こんにちは、コムデ広報の森です。
広報というと、「記事を書く人」「SNSを運用する人」というイメージを持たれがちです。
けれど実際には、発信そのものよりも、その前段階の思考や設計に多くの時間を使っています。
この記事では、ある1日の広報の動きを通して、
広報がどんなことを考え、何を設計しているのかを紹介します。
朝|思考を整える時間
figjamで、頭の中を可視化する
朝、最初にやるのはfigjamを開くことです。
単にタスクを並べるのではなく、
「いま何を優先すべきか」「どの文脈で発信すべきか」を整理します。
コンテンツのテーマ、社内外の動き、進行中のプロジェクト。
それらをマインドマップのように広げながら、
“点”ではなく“構造”で捉えることを意識しています。
広報の仕事は、記事を量産することではなく、
会社のストーリーをどう描くかを考えることだと感じています。
ノートに書く、今日の目標と振り返り
最近は、紙のノートに「今日の目標」と「結果」、そこから得た気づきを書き出しています。
きっかけは、社長が同じようなことをしていると知り、「いいな」と思って真似し始めたことでした。
1日の終わりに振り返ることで、
「何をやったか」だけでなく、「なぜそう判断したか」が見えてきます。
広報は正解が決まっていない仕事だからこそ、
自分の思考プロセスを言語化することを大切にしています。
限られた時間の中で、どう働くか
私は現在、4歳、2歳になる娘の子育てとの両立のために9:00〜16:00の時短勤務で働いています。
限られた時間の中で、
- どう生産性を担保するか。
- どうスピードとクオリティを両立させるか。
- 会社にとっての今のベストな選択は何で、それをどう実現させるか。
その問いは、日々の仕事の前提になっています。
だからこそ、
「任されている業務だけをこなす」のではなく、
人事や組織運営など、自分の担当範囲ではない領域にも意識的に目を向けるようにしています。
広報として何ができるか。
会社全体にとって、どんな価値を生み出せるか。
仕事を“待つ”のではなく、取りにいく姿勢を、自分なりに大切にしています。
日中|「伝える前」にやっていること
社長インタビューの設計(一例)
社長インタビューの準備で考えているのは、
「何を聞くか」よりも、「何が伝わるべきか」です。
社長の言葉と、社員の受け取り方。
そこにズレが生まれると、誤解や摩擦につながってしまう。
もちろん思うようにいかないこともありますが、
広報の役割は、言葉を整えることだけではなく、
意思決定や思想の背景を、伝わる形に翻訳することだと思って取り組んでいます。
記事構成の編集
原稿を書く前に必ず行うのが、構成の設計です。
誰に向けた記事なのか。
社内なのか、社外なのか。
どこまで踏み込むべきか。
同じ事実でも、伝え方次第で受け取り方は大きく変わります。
広報は「言葉を書く仕事」である前に、「言葉を設計する仕事」だと考えています。
だからこそ、一つひとつの言葉がどのように受け取られ、どのような印象として残るのかを常に意識しています。企業広報として、自分の発信がさまざまな形で解釈される可能性を自覚し、その影響に責任を持ちながら言葉を選ぶことを大切にしています。
現場メンバーへのヒアリング
特定のプロジェクトや人物に迫った記事を書くときは、
成果だけでなく、その裏側にあるプロセスを聞きにいきます。
どんな葛藤があったのか。
どんな判断をしたのか。
現場には、数字や成果だけでは語れない価値がある。
それをすくい上げて言葉にすることも、広報の大切な役割です。
夜|インプットは、仕事であり習慣でもある
夜は、ビジネス書やメディアに触れる時間を意識的に取っています。
よく見るメディアは、Business Insider、note、Wantedly。
ビジネス誌では、日経ビジネスやPRESIDENTを読むことが多いです。
本やメディアに加えて、Podcastを聴くことも、以前から続けている習慣のひとつです。
子供の寝かしつけが終わったあと、イヤホンをつけて少しだけ。
本を開くほどの気力はなくても、耳からなら自然にインプットできるので、ちょうどいい時間になっています。
ただ、もともとこうした媒体に触れる習慣があったわけではありません。
前職に入社して間もない頃、日経新聞を欠かさず読んでいた当時の上司から、
「社会の動きや業界のトレンドを知ることは、必ず自分の武器になる」と教えられたことがきっかけでした。
当時の私にとって、日経新聞は正直ハードルが高く、
なかなか手をつけられずにいました。
いま広報の仕事をする中で、あらためて実感しているのは、
「情報を自分で取りにいく姿勢」が、広報に限らず仕事の質を大きく左右するということです。
会社の出来事を伝えるだけでなく、
社会や業界の文脈と接続するために、日常的にインプットすることを意識しています。
まとめ|広報という仕事について
広報の仕事は、記事を書くことそのものではなく、
会社の中で起きていることを、“伝わる形に整えること”だと思っています。
日々の業務や意思決定の背景には、数字や成果だけでは語れない文脈があります。
また、広報の判断に迷ったときは、
広報のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)に立ち返ることを意識しています。
「感動を創る発信で、指名されるブランドへ」。
このビジョンを軸に、
“伝える”ではなく“伝わる”発信になっているかを問い直します。
そして、ひとつの記事は、広報だけで完結するものではありません。
情報を共有してくれる人、
インタビューに協力してくれる人、
画像を作成してくれる人、
記事を社内外に広げてくれる人。
多くのメンバーの協力があって、はじめて「発信」は意味を成します。
その前提を忘れずに、
これからも、社内で起きていることを、社外にも伝わる言葉にして届けていきます。