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【社員紹介Vol.10】仕事の本質は、「コトづくり」

こんにちは。広報担当の柴崎です。

久しぶりの社員紹介です。

今回は、2013 年5月入社、遠藤頌太さんの社員紹介です。ご本人に寄稿してもらったものを、代投しております。

はじめまして、コレクシアの遠藤と申します。

コレクシアが創業して2期目の終わり頃に入社したので7年ほど在籍していることになります。今や役員を除けば最古参です。

私は現在、マーケティング・サイエンス事業部に所属しています。多変量解析や確率論、機械学習、消費者行動論など各種理論を駆使しながら、企業のマーケティング活動を科学的見地からサポートする業務に携わっています。それとは別に事業部長という立場から、計画管理や社員の育成なども行っています。

今回、記事を書かせていただくことになり、何について話そうかと考えていたのですが、最古参ということもあり話せることが多すぎて正直悩んでいます(笑)。

ただ、日々の業務については他の社員インタビューでも触れられていたりするので、今回は「私個人の視点」でキャリアを振り返って、簡単にご紹介したいと思います。「事業部長の視点」でのお話はまた機会があればご紹介します。

私がどういう変遷でコレクシアに就職することになったのか、お話したいと思います。


キャリアの原点は、コトづくり。

私は大学時代、デザイン系の学部で環境デザインを専攻していました。1学年80名程度の小さな学部でしたが、建築、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、映像、CG、絵画、音楽など様々な「モノづくり・コトづくり」を志す学生が集まっていました。

そこで多くのことを学びましたが、中でも最も印象に残っていることは何かと問われると「デザインとは、人を幸せにすること」という指導教員の言葉を思い出します。

これは今でも私の仕事に対する姿勢の軸になっており、消費者にとっての幸せ、クライアントにとっての幸せ、社員にとっての幸せをつくるにはどうすればよいか、を常に考える原点でもあります。

私がスタートさせた最初のキャリアはコレクシアではなく、とある農業ベンチャーでした。

大学時代の研究で農業をテーマにしており、その過程で知り合った会社にそのまま飛び込んだという流れです。2,3歳しか離れていない社長がやっている起業間もない会社でしたが、当時は「若者が日本の農業を変えるんだ!」と大いに意気込んで仕事に励んでいたことを覚えています。

まさに「後先考えずにやりたいことを、やる」を地でいく生活でした。しかし、うまくはいきませんでした。3年間がむしゃらに働いていましたが、当初の事業計画からは大きな隔たりができてしまい、一度立ち止まって冷静に考えなければならない局面がきてしまったのです。


やりたいことから、得意なことへ

なぜ失敗したのか?自分に足りないことは何だろう?と考える日々が続きました。でも見つかりません。そりゃそうです。社会人3年目のペーペーは足りないことだらけで、「何が分からないのか、分からない」状態なので、明確な課題を見つけることなどできません。

そこで逆説的に「自分ができたことは何だったのか?」という視点で考えた時、「(野菜の卸先である)レストランや百貨店との交渉が得意」「店頭でのセールスが得意」ということに気づきます。

それらを一般的な言葉に換えるとなんだろう?「戦略・戦術?」「マーケティング?」「分析?」などが連想されました。しかし、肌感覚でやっていたことなので、どれひとつとして体系的な知識がありませんでした。自分の得意なことを“勘”のままで終わらせたくない、体系的な知識を得て“スキル”に昇華させたいと強く思い、これまではやりたいことベースでキャリアを考えてきたけれど、得意なことを徹底的に伸ばしてみよう、と考えるに至りました。

このような経緯から転職を決意し、コレクシアに就職することになります。


得意なことから、やがて成すべきことへ

冒頭の紹介でも触れましたが、私がコレクシアに就職したのは、創業2期目の終わり頃です。

当時、コレクシアは役員2名と社員2名で活動しており、私は3人目の社員として入社したことになります。入社当時から、コレクシアは良い意味で不思議な会社でした。

私は未経験ながら「マーケティングリサーチャー」の枠で採用されたのですが、当時請け負っている業務の大半がマーケティングリサーチ業務にも関わらず、役員たちは「マーケティングリサーチの会社だとは思われたくない!」と言っていたのです。

入社当初の自分にはすぐに理解できませんでしたが、「従来のカテゴリから脱却してやる」という強いベンチャーマインドは創業以来今もずっと当社の根幹となっています。このあたりの考え方などは、芹澤さんのコラムでも少し触れられているので、ご覧いただくと良いと思います。

https://www.wantedly.com/companies/collexia/post_articles/277974

未経験からスタートした私にとって覚えることは山ほどありましたが、優秀な先輩社員がいたので目標にしやすく、成長は早かったと思います。

身体的にキツい時期もありました(まだ当時は黎明期だったので、当然今ほど福利厚生がしっかりしていたわけではありません。)が、得意なことは身につくスピードも早いので精神的にはあまり苦にはならなかったです。

で、不思議なもので得意なことを続けていると、だんだん好きになり、やがて「自分のやるべきことはこれなんじゃないか?」と思うようになるものなのです。「得意なことを仕事にするってこういうことか」と実感したことを覚えています。

得意だったからというのもありますが、実はそれ以上に成功体験を積み重ねられるよう先輩社員からサポートしてもらえる環境に恵まれたことが大きかったと思っています。

このようにして「自分の得意なことを“勘”のままで終わらせず、体系的な知識を得て“スキル”に昇華させる」という個人的な目的を達成できるようになりました。

そして、これらの経験を「個人のスキル」に留めるのではなく、今はマネジメントする立場から「チームのナレッジ」として知を共有し後輩の成長をサポートしていく環境をつくる“コトづくり”を「今の自分が成すべきこと」という自覚が芽生えるようになりました。そんなことを考えながら日々社員と向き合っています。


最後に、仕事を選ぶ基準のひとつに「やりがい」というものがありますが、やりがいというものは後からついてくることもあるし、やりたいことじゃなくても実は適職だったということもあるよ、という事例を知ってもらえればいいかなと思います。

大事なことは変化を恐れず、何事も吸収していこうという意欲だと思います。

少しでもこの記事に興味を持っていただけたなら、他の社員インタビューも是非ご覧になってみてください。

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