が喜んでくれる。こういった面白さは、幼いながらもなんとなく理解していたつもりです。
高校3年生の時、人と言葉を交わしながら作り上げることの面白さを感じていた僕は、友人が背中を押してくれたことも相まって、美術大学進学を決めました。自己表現のアートでもなく、誰にとっても身近な工業製品への道です。
プロフィールにもある「あーでもない、こーでもない”って言いながら、みんなで形にしていく感じが好き」が、形成された瞬間でしたね。
ーー 大学時代で、印象に残っていることは?
実技はもちろんなのですが、工業デザイン以外の分野の知識・視点も印象に残っています。
構造経済学やウェディングドレスの構造解説など...。工業デザインには一見関係なさそうだけど、「そこにあるものがどう周囲に影響するか」「なぜ人はそんな行動をするのか」「どのような意図のアウトプットなのか」といった視点は、デザインの中で大いに活かせるので。
ーー 大学時代の学びは、どんな場面で活かせるものでしたか?
大学時代に経験したアルバイトを例にするのですが...。
ショーウィンドウのクリエイティブを担当した時は、ディテールのアウトプットにこだわったり。ライブ設営では、「どうしたら人が動くか」「アクシデントを回避し動けるか」を考えて配置を組んだり...。
今だから思いますが、デザインの基本的な考え方は、日常生活のいろいろな場面で応用できるものなんですよね。
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人との触れ合い、つくりたい情熱こそが、モノを生み出す。
ーー 大学卒業後の歩みを教えてください。
実は僕、卒業後1年間はフリーターだったんです。そのうち半年間は、大学時代の友人がいたデザイン雑貨専門店で、店舗スタッフとして勤めていました。
このお店、とにかく独特で...(笑)というのも、デザイン雑貨のディレクションをすべて社長が担当しているんですよ。制作秘話やこだわりをすべて作り手にヒアリングしていって、最終的には記事化して販売するんです。
ーー 「工業デザイナーを目指そう。」と改めて思ったきっかけがあるのですね?
自分もお客様に説明できるようにと、いろいろな記事を読みあさっていたのですが...。「作り手の想いが、こういった形で使い手に伝わるのか。」と思ったら、僕自身が作り手に憧れました。工業デザイナーを目指したくなったんです。
デザイナーという概念だけでは想像できないくらい、人との触れ合いやコミュニケーション、作り手の情熱がこめられている。エゴかもしれないけれど、裏情報が見えてくるととても面白いんですよね。
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洗練された中にある、人間らしさやあたたかみ。自分らしさを認めるモノづくり。
ーー 83Designとの出会いを教えてください。
僕は工業製品の中でも、特に家電を手がけてみたくて...。見た目も設計も、考えるべきことが多く複雑だけど、面白そうじゃないですか。
だから、メーカーや企業を受けていたけど、結果はすべてお祈りメール。その後、数少ない工業デザイン事務所を探していく中で、83Designの求人を見つけたことが出会いでした。
ーー 入社の決め手は、何だったのでしょうか?
洗練されつつも、ポップでかわいらしい。どことなくアートだけど、人間味がある。83Designらしさ滲んだHPを見て、ここでモノづくりをしたら楽しそうだと直感で思いました。
他のデザイン事務所は、モノトーンでシックなHPが多かったんですよね。勝手な思い込みだけど、どこも同じように見えてしまったり、デザイン事務所だから働き方も大変そうとか思ったりもして...。
自分のポートフォリオも、いつの間にかかっこ良さ推しになっていたんです。だからこそ、83Designのスタンスが新鮮にうつりました。同じようなブランディングをせず、幅を考えている。でも、自分らしさを認めて、意図のあるモノづくりをする。そんな雰囲気に惹かれたんです。
ちなみに以下は、83Designオリジナルプロダクト専用サイトのキャプチャです。僕の言っていることが、なんとなくわかっていただけると思います。
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ポップな見た目の裏には、垣根をこえた本気で楽しむ文化があった。
ーー 83Designには、まずはアルバイトでジョインされたのですね。入社して気づいたギャップはありますか?
HPからは伝わりきらない、本気さでしょうか。HPの印象からか、失礼だけどメンバーみんなフワフワしてそうだと思っていたんですよ。でも、見事に裏切られました。実際は論理立てて進めていくし、ひとりひとりの責任感が発揮されるケースばかり。「これはどうなの?」っていう議論を、みんなが本気でしています。
アルバイトから正社員に変わったタイミングだと、より深く携われるようになったことです。アルバイトはスポット勤務なので、どうしても理解度が至らことも正直ありました。正社員になってからは、だいぶ解消されましたね。
考える深度・解像度の高さをはじめから共有してもらえるので、全員が同じ粒度で足並み揃えられる。目の前のデザインを、チームで深めることができていると感じます。
ーー 自分らしく、本気で挑む。素敵ですね。他にも83Designの魅力はありますか?
トップダウンではなく、チームみんなで楽しむ。この文化が、どこにでも根付いていることです。デザイン事務所は、モノづくりと経営は切っても切り離せないもの。僕たちだって、最終的な決定権は代表 矢野にあります。
一方で、社員は代表に従って手を動かすだけといったことは絶対ありません。モノづくりのこと、会社の方針や内情のこと。どんな場面のことも、矢野が自らの言葉でチームに共有してくれます。「仲間を少し増やしたらどうなるかな」という相談を受けたこともありました。
仲間ひとりひとりのスキルセットを把握し、自分ひとりではなくみんなで決めていく。みんなで楽しむスタンスが、モノづくり以外の部分でも浸透している証拠だと思います。
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83Designが届ける価値は、工業デザインだけで終わらない。
ーー これまで担当したプロジェクトを教えてください。
いろいろ担当してきましたが、まず第一に家電製品ですね。例えば、PSZ技術を搭載したオープン型ヘッドホン「nwm」は、クライアント様とともにブランディングから見直していったプロジェクトです。
他にも、文房具のリフィルペンジャケットのデザインを担当したかと思えば、組織ブランディングにもつながる職場・空間づくりを手がけたこともありました。
・PSZ技術を搭載したオープン型ヘッドホン「nwm」
・ほぼ全てのリフィルに対応するボールペン
・POOL コトブキ有楽町工場
組織ブランディングにもつながる職場・空間づくり
ーー いわゆる「工業デザイン」を超えた経験が、できているわけですね。
そうですね。工業デザイナーは、ある意味「工業製品をつくること」が仕事。ブランディングは製品づくりよりも上流に値しますが、デザイン事務所のデザイナーが担当できる機会はほぼありません。そもそもクライアントによって方向性が決められていることも多いので...。
スケールの大小も分野問わず、幅広く、深く経験できる。これも、83Designの魅力だと思います。
モノづくりは、コミュニケーションの集大成。
ーー どんな仲間が入社したら、モノづくりがもっと面白くなると思いますか?
チームみんなを巻き込んで、範囲をこえてつくっていきたい。一方で、自分で決められるところは決めていく。という、思いきりのある方です!これって要するに、目の前のモノづくりを楽しんでいる状態と同義だと思います。
視座の高い仲間ひとりひとりが集まって意見をぶつけることが、モノづくりのクオリティを高めるための一歩です。
ーー 最後に、求職者のみなさんにひとことお願いします!
モノづくりも結局、コミュニケーションが軸になっているんですよね。たくさんのアイデアがあるほど、まとめるのは大変だけど、目の前のモノづくりがますます面白くなると思っています。
だから、アイデアがあれば恐れず発信してほしいです。もうブレストでも、突拍子のないことでもなんでもOKなので。僕は、ひとりではなくてチームみんなでモノづくりを楽しみたいんです!
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他の職を経験したからこそ工業デザイナーの魅力を再認識し、理念共感で乗り越えていった工業デザイナー。それが、近藤さんです。
「モノづくりを、みなんで楽しむ。」このスタンスは、83Designのミッションでもあります。彼とのモノづくりを通じて、新しいきっかけや視点を得ることができると思います。
工業デザイナーとして、私たちと一緒に働きたい。まずはリアルを聞いてみたい。こう思っていただけるのであれば、ぜひカジュアルにお話ししましょう!こちらからご応募をお待ちしています!