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【代表インタビュー】再エネの「フル活用」で持続可能な地球づくりに貢献。再エネスタートアップ「アスソラ」で働く魅力とは?
こんにちは。株式会社アスソラの採用担当です。
アスソラは「再生可能エネルギーのフル活用」をミッションに、再エネの開発・導入支援を行うスタートアップです。今回は、代表取締役である山﨑智広にインタビューを実施し、創業までの経緯やアスソラの事業内容、今後の取り組みについてご紹介します。
「再エネ業界に興味がある」「日本の脱炭素化に向けて一緒に取り組みたい」方は、ぜひ最後までご覧ください!
代表取締役 山崎智広
日銀を経て、2014年より㈱レノバにて、国内最大級のバイオマス事業、地熱事業など再生可能エネルギー発電の新規事業を開発。2022年に当社創業。㈱ウェイストボックス社外取締役、東京大学卒業、スタンフォード大学院修了。
ビジネスで「環境問題」を解決するため、日銀からスタートアップ、起業へ
ー山﨑さんのこれまでのキャリアを教えてください。
環境問題には幼い頃から関心を持っていました。特に、環境問題のダイナミックな解決には経済的な視点が必要と考え、大学卒業後は日本銀行へ。そこでは主に国債関連の制度設計や経済動向の分析に携わっていました。
転機となったのは、スタンフォード大学留学です。現地で出会った起業家たちから、「ビジネス」を通じた社会問題解決の可能性を学びました。この経験から「環境×スタートアップ」という分野に興味を持ち、再エネ事業を手掛けるレノバへ転職。
新規発電事業の開発を担当し、国内最大規模のバイオマス発電事業や、地熱発電事業の立ち上げに関わりました。
ー レノバに入社した当初は、起業するつもりはなかったそうですが、何がきっかけで起業を決意されたのでしょうか?
起業を決意したきっかけは大きく2つあります。
1つ目は、留学中に出会った起業家や前職の代表、仕事をご一緒させて頂いた経営者からの影響です。ゼロから会社を作って世の中に貢献する彼らの姿に、「自分も起業に挑戦したい」と思うようになりました。
2つ目は、市場環境の変化です。再エネは政府の「固定価格買取制度(FIT制度)※」のもと普及してきましたが、制度導入から10年が経ち、状況が大きく変化しています。コストが低下し、企業の脱炭素経営への関心が高まる中、実需での再エネ導入が進むと考え、今が事業展開のチャンスだと感じて起業を決意しました。
※固定価格買取制度(FIT制度)…再生可能エネルギーで発電された電気を、電力会社が一定期間、一定価格で買い取ることを国が約束する制度。2012年に開始された。
スタートアップでは珍しい一気通貫型の「再エネ事業」を展開
ーアスソラの事業内容について教えてください。
私たちアスソラは「再生可能エネルギーをフル活用する」というミッションのもと、脱炭素社会とカーボンニュートラルの実現に向けて、おもに3つの事業を展開しています。
1.再生可能エネルギーの事業開発
2.再生可能エネルギーの導入支援
3.再生可能エネルギーの利用最適化(系統用蓄電池の活用)
3つの事業のうち中核を担うのが「再生可能エネルギーの事業開発」です。端的に言えば、太陽光を始めとする再エネによるの発電所をつくり、再エネによる電力を必要とする法人に対して供給する事業です。プロジェクトは長期に渡りますが、当社は発電所の候補地選定から、自治体や電力会社、プロジェクト関係者等との協議・交渉、発電所の建設・運営に至るまでを一貫して担っています。
次に「再生可能エネルギーの導入支援」では、再エネの導入を目指す企業に向けてコンサルティングを提供しています。具体的には、上場企業の新規事業立ち上げを支援するなど、自社開発にとどまらない、再生可能エネルギーの普及にも取り組んでいます。
最後に挙げるのは、主に系統用蓄電池の開発による「再生可能エネルギーの利用最適化」です。自然を資源とする電力は天候条件による変動性が高いため、蓄電技術による出力の調整が不可欠です。まだ始動したばかりの事業ですが、ミッション達成には欠かせない取り組みとなっています。
ー創業時から再エネの開発に尽力し、2025年1月に「第一号の自社発電所」が完成したそうですね。
はい。創業時から蒔いてきた種がようやく実を結んだという感じです。私たちは、2022年から東北地方での事業開発適地のリサーチを始め、地権者との契約交渉に地道に取り組んできました。東北電力株式会社とのコーポレートPPA 契約を締結し、株式会社 NTTドコモへの電力供給を行うことになったのは2024年8月のこと。そこから、株式会社北都銀行からプロジェクトファイナンスによる資金調達を行いました。
今回のプロジェクトでは、年間10GWh以上(※)の再エネ電力の供給を可能にし、年間約4,800トンのCO2排出削減につながる見込みです。
※一般家庭の年間電力使用量で換算すると約3,300世帯以上の電力量
社会的貢献度の高い再エネ事業に「手触り感」を持って取り組める
ーアスソラでは事業拡大に向けて採用を強化しています。当社で働く魅力について教えてください。
大きく2つあると考えています。
1つ目は、環境問題に直接貢献している実感を得られることです。当社では、再エネ導入の戦略策定やコンサルティングだけでなく、実際に発電所の建設にも携わっています。
また、大手電力会社や商社などが手掛けるケースが一般的な行うことが多かった「資金調達を伴う大規模な再エネ事業」にも挑戦できます。自身でクリーンな電力を生み出す手触り感と、社会に対する大きな意義、両方を感じられるのが特徴です。
2つ目は、会社の目指す方向性の中で、大きな裁量を持って働ける点です。当社には、入社歴や業界での経験に関係なく、自由に意見を交換し良いアイデアであればすぐに取り入れる風土があります。
その分、メンバーには主体的に考え動く力が求められますが、結果として未経験分野のスキルが高まります。チャレンジングな環境を楽しめる方にとっては、非常に魅力的な職場だと思います。
ー今後どのような仲間に加わって欲しいですか?
私たちのプロジェクトは長期に渡り、簡単には成功しません。そのため、問題が発生したときも「できない」で終わらせず、「どうすれば成功できるか」と発想を転換し、前向きにトライできる人材を求めています。
また、「実直さ」も重要なキーワードです。プロジェクトの成功の背景には、地権者との対話を重ねたり、銀行や電力会社に綿密な計画と報告を行うなど、着実な積み重ねが求められます。地道な努力を惜しまず、実直に事業の発展に貢献できる方を求めています。
脱炭素社会に向けて、再エネ開発と利用最適化を両輪で推進
―今後の事業の展望を教えてください。
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、今後再生可能エネルギーの需要はさらに高まります。そのため当社でも、まず発電所の拡大に注力する方針です。具体的には、1カ所あたり数億円規模の発電所を全国に100〜200カ所、5年以内に建設し、再エネ電力の普及に貢献したいと考えています。
一方で、発電量が増えた場合にも、電力を効率的に利用する仕組みをつくるため、蓄電設備の開発や運用に注力し、再エネの利用最適化を進めていきたいです。
―事業を拡大していく上で、課題に感じていることはありますか?
これまでは、私を含めエネルギー業界に詳しいプロフェッショナルなメンバーが、それぞれの力を発揮して事業を推進してきました。しかし、さらなる成長を目指すためには、個々の力だけでなく「チーム」として機能することが必要不可欠です。
まず、会社のミッションに基づき、メンバーそれぞれが「得意なこと、成し遂げたいこと」を実現できる環境を整えたいと考えています。そのうえで、メンバー同士が互いの領域を補完し合い、積極的に知識や情報を共有することで、チームとしての相乗効果を生み出せる組織を目指していきます。
―最後に求職者へのメッセージをお願いします。
今この瞬間も、化石燃料によるエネルギー生産が進む一方で、未活用の資源が存在しているのも事実です。私たちは、こうしたムダをなくし、再エネをフル活用することで環境問題の解決に少しでも貢献したいと考えています。
アスソラでは、業界での経験を問わず「ビジネスの力で環境問題に取り組みたい」「自分の力で脱炭素社会の実現に貢献したい」という情熱を持った方を求めています。ぜひ私たちの仲間として加わり、一緒に明るい未来を築く挑戦をしていきましょう!