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多様なメンバーが牽引するスタートアップ LATRICOの現在と未来

※本記事は株式会社ミダスキャピタルが運営する「MIDAS TALENT」でのインタビュー記事の転載になります。
https://talent.midascapital.jp/interview/interview-08/


株式会社LATRICO(ラトリコ)は、2020年創業のヘルスケアスタートアップだ。ミダスキャピタルが会社の立ち上げ時から関わり、現在も投資先の一つである。立ち上げた当初は現CEOの濱口友彰氏ほぼ1人しかいなかったが、現在は、5人の主要メンバーがそれぞれのスキルや経験を生かして、会社を牽引している。

LATRICOのこれまでの歩みや今後の目標について、濱口氏と主要メンバー4人に話を聞いた。

未経験だったゼロスタートだからこそLATRICOに参画した

株式会社LATRICOのCEO濱口

――濱口さんがLATRICOの事業を始めるまでの経歴を聞かせてください。

濱口:新卒で入社した会社で約3年間勤務した後、株式会社ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)に転職しました。コンサルタントは非常に楽しかったのですが、提案したことが実行されるかどうかは結局クライアントの実行力に依存してしまうわけで、「自分の仕事が実際に社会にインパクトをもたらしている」実感を持ちづらいという悩みを抱くようになったんです。それならば「事業会社に行こう」と思い始め、約8年間勤めたBCGを辞めました。

それから外資系小売企業に移り、3年間全社プロジェクトのリーダーを務めた後、官民ファンドに転職して、売上が低迷していた通販会社の経営再建に従事しました。販管費の削減や原価構造改革などを行い、売上を増加基調に戻すことに成功し、ファンドが無事イグジットできたのを機に、自分も次の道を探し始めました。

――その頃、ミダスキャピタルとの付き合いが始まったんですね。

濱口:当時、BCGの時の知り合いの紹介でミダスキャピタルの代表パートナーの吉村さんと出会い、ミダスキャピタルの存在を知りました。起業家中心に作っていて、長期で事業のバリューアップができる、非常に面白いファンドだと思いました。ミダス企業群で働く人たちはみんな私が今まで会ったことのないような人たちで、発想も頭の使い方も違い、目指すところが高くて驚きました。「こんな仲間とこんな世界を作りたい」という理想像から全ての施策が導かれていて、この人たちと仕事をすると面白いだろうなと確信しました。

――LATRICOの事業を始めたのは、いつ頃ですか?

濱口:昨年7月、吉村さんから、LATRICOのビジネスの構想と、ミダスが出資予定であることを聞きました。オンライン診療と、医薬品のECを組み合わせたモデルだと聞き、世の中にとって非常に価値の大きいビジネスであると同時に、事業としてもうまくいくと確信しました。吉村さんから「COOとしてやってみないか?」とに声をかけられて、純粋に「やってみたい」と思いました(現在はCEO)。これまで、「80点の会社を100点にする」「50点の会社を80点に引き上げる」ことには携わってきましたが、未経験だったゼロからのスタートの分野にコミットできることに、とてもワクワクしたんです。

IT×医療で新たなソリューションを提供したい

――LATRICOの事業内容を教えてください。

濱口:LATRICOでは、オンライン診察と医薬品のECをドッキングさせたビジネスを行っています。オンラインで医師の診察を受け、スキンケアに有効な医薬品や漢方薬の処方を受けることができるサービス「東京美肌堂(びはだどう)クリニック」を運営しています。ユーザーは、医師の診察をオンラインのビデオ通話で受けた後、処方された医薬品や漢方薬を宅配便で受け取ることができます。ほぼ全てのフローがLINEだけで完結するため、ユーザーにとって極めて利便性が高いことが、魅力の一つです。

私たちが行ったユーザー調査によると、医療機関に行くことをためらって症状を悪化させてしまうケースや、クオリティにばらつきのある民間療法に高い費用をかけてしまう人が多いことがわかりました。そうした状況を改善したいと開始されたのが、ITと医療を掛け合わせたこちらのサービスです。私たちは、オンライン診療の仕組みを通じて、医師や漢方薬剤師の監修の元、オンラインでしか実現できない、利便性とクオリティの高いソリューションの提供を目指しています。私たちのサービスを通じて、一人でも多くの人をスキンケアの悩みから救いたいと思っています。

――医療に関わるビジネスという部分に、難しさを感じることはありますか?

濱口:私自身、医療の分野でのビジネスはこれまで経験がないため、法律や各種規制など守らなければならないルールが多くて大変なことはもちろんあります。ただ、医師と協力して、消費者に医療の新しい付加価値を提供できるモデルには、未来があると信じているんです。日本の消費者にとって、医師は特別な存在で、信頼されているはずなのに、なぜかみんな調子が悪い時にしか病院に行かないじゃないですか。医師の数はそこまで少なくないし、医薬品は安定的に供給されているのに、消費者が医療インフラを使いきれていないのはおかしいと思うんです。

私たちがサービスを提供しているスキンケア領域においても、本当は医療機関や医療用医薬品にもっとポテンシャルがあるのに、それに気づいている人も実際にアクセスしている人も少ないんですよね。私たちのビジョンは、「医療へのアクセスを変革する」ことなので、医療と消費者の間の壁をなくす役割を担っていきたいと思っています。

「自分が活躍できる場」へ集まった主要メンバー

CEOの濱口氏、南太朗氏、山室敬史氏(左から)

――ここからは、順番にLATRICOに参画した経緯をお聞きしていきたいのですが、まずは南さんが最初にジョインされたんですよね。

:私はこれまで、主に企業再生にまつわる事業に関わってきたので、ゼロスタートの事業を立ち上げた経験はありませんでした。そんな中、官民ファンドで一緒に働いていた濱口がLATRICOの立ち上げを担っていることを知って、インターンがやるような仕事まで全て一人で担っていることに驚き、手伝い始めたのが最初のきっかけです。手伝ううちに、ゼロスタートからの今の仕事の面白さに気づき、2021年4月にLATRICOに参画しました。

私自身は、そもそも会社に依存するタイプではなく、自分の力が発揮できる方へ進むことにしています。ですから、「清水の舞台から飛び降りる」というよりは、私がどういう考えで動くかを理解してくれて、キャラクターもわかっている濱口の元で働くのが、色々なしがらみなく、一番自分の力を発揮できると思ったんですよね。

南氏

――山室さんは、業務委託からの正式採用ですよね。

山室:そうですね。私は前職のBSPコンサルティングにいた時、設立当初からLATRICOの税務や会計などを業務委託の形で担当していました。しかしビジネスが拡大する中で業務委託の枠には収まらなくなり、「メンバーとして正式にジョインしないか」と誘いがあったんです。もともと自分自身には「スタートアップで働きたい」という気持ちがあったので、将来性があると感じていたLATRICOに入るのは、自分にとってチャンスだと確信して、2021年8月に参画しました。また、濱口が他のメンバーの意見を聞いて、尊重してくれる人柄だったところも非常に大きかったと思います。

山室氏

――近藤さんは、サイバーエージェントから転職されたんですよね。

近藤:はい。サイバーエージェントでは、広告代理事業に携わり、8年ほどデジタルマーケティングを担当していました。濱口と初めて会ったのは今年の2月です。最初のきっかけは、ミダスキャピタルの別の投資先の経営者から「誰かマーケティングに強くて、転職を考えている人を紹介してほしい」と言われれたことでした。濱口に会って話を聞くうちに、自分自身がちょうどベンチャー企業への転職を考えていたこともあり、「私でもいいですか?」と聞き、2021年5月、正式にジョインしました。実は元から私を誘うつもりだったと後から聞かされて驚きました(笑)。

転職を決めた理由は、「ここなら楽しくチャレンジができそうだな」と思ったことです。他の転職先だと、どうしても「サイバーエージェントのマーケティング担当」が、自分の名前よりも先に見られて、「これまでと同様」のパフォーマンスを求められる。しかし、LATRICOなら、オペレーションや集客など業務領域に縛られず、どんどん新しいチャレンジをPDCAを回しながらやっていくと想像でき、楽しそうだと思ったんです。また、事業内容についても、スキンケアの市場は非常に大きいので、チャレンジしがいがあるなと思いました

近藤立麻氏

――最後に入られたのが山口さんですね。

山口:今年の春頃に、信頼できる知り合いの紹介で濱口と初めて会いました。その時は全く転職する気はなくて、前職のコンサルの仕事はやりがいがありましたし、今後も続けていこうと思っていたんです。ただ、実はコンサルに入る前は「スタートアップに行きたい」という思いもあったので、濱口の話を聞くうちに、気持ちがどんどん傾いていきました。普通に転職活動をする中で、「この人についていこう」と決断することはとても難しいことですが、信頼できる人が濱口を紹介してくれたのはチャンスかもしれないと感じて、2〜3か月悩んだ末に、転職することを決めましたね。

山口真生人氏

LATRICOの未来に思うこと

――最後にLATRICOで成し遂げたいことについて教えてください。

近藤:会社として成し遂げたいことは、医薬品を用いてスキンケアをすることを常識に変えたいということ。それを当たり前のものとして、日本に根付かせたいと考えています。また、個人としては、LATRICOという会社をしっかり大きくするための歯車として自分を機能させて、会社が大きくなるのを見届けたいと思っています。会社にとって足りないピースは自分が全部埋めるくらいの気持ちでいるので、会社がしっかりと一本立ちするまで、足りないピースを全力で見つけて補っていくことが自分の成長になると思っています。

山口:スキンケアに医薬品を使用する、その市場自体はまだまだ小さいですが、これから拡大していくところだと思うので、LATRICOが市場を拡大させていく主体者になっていきたいと思っています。個人としては、ユーザーに寄り添い、良いサービスを作ることに注力したい。システムについては、ユーザーにとって利便性が高いのはもちろんのこと、その裏側でオペレーターや、診察する医師などの使う人も力を発揮できるような基盤を作っていきたいと考えています。

山室:IPOへの道のりが簡単でないことはわかっていますが、できれば最速で達成したい。それまでに組織や体制をしっかりと作り上げることが自分の役目だと思っています。これは余談ですが、上場した時に東証の鐘を叩きたいという夢もあるので、その時にそうしたポジションにいられればいいなと思っています(笑)。

:スキンケアにかかわらず、オンライン診断・診察が当たり前になる起爆剤のサービスになれたら面白いなと思っています。私は提携クリニックの医師とコミュニケーションをする機会が多いのですが、ほとんどの医師が「オンライン診察ってどうするの?」という状態からスタートします。そんな医師たちにとって、オンライン診察が当たり前になるためには、我々のサービス自体が”当たり前の存在”にならないといけないんです。まずは、美容皮膚科を足掛かりに進めていって、その先にはオンラインで医師の診断が受けられるのが当たり前になる未来を作りたいです。

濱口:LATRICOを、世の中で特別な会社にしたい。それは、関わった人が、全員喜ぶ会社だと思っています。社員にとって「一番成長できる会社」「自分の貢献を一番感じられる会社」になれば、うちで働くことが一番合理的な選択肢になると思うんです。提携クリニックの医師にとっても、取引先にとっても、ユーザーにとっても、当社に関連する全員にとって、そこを選ぶことが必然であるような会社になりたいと思っています。

また、医薬品でスキンケアをすることが、毎日歯磨きをするように当たり前のことになって欲しいと思うんです。歯磨きって、酔っ払っていても、面倒だったとしても、やることが正しいことだとみんなわかってるからやるじゃないですか。それと同じくらい、定着させたいと思っています。そんなゴールに向けて、これからこの5人で牽引して、しっかりと取り組んでいきたいですし、できると信じています。

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