Helixes Inc.のメンバーやそのマインドについて発信していく「Helixes.log」。
今回は、Helixesで開催されている「Tシャツ交換会」についてご紹介。
多種多様なHelixesメンバーの、それぞれの想いが込められたTシャツを交換する文化がHelixesには存在しています。
「Tシャツ交換会」とは
オリジナルでもブートレグでも何でもあり、とにかく自分の手で制作したTシャツを持ち寄って見せ合い、交換しようという会です。
交換会当日には自分の制作したTシャツについて軽くプレゼンテーションを行い、お互いのデザインを賞賛したのち、あみだくじでTシャツを交換します。
「Tシャツ交換会」を立ち上げた理由
郡司 きっかけはクリエイティブグループで取り組んでいるデザインの制作課題でした。自分は勉強とか試験があまり好きではないので、課題というものに苦手意識があったのですが(笑)。
どう楽しく取り組むかを考えたとき、モニター上だけで完結するよりも実際に手に取れる現物、プロダクトを制作することがモチベーション維持のコツだと考えて。であれば、Tシャツを作るのが1番始めやすく楽しいと感じ、その時は1人でTシャツを作り始めました。
1人のTシャツ製造業が交換会に発展したきっかけは、アシスタントディレクターの渡邉 慧大(以降、えいたくん)と上述の話をしていた際、「どうせなら自分が着る分に加えて、もう1着作って互いに交換しよう!」という話があったことです。
えいたくんも同様の課題に取り組んでいて、単純に自分がえいたくんの作る物を見てみたいなと思ったのと、作ったTシャツを着てくれる人がいるならそれほど有難い話はないな、ということでまずは2人で始めてみようと思ってたんです。 そこで「えいたくんとTシャツ交換するぜ〜」と周囲に話していたら「僕も、私も」と参加者が増えていって、今の【Tシャツ交換会】に発展しました。
結果としてクリエイティブ職よりもプロデュース職からの参加者の方が多くなって、普段の仕事だけでは見ることができない新鮮なアイデアや造形が一堂に会したのには感動しましたね。
Tシャツというのは洗練されていればいいという物でもなくて、時には野暮ったさが格好よかったり、ある種のカルチャーや気持ちみたいなものが必要になる側面もあります。技術だけに囚われない、「とにかく作る」という姿勢が多くの人にあったことが良かったなと思っています。
参加者によるTシャツ一覧と、制作者の思い
▽渡邉 (Director) ー 激しく忙しくて頭がぐちゃぐちゃな様子
▽新津 (Project Manager) ー 夜空の星は綺麗だ
▽阿保 (Director) ー 強くあろう
▽姫野 (Project Manager) ー 中学生の時に初めて見た、『Dead Poets Society』という映画に出てくる、とても素敵な言葉 “Carpe Diem” をヒンディー語にしています。
なぜヒンディー語なのかは、私にもわかりませんが言語としての造形がとても好きです。かわいい。
▽亀田 (Designer) ー Virgin B*tch なマリア様
▽松野 (Director) ー 生成AIを活用したデザイン。SH*T STORM / FUSION
▽田中 (Producer) ー 某、クローゼットがTシャツに支配されているほどTシャツが大好太郎なのですが、それらのほとんどが好きなハードコアorメタルバンドのTシャツでございます。
なんでそんな黒くて濃いTシャツを着るのかというと、強いからです。デザインもメッセージも強いんです。
明治初期に廃刀令が発せられる以前、侍達が腰に刀を据えていたように、某は強いTシャツを身につけることで、虚勢を張り、帝都を闊歩しているのです。
ということで今回のデザインは、「強さ」をテーマに、台湾のハードコアバンド Strong Heart(強心:Qiángxīn) のTシャツ「魔鬼崇拜」を作りました。
青(い海)と橙(い太陽)色、二元対立の均衡の象徴を使い、強い心と世界平和を訴えています。パスを手で消すのが楽しかったですが、ショートカットで消せるのを知りました。
▽郡司 (Designer) ー テーマは偏在です。Tシャツはそれが何のブランドであるかを知らず着る人も多く、それはある種のデザインの偏在だと感じています。
偏在する何者かの視線をデザインとして落とし込んでいます。
今後、「Tシャツ交換会」を続けていく上で大事にしたいこと
郡司 まず、この会の目的は2つあり、「既成の物に囚われず自身のアイデアをリフレッシュすること」と「デザインへの造詣を深めること」にあります。
それを実現するためには、まずは2回、3回ときちんと交換会を継続することが大切だと感じています。何事も継続が一番難しく、しかし継続しないことには何も身にならないと常々感じます。なので、第100回の開催を目指して進んでいきたいですね〜!
それから参加者の皆んながまだ誰も見たことがない、自身も試したことがない未知のアイデアに恐れず挑戦できるよう、明るく前向きな会にしていきたいと考えています。
他者の制作物へコメントする際、まずは「作った行為に対して敬意を払う」のと「コメントが作者の作品作りに有用なものであること」も大事にしたいと考えています。とはいえあまり気負いしても疲れちゃうので「気楽に楽しもう その好きを大切に」を標語にシャカシャカ作っていければ良いかなと。
また、社内だけでなく外部からの参加者も募ってより幅広いアイデアが集まる会にしたいなとも考えています。CGが好きな人、絵を描くのが好きな人、写真を撮るのが好きな人、コンセプトを考えるのが好きな人、色んな人がいると思いますのでそれぞれの「好き」をカットアップしリミックスできたらなと思っています!