大学の課題でプログラミングに触れた程度で、Web開発は未経験。そんな安田響さんは、友人の紹介でSALT2の「AI駆動開発ブートキャンプ」に参加し、チーム開発のSprint 2では、設計書をもとにMVPを動く形にする実装担当を務めました。
AIが書く膨大なコードとどう向き合い、発表会でメンターから何を指摘されたのか。知識ゼロからの2か月を、安田さんは「良いスタート」だったと振り返ります。
安田響|東京大学 工学部 電子情報工学科 3年
大学ではソフトウェアやハードウェアなど幅広い分野を学んでいる。
2026年夏のAI駆動開発ブートキャンプを修了し、現在はSALT2でインターンとして働いている。
Web開発という業界を、自分で知りたかった
── まずは簡単に自己紹介をお願いします。
安田:東京大学工学部の電子情報工学科に在籍しています。大学では、ソフトやハードなど、さまざまな分野を学んでいます。
── 参加前は、プログラミングやAIでどんなものを作っていましたか?
安田:一応触ってはいたんですが、自分で何かを開発したことは本当にまったくありませんでした。大学の課題でプログラミングがあったので、それだけという形です。
── ブートキャンプに参加したきっかけと、受講で達成したかったことを教えてください。
安田:同じ学科の友人が以前にこのプログラムを受講していて、その紹介で参加しました。
Web開発については本当に未経験だったので、この分野、この業界がどのようなものなのかを自分で知りたいと思って参加しました。
「Claude Codeが作るコードは本当に膨大」
── Sprint 2では実装担当として、設計書をもとにMVPを動く形にしたと聞きました。AIにどこまで任せ、どこを自分でやりましたか?
安田:実際、Claude Codeが作るコードは本当に膨大で、すべてを理解するのは正直、自分にはちょっと厳しかったです。
最初にコードを書くのは全部AIです。そのうえで、その機能が今回の課題で本当に大事なのか、もっとほかにいい機能はないのかは、AIと壁打ちしながら検討しました。
── AIにコードを任せていくなかで、うまくいかなかった場面はありましたか?
安田:これは後から気づいた話です。発表会では、SALT2のメンターの方からお話を伺う機会があります。そこでコードを見ていただいたとき、自分ではこれでも動くからいいのかなと思っていたところに、冗長なコードがあると指摘されました。
ちゃんと動くけれど、実はもう少し効率のいい書き方があって、スピードの面ではそちらの方が優れている。そういうところは自分にまだ知識がなく、まったく見きれていませんでした。
そういうところに気をつけていくべきだと、すごく学びました。
開発量が増えたとき、どこまでを誰が担うか
── 実装担当は、設計担当とインフラ担当の間に立つ立場だったと思います。つなぎの部分で苦労したことや、助けになったことはありますか?
安田:設計担当の方が非常に細かく設計してくださって、それがとても分かりやすかったので、そこで特別苦労することはありませんでした。
ただ、どうしても開発量が多くなってしまい、最後はほかの方と一緒に開発する形になりました。そこで、どこまでを誰が担うのか。そういうやり取りが初めての経験だったので、すごく大変だったと感じています。
個人ですべてをやるよりも、チームで開発することの方が多くなってくると思います。そういう初歩的なやり取りを学べただけでも、今回のプログラムはすごくよかったと感じています。
知識ゼロから、学ぶきっかけをつかむまで
── 受講前と後で、自分の開発の進め方はどう変わったと感じますか?
安田:このプログラムに参加するまで、システムに関しては本当に知識がゼロで、何もない状態でした。今振り返っても、すべてが分かっているわけではありません。
「学ぶきっかけをつかめたという、良いスタートだったと思います。」
独学だと、どうしてもハードルが上がると感じます。そういうきっかけを与えてくれただけでも、今回のプログラムは非常に有益だったと思います。
── ブートキャンプを通して、SALT2のインターンに進もうと思った後押しになった経験はありますか?
安田:今回の開発の経験だけでは、本当に理解しきれないことばかりでした。そこをさらに深めたいと思って、インターンに参加させていただきました。
初心者の方こそ
── 最後に、次にブートキャンプを受ける方に伝えたいことをお願いします。
安田:自分はまったく知識がない状態で飛び込みました。それでも、メンターの方がいて、発表の場もフィードバックの仕組みもあって、自分の成長を実感できるプログラムでした。
ブートキャンプで使うアプリには、丁寧な説明や進め方が書かれていて、自分でも進められる形になっています。初心者の方こそ取り組んでいただきたいプログラムだと思います。
15のスライスを、引き継げる形で積み上げる
安田さんが「開発量がどうしても多くなってしまった」と話したSprint 2の実装は、チームの記録では15のスライス(機能を画面からデータまで縦に通して作る単位)に分かれていました。
Sprint 2のお題は、製造業の現場で実施しているアンケートの設問を根拠を持って絞り込み、集計結果から分析レポートを出すシステムです。最初に作る範囲(MVP)は、チームの話し合いで「実装担当が1人で作り切れる量」に絞られました。
設計書が出そろうのを待つあいだ、安田さんは設計書に残っていた未確定事項をチームに確認し、設問どうしの似ている度合いをどう判定するかをClaudeと検討しています。候補に挙げたのは、Embeddingで設問の組ごとに類似度を測る方法でした。扱うデータの規模にちょうど合うこと、ほかの処理ですでにLLMを使っているのでコストを抑えたいことを理由に挙げ、LLMに比べると精度は落ちることも添えて共有しました。
実装はAIの実装ループで、スライスごとにテストを先に書いて進めました。発表の6日前には、実装を途中から引き継げるよう、引き継ぎの手順を5段階に整理してチームに渡しています。環境の構築、バックエンドとフロントエンドの数百件ずつのテストがすべて通ることの確認、プロジェクトの記憶ファイルの読み込み、どのスライスから再開するかまでを書き、9番目以降のスライスは順番に依存していて分担できない構造だとも説明しました。チームのメンバーが続きを引き受け、安田さんは11番目のスライスから実装に戻っています。
発表の3日前のチームレビュー会では、MVPのデモを担当しています。そして発表に余裕を持たせるため、アプリの動作に影響しない後半のスライスと一部の条件を見送り、アンケートの出力までで区切る方針をメンターに相談して決めました。
ブートキャンプについて
SALT2では、AI駆動開発ブートキャンプを定期的に開催しています。
参加したい気持ちがあれば、開発経験は問いません。
なお、応募者が多数の場合は、運営による選考を行います。
プログラムの詳細や最新の日程は、ブートキャンプ特設サイトをご確認ください。
👉 SALT2 AI駆動開発ブートキャンプ
https://events.salt-2.com/?utm_source=wantedly&utm_medium=social&utm_content=af0501ed
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SALT2は、企業の仕事をAIエージェントに任せる自社製品「Trooper」、研修・ブートキャンプ・FDEを通じたAI内製化支援、Boost Consultingグループと課題の特定から実装・定着まで取り組むAIコンサルティング・開発の3つの事業に取り組んでいます。
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