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好きを仕事にする覚悟。

株式会社IamIの秋月と申します。

ありがたいことに、Wantedlyで採用活動を本格的に開始してから、
これまでに多くの方にエントリーをいただけました。

就職活動において、一番避けたいことは「こんなはずじゃなかった…」というミスマッチだと思います。

ミスマッチを避ける上で、職種仕事内容給与体系福利厚生だけでなく、
企業風土企業理念といった部分も重要になります。

そこで今回弊社の大事にしている理念、考え方について、今一度述べさせていただきます。

前回の記事でも企業理念について触れていますので、よろしければご覧ください。

自分らしく生きられる世の中の実現を。 | 株式会社IamI
初めまして、株式会社IamIの秋月と申します。 この度Wantedlyの正式利用を開始しましたので、それを記念して最初のストーリーを投稿したいと思います。 弊社は豊島区に拠点を置く映像制作会社です。 このストーリーを投稿したタイミングでは、4期目の会社となります。 実はもう会社を起業して3年以上が経つのですが、これまで社員は雇わずに、代表の私一人で事業を運営してきました。 ...
https://www.wantedly.com/companies/company_1099770/post_articles/463826


〜好きを仕事にする覚悟〜

仕事選び、或いは起業アイディアにおける有名な考え方、フレームワークとして、
Will-Can-Must」というものをご存知でしょうか。

  • Willは「やりたいこと
  • Canは「できること
  • Mustは「やるべきこと

を意味します(異なる解釈をすることもありますが)。

行動の優先順位で言うと、「Must>Can>Will」となり、
これらの要素が繋がる(重なる)仕事(事業)を選択すると良いとされています。


これは個人的な見解ですが、MustやCanばかり優先してWillを蔑ろにすると、
やりたくもないことをやることになるかもしれないので、
その結果満足度、幸福度が低くなる可能性が高いと思います。

ただこれは理想論的な話でもあり、生きていく上で全てが自分の思い通りに事が進むことは無く、
やりたくないことを避けては通れないこともあるでしょう。

しかしだからと言って、Willを蔑ろにしていいとは思いません。

結局人間やりたいことをやれる方が、幸福度、満足度は高いと思うからです。


これは個々人の価値観の話になりますが、仕事選びにおいて何を重視するのか?

給料(収入)」なのか、「社会的地位(名声)」なのか、「仕事のやりがい(生きがい)」なのか、
等によっても変わってくるでしょう。

これで言うと、Willは「仕事のやりがい」の部分に当てはまると思います。

正直富や名声を第一に求めるならば、それに適した仕事(事業)選択をすれば良いだけなので、
Willは関係ありません。

それで人生の幸福度が高くなるのならば、それで良いと思います。

ただ私の価値観ではそうは思いません。

先述した通り、Willを蔑ろにすると幸福度が下がると個人的に考えるからです。

私は「Will=仕事のやりがい」を第一に重視すべきと考えます。


では「Will=仕事のやりがい」を求めるにはどうすれば良いのか。

これは必ずしもそうだと断言するわけではないですが、自分の「好きなこと」を仕事にすることで、
仕事のやりがいを感じやすくなると思います。

自分の好きという感情に嘘偽りはないからです。

好きでやっていたことが、仕事としてやるようになったら嫌いになったということもあるかもしれません。

それは自分の好きな程度がそれまでだったと思うしかないでしょう。

例えばプロスポーツ選手は、最初は好きでやりたくてそのスポーツを始めて、
プロになってからもそのスポーツを好きであり続けていると思います。

嫌々仕方なく仕事としてそのスポーツをやり続けている人も中にはいるかもしれませんが、
引退後も形を変えて監督やコーチ、解説者になっている人が多くいることを考えると、
やはりその好きという情熱は今尚持ち続けているように感じます。

好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、
自分の好きなことというのは熱中して打ち込めて上達しやすいですよね。

つまり好きなことを追求していくと、それは自分のできること(=Can)にもなり、
そしてやるべきこと(Must)にも昇華していくと思います。


しかしここで一番の問題があります。

それは、「自分の好きが仕事に繋がるかどうか」です。

例えば、再度スポーツを例に出しますが、
メジャースポーツの場合は観客を多く見込めてスポンサーも付き、
プロのアスリートとして仕事としてやっていけます。

一方マイナースポーツの場合はメジャースポーツと比べると人気が低く興行収入が見込めないので、
その分アスリートに支払われる報酬も少ないと思います。

それで生計が立てられないのであれば、残念ながらそれ一本でやっていくことはできないので、
結局好き以外(やりたくないこと)の仕事をやる必要性が出てきます。

スポーツに限らず、必ずしも全ての好きが仕事として成立するとは限りません

ただ、こと現代においては、幸運なことに好きを仕事にする手段は幅広く確立されてきています。

例えば弊社の事業の一つでもある「YouTube(r)」です。

野球が好きで野球(領域)で働きたいと思ったら、プロになるか、指導者になるか、
或いは野球用品店や球団職員で働く以外に、

YouTube(r)として、野球に関するコンテンツを発信することで収入を得られれば、
立派な仕事として成り立ちます。

マイナースポーツでも、プロのスポーツとしては興行収入的に奮わなくても、
YouTubeの広告収入や企業案件等で十分な報酬が得られるのであれば、
少なくとも個人としては食い扶持が確保できます。

発信という点で言うと「ブロガー」や「インフルエンサー」等も当てはまりますね。

昔はやりたくてもやれない時代だったかもしれませんが、
今はもう、やりたいことをやれる(好きを仕事にできる)時代と言えるでしょう。


色んなメディアでも「好きを仕事に」というキャッチコピーをよく見かけるようになりました。

「好きなことで働いていいんだ」という機運も高まっていると思います。

起業する人が増えているのも、その証拠でしょう。

私も「好きを仕事に」を重視して起業した人間の一人です。

しかしだからこそ、釘を刺しておきたいことがあります。

それは、

好きなことは楽しいことですが、

(仕事が)楽とは限らないことです。

同じ「楽」という漢字なので語弊が生まれそうですが、
「楽しい」という感情(感想)と、「〜〜が楽」という感情(感想)は少し異なります。

わかりやすく英語で言いましょう。

楽しいは英語で「fun」です。一方楽は英語で「easy」です。

つまり楽じゃないというのは、「not easy」となるので、
「hard」(大変)という意味になります。

まさに「hard work」(キツい仕事)です。

これも断定はできないので一概には言えませんが、
少なからず好きを仕事にすることは大変な仕事である可能性があります。

例えば、スポーツが好きだったはずの人が何故嫌いになるのか?

それはスポーツそのものよりも、身体作りの練習やトレーニングが厳しい(=hard work)からでしょう。

プロスポーツ選手の仕事は、単に競技をするだけではありません。

試合の為の準備、移動、取材対応、スポーツ興行的な側面でのファン対応等も、
直接的にはそのスポーツ(試合)とは関係ありませんが、仕事には含まれます

いくらそのスポーツが好きでも、それ以外の部分がキツかったら、
好きという心も塗り替えされて離れていってしまうでしょう。

楽そうな仕事としてよく誤解されがちなYouTube(r)も、
実際は動画を撮ること以外にも地道な作業が沢山あります。

市場調査、ジャンル、ターゲット、コンセプト選定、チャンネル管理運用、
撮影、映像編集、配信、広報宣伝...etc

以上のような要素、素質が必要となります。

つまり、Will(単にやりたい)だけでは仕事が成り立たないという話です。

結局の所、Can(できること)やMust(やるべきこと)も必要になります。

重要なのは(考えの)起点がWillか、CanかMustかの違いです。

要するに、好きなことを仕事として成り立たせる為に、
hard workを厭わずにできるかどうか

好きなことを仕事として成り立たせたいならば、自分のCan領域を広げなければならない。

好きなことを仕事として成り立たせたいならば、Must事項を把握しなければならない。

その覚悟が必要となります。

Willを起点にすることで同時にCan、Mustも自ずと導かれてきますし、
どうせhard workをするなら、少しでも自分のやりたいWill領域でやった方がマシ
というみなし方もできます。

楽しいことを仕事にして、しかも仕事も楽…
となることはまずありません。世の中そこまで甘くないんですね。

自分の好きじゃないことを仕事にした方が、
もしかすると仕事としては楽かもしれない。

そうなった時に、仕事の楽しさを取るか、楽さを取るか…

また価値観による意思決定が必要になります。

勿論、(他の仕事と比較して)仕事が楽しくて内容も楽になるという可能性は否定しませんが、
少なくとも、hard workは避けられないという覚悟は持っていて欲しいと思います。

そして、好きなことを仕事にしている人に対して、
「楽してお金を稼いでけしからん」と思うのではなく、
裏ではhard workをこなしているというリスペクトを持って欲しいと思います。

好きなことで働く(仕事として成り立たせる)って、難しいんですよ。


弊社が標榜としている「自分らしく生きる」という部分も、
「好きなことを仕事にする≒自分らしく生きる」と考えています。

これは、自分の好き(自分らしさ)を大事にすることであり、
同時に他人の好き(その人らしさ)をリスペクトすることでもあります。

自分一人では、好きを仕事にすることが難しくても、
他人が関わることで仕事として成り立つかもしれません。

少しでも可能性があるのなら、諦めずに好きを追求していくことが、
人生の幸福度に繋がると考えています。

以上が、弊社が大事にしている考え方です。

皆様のご参考になれば幸いです。

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