こんにちは！　株式会社アルシエで教育に関するサポートをしている岸本です。

今回は「Reactの開発ツール」についてお伝えしていきます。

Reactアプリケーションが複雑になるにつれて、適切なツールを保有することで生産性が大幅に向上し、開発ワークフローが合理化されます。

そこで、今回はReact 開発に最適な 3つのツールについてお伝えします。

React開発ツール

React DevToolsは、Reactコンポーネントをリアルタイムで検査、デバッグ、プロファイリングを出来るようにするツールです。

React DevTools

コンポーネント ツリー ビュー

Reactコンポーネントの階層構造を視覚化にできます。

コンポーネントのレンダリングされた出力を表示したり、状態をリアルタイムで変更して動作を確認する事ができます。

プロパティと状態の検査

各コンポーネントのプロパティと状態に関する情報が得られるため、Reactアプリケーションを流れるデータを簡単に検査できます。

タイムトラベリング デバッガー

コンポーネントのプロパティと状態が時間の経過によってどう変化するかを簡単に理解できます。

パフォーマンス プロファイリング

コンポーネントのレンダリング パーフォマンスをプロファイリングし、各更新の時間を表示し、コンポーネントの更新パターンのパフォーマンスを最適化してくれます。

更新ハイライト

不必要なレンダリングを引き起こしている可能性のあるコンポーネントを簡単に特定できます。

フィルターと検索

コンポーネントを名前、タイプ、または更新ステータスでフィルターしたり、propsやstate値に基づいてコンポーネントを検索したりできます。

アクセシビリティ検査

アクセシビリティ違反をチェックし、アクセシビリティ プロパティを表示し、Reactアプリケーションのアクセシビリティを改善するための事項を取得して、全てのユーザーがUIにアクセスできるようにする事ができます。

Redux開発ツール

Reactの状態管理ライブラリであるRedux DevToolsは必須ツールです。

アクション、状態変化などの検査およびデバッグする機能を提供します。

Redux DevTools

タイムトラベル

過去のアクションを再生し、さまざまな時点での状態を検査し、アプリケーションの実行中に状態がどのように変化するかを理解できます。

アクションの監視

開発者はアプリケーション内でディスパッチされるすべてのアクションをログに記録することができます。これにより、アクションの実行順序やタイムスタンプ、アクションが発生したコンポーネントなどの情報を確認できます。

状態の検査

Reduxストアの現在の状態を視覚的に表示します。そのため、状態の変更をリアルタイムで追跡できます。

タイムトラベリング　デバッガー

開発者がコードをステップ実行し、各ステップでの状態とアクションを観察できる機能です。

タイムトラベリングデバッガーは、ブレークポイント（停止点）を設定し、コードの実行を停止させることができます。開発者はそこから一つずつステップ実行を進めることができ、各ステップでの状態やディスパッチされたアクションを観察することができます。

このデバッガーの主な目的は、さまざまなアクションによって状態がどのように変化するかを理解することです。開発者は、各ステップでの状態の変化を観察し、アクションがどのように状態に影響を与えるのかを把握することができます。

アクションリプレイ

開発者は過去のアクションをすばやくリプレイでき、バグの再現や修正に役立ちます。

履歴からアクションを選択し、それを再生して状態など影響を確認する事ができます。

ESLintの主な機能

カスタマイズ可能なルール

ESLint を使用すると、開発者はプロジェクト固有のコーディング標準に従ってルールをカスタマイズできます。

拡張性

ESLintは拡張性が高いため、独自のルールを作成する事ができます。

ルールを作成する事で、チーム開発ではコードを統一した書き方で記述できます。

コード修正

ESLintはコーディングエラーを特定するだいけでなく、自動コード修正の提案も提供しています。

--fix オプションを使用して、ESLintによる動修正でコードの品質を一貫性を維持できます。

エディターの統合

ESLintは、一般的なコードエディターと統合されています。

これらの統合によりリアルタイムのフィードバックが提供されるため、開発者はコードを作成する際に問題を特定して修正することが容易になります。

プラグインと共有可能な構成のサポート

開発者が一連のルールを定義してプロジェクト間で共有可能構成をすぐにサポートできます。

これにより、複数のプロジェクト間で一貫したコーディング標準を維持することが容易になります。

幅広いルール

さまざまなコーディング規約、ベストプラクティスなど多数の組み込みルールを効率的に定義できます。

ルールを定義する事で、コードの品質の向上に役立ちます。

コマンドライン インターフェイス

コマンドラインから実行できるようにする( CLI )を提供し、ビルドシステムや継続的インテグレーションへの統合に適しています。

アクティブなコミュニティと定期的なアップデート

ESLintには、ユーザーと寄稿者の大規模なコミュニティがあり、定期的なバグ修正、アップデートが保証されています。積極的に保守されており、JavaScriptエコシステムで広く使用されています。

React Router

React Routerは、アプリケーション内で宣言的なクライアント側ルーティングを作成できるReactのライブラリです。

React Routerには、遅延読み込み、コード分割、サーバー側レンダリングなどの高度な機能も備わっており、Reactアプリケーションのパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスを最適化するのに役立ちます。

宣言型ルーティング

React Routerを使用すると、開発者は宣言型構文を使用してルートを定義できるため、URLに基づいてさまざまなコンポーネントをレンダリングする方法を簡単に指定できます。

ネストされたルーティング

React Routerでは、親ルートと子ルートを含む複雑なルート階層を作成できます。

これにより、URLに基づいてコンポーネントをレンダリングする方法をより詳細に制御できます。

動的ルーティング

データまたはユーザー入力に基づいてルートを生成できます。

これにより、変化するデータやユーザー インタラクションに適応できます。

リダイレクトとナビゲーション

アプリケーション内で異なるルート間のリダイレクトとナビゲーションを処理するためのサポートを組み込みで提供します。

これにより、異なるナビゲーションが可能になり、直感的なユーザーエクスペリエンスを作成できます。

ルート ガード

アプリの特定のルートにアクセスする前にログインの状態を確認できる機能です。これにより、ユーザーがログインしていない場合にはログイン画面にリダイレクトされるなど、セキュリティを向上させることができます。

リンクとナビゲーション コンポーネント

React RouterにはLinkやNavLinkが用意されています。

Linkは単純なリンク、NavLinkはアクティブなリンクであり、ルーティングされたコンポーネント間を簡単に遷移できるようになります。

これらのコンポーネントを使用することで、開発者はより効率的かつ柔軟なリンクとナビゲーションを設定できます。

以上となります。

ぜひ、Reactで開発してみてください！