コードはAIが書いてくれる。開発は全くの初心者だった学生が、そのAI駆動開発で頭を悩ませ、一番力を注いだのは、「要件定義」と、自分なりの工夫をどうアプリに落とし込むかでした。
SALT2の「AI駆動開発ブートキャンプ」に参加した笠井奏良さんは、Sprint 1から3までに取り組み、いまはSALT2でソフトウェアエンジニアとして働いています。参加のきっかけ、Sprint 3で苦戦したAWSの構築、そして飛び交う専門用語が、いま作っているシステムのどの部分の話なのかと結びついていくまでを聞きました。
笠井奏良|東京大学 工学部 システム創成学科Cコース 3年
東京大学工学部出身。機械学習やシステム創成、ビジネス分野の研究に携わる。
2026年2月に始まったAI駆動開発ブートキャンプに参加。
現在はAIエンジニアとして、プロダクト開発や社内システムの開発に従事。
iPad受付システムから、薬局向けAIチャットボットの開発支援まで
── 自己紹介をお願いします。
笠井:東京大学工学部システム創成学科Cコース3年の笠井奏良です。
現在はSALT2でソフトウェアエンジニアとして、さまざまなプロジェクトに携わっています。これまでに、社内用のiPad受付システムや採用管理アプリを開発しました。
最近は営業チームにも加わり、薬局向けのAIチャットボット開発のサポートや、AIを活用してデータの重要な部分だけを抽出する「データ縮小化機能」の開発などを担当しています。
キャリア相談会で知った、文理を問わず学べる場
── AI駆動開発ブートキャンプに参加しようと思ったきっかけはありますか?
笠井:きっかけは、大学で開かれたSALT2とBoost Capital合同のキャリア相談会です。ちょうどインターン先を探していたこともあり、友人に誘われて参加しました。
交流会でいろいろなお話を伺う中で「開発ブートキャンプ」の存在を知りました。このプログラムへの参加がインターンにもつながると聞いて、応募を決めました。
SALT2の環境そのものにも強く惹かれました。SALT2の開発体制の背後には、Boost Capitalの資本やBoost Consultingのコンサルティング力があります。単なるエンジニアリングにとどまらず、ビジネスの側面も含めて、文理を問わず幅広く学べるのではないかと興味を持ったことも、参加の大きな理由です。
要件定義に一番力を注ぎ、システムの全体像が見えるようになった
── 実際に参加してみてどうでしたか?
笠井:私は開発に関しては全くの初心者でした。それでも、Sprint 1から3までの実践を通じて、AI駆動開発の強みや、Claude Codeを使った開発が実際にどう進むのかを肌で体感できたことが、一番の学びでした。
大変だったのは、Sprint 3でのAWSの構築です。ここには非常に苦戦しました。
また、AI駆動開発ではコード自体はAIが書いてくれますが、その分、要件定義や、自分なりの工夫をどうアプリに落とし込むかを考える工程が非常に重要になります。
そこに頭を悩ませ、一番力を注ぎました。
「ブートキャンプを通じた一番の成長は、システム開発の裏側や複雑な技術構成の全体像が掴めたことです。」
実際の開発現場では、AWS関連の用語や、見慣れない概念を表す専門用語(横文字)が数多く飛び交います。
最初は難しかったのですが、それぞれの用語が何を指していて、いま作っているシステムのどの部分の話をしているのかが、結びついて理解できるようになりました。
それは自分の中で非常に大きな成長の分かれ目だったと感じています。
「システム開発の裏側が見えるようになります」
── ブートキャンプへの参加を迷っている方に向けて、メッセージをお願いします。
笠井:ブートキャンプに参加すると、システム開発の裏側が見えるようになります。普段当たり前のように使っているアプリやインターネットが、どのような仕組みで動いているのかを知ることで、今まで意識していなかった技術やシステムに興味を持てるようになります。
そして、その小さな興味が「もっと知りたい」「もっと学びたい」という気持ちにつながり、自分から知識を広げていく姿勢が身につきます。特にいまはAIを活用しながら学べる時代なので、一人では難しい内容でも理解しやすく、非常に速いスピードで成長できます。
ブートキャンプの価値は、プログラミングや開発のスキルを学べることだけではありません。AIやシステム開発に興味を持つきっかけになり、自分が将来どんな仕事をしたいのか、どんな分野に関わっていきたいのかを考えるきっかけにもなります。
参加する前と後で、技術に対する見方や学びに対する姿勢が大きく変わると思うので、迷っている方にはぜひ挑戦してみてほしいです。
テナント向けポータルの設計書から、不動産売却の可能性を点数にする分析システムへ
笠井さんが「一番力を注ぎました」と話す要件定義。Sprint 1では、大型デベロッパーが管理する物件の入居者向けポータルをお題に、業務要件からペルソナ、ユーザージャーニー、DB設計、API設計、画面ごとの仕様書までを設計書にまとめました。
入居時に配られるテナントマニュアルは情報量が多く、図も分かりにくいため、入居者が必要な情報にたどり着けず、問い合わせ対応の負担が減らない。この課題に向けて設計したAI質問は、テナントマニュアルに書かれている情報だけをもとに答え、該当する記載がなければ管理会社への問い合わせを案内します。回答に関係するマニュアルのページ画像もあわせて表示し、回答には「解決した」「解決しなかった」のフィードバックを付けました。
「Sprint3でのAWSの構築には非常に苦戦しました」と振り返るSprint 3では、上場企業が不動産を売却する可能性を点数にしてランキングする「不動産売却分析システム」を作りました。評価は100点満点で、半分をPBRや自己資本比率など財務データの5指標から、半分を有価証券報告書の本文から出します。本文の側では、LLMが「不動産売却示唆」「アクティビスト対応」「資産効率化方針」「遊休資産言及」の4種類のシグナルを拾い、その強さと種類ごとの重みで点数にします。
企業ごとの画面では、判定のもとになった記述の引用と出典、提出書類の時系列、スコアの推移を確かめられます。新しいIRやスコアの変動はアラートで知らせ、指標の重みを変えたときは全企業のスコアを再計算して、その変更履歴も残す作りです。
ブートキャンプについて
SALT2では、AI駆動開発ブートキャンプを定期的に開催しています。
参加したい気持ちがあれば、開発経験は問いません。
なお、応募者が多数の場合は、運営による選考を行います。
プログラムの詳細や最新の日程は、ブートキャンプ特設サイトをご確認ください。
👉 SALT2 AI駆動開発ブートキャンプ
https://events.salt-2.com/?utm_source=wantedly&utm_medium=social&utm_content=a0c8eea3
SALT2では、一緒に働く仲間を募集しています
SALT2は、企業の仕事をAIエージェントに任せる自社製品「Trooper」、研修・ブートキャンプ・FDEを通じたAI内製化支援、Boost Consultingグループと課題の特定から実装・定着まで取り組むAIコンサルティング・開発の3つの事業に取り組んでいます。
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👉 SALT2 採用ページ