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【開発日誌#33】Flutterの概要、メリット・デメリットについて

はじめに

こんにちは!
最近Flutterでのモバイルアプリ開発の依頼が多いため、Flutterの概要やメリット・デメリットなどを簡単にまとめてみました。

Flutterアプリの概要について

Flutterは、Googleが開発したクロスプラットフォームのモバイルアプリ開発フレームワークです。iOS、Android、Web、Windows、Mac、Linuxなど、さまざまなプラットフォームで動作する高品質なアプリケーションを開発することができます。

独自のレンダリングエンジンであるSkiaを使用しており、高速なパフォーマンスと美しいUIを実現することができ、また、豊富なウィジェットライブラリを備えており、カスタマイズ性が高く、開発効率が高いのが特徴です!Dart言語を使用して開発されており、オブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミングの特徴を併せ持っています。開発者にとって使いやすく、学びやすいフレームワークとして最近人気があります。

Flutterアプリ開発のメリット

①開発期間の短縮が可能

FlutterはDart言語をベースにしているので、もしjavaや同様のプログラミング言語に精通していれば、Flutterを学ぶのは簡単です。FlutterはロジックとUIが同じコードベースで書くことができます。
ネイティブのAndroidではXMLベースのUIを学ぶ必要があり、レイアウトフォーマットに慣れるのはとても大変ですが、FlutterではすべてのUI要素がウィジェットとして利用可能です。
そのため、効率的、最小限の期間での開発に適しており、MVP(Minimum Viable Product)を市場に投入することができます。

MVPとは
最小限の機能をもったプロダクトのことを指します。
最小限のプロトタイプを作成することで、製品の最初のバージョンを早期にリリースすることを目的としており、顧客のニーズを理解し、そのニーズに基づいて製品を改善するために利用されます。

<MVPモデルのイメージ図>


②同じコードで全てのプラットフォームへの対応が可能

数年前のモバイル開発の初期段階では、AndroidとiOSの2人のモバイル開発者を管理し、2つのコードベースを管理をしておりました。それぞれのプロジェクトで変更を行うには時間がかかり、エラーが発生しやすく、とても骨が折れる作業でした。
Flutterでは、1つのコードベースを書くだけで、モバイルのAndroidとiOSだけでなく、WebやDesktopアプリなどにも使用することができます。これにより、開発時間を大幅に短縮し、コストを削減することができるため、より早くアプリを立ち上げることが可能になります。


③アプリのパフォーマンスの高さ

Flutterは高速でパフォーマンスが良いアプリケーションを開発するために設計されており、Flutterのアプリケーションは、ネイティブアプリケーションと同等のパフォーマンスを提供します。
これは、Flutterフレームワークが、レンダリングエンジンとフレームワークを一体化させ、すべての描画とアニメーションがGPU(Graphics Processing Unit)を使用して行われるためです。

また、Flutterには、アプリケーションのパフォーマンスを改善するためのさまざまなツールが用意されています。たとえば、Flutter DevToolsを使用すると、アプリケーションのパフォーマンスに関する情報を取得し、最適化することができます。Flutterのホットリロード機能を利用すれば、変更を確認しながらアプリケーションを開発でき、開発効率も向上させることができます。

Flutterアプリ開発のデメリット

2018年に出てきた比較的新しい言語のため、

①対応できる人材が少ない
②ライブラリの数が少なく、ネイティブの言語でしか対応できない場合もある

という点があげられます。
開発するアプリの仕様によっては、独自にネイティブで開発する可能性もでてくることは理解してFlutterを学ぶことが必要になってきます。


React Nativeとのパフォーマンス比較について

クロスプラットフォームフレームワークは通常、基盤となるAndroid/iOSネイティブUIライブラリの上に抽象化レイヤーを作成し、それぞれのプラットフォームに特有の問題を解決しようとすることで動作します。

React Nativeではブリッジを介してプラットフォームと通信しますが、
Flutterではプラットフォームと直接通信をします。

この差が2つのフレームワークのパフォーマンスの違いを生み出しています。

まとめ

最近弊社ではFlutterの案件相談が増えてきているため、Flutterについて簡単にまとめました。
どの言語、フレームワークが最適かは場面によって変わるので、その都度最適なものを選択・提案していく事が必要にはなると思いますが、参考になれば幸いです。

おわりに

当社の案件はとにかく「多彩」!
求められる技術レベルも日に日に高まっています。
今後はモダンな技術を用いたサイト/アプリケーション構築が増えていく見込みです。
多彩な案件や大型案件に挑戦してみたい方は、まずはカジュアル面談にお越しください!

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