11/3(土)文化の日に、日本マイクロソフト品川本社にて、「micro:bit fan meeting by みんなのコード」が開催されました。
みなさん、micro:bitという教材、知ってますか?
micro:bitは英国放送協会BBCが監修・開発し、11歳と12歳の児童に無料配布されたことで有名な、プログラミングをして操ることのできるミニコンピュータです!
インストール不要で簡単に操れること、様々な言語でプログラミングできること、センサーやモーターと組み合わせて創意工夫できることなど様々な特徴があり、現在世界中でシェアされています。
小さなボディーに色々な可能性が詰まっているんですね!
さて、このたびMicro:bit Educational Foundation(マイクロビットを利用した教育を世界中に普及している団体です)よりCEOであるGareth Stockdale氏が来日し、マイクロビットを利用して世界を変える可能性を示唆してくださいました。
▼会場の様子
この日のお話は、「Inspiring every child to create their best digital future(最高のデジタルな未来を創ることを全ての子供たちにインスパイアする)」という言葉にもあるように、これからのデジタル世代を生きる子供たちにとってよりデジタルネイティブらしい振る舞いを教えてあげるにはどうすればいいのか? という内容でした。世界での実践例も紹介され、具体的なmicro:bitの活用方法にまで言及する濃密な30分間。
とても貴重なお話が伺え、会場内では参加くださった80名超の教職員の皆様がメモを取ったり相槌を打ったりと、真剣にお話に耳を傾けている様子でした。
世界でのプログラミング教育についてお話を伺った後で、参加者の皆様の興味は「じゃあ日本では何ができるんだろう?」ということ。
なんと、わざわざ宮城県より金 洋太先生(富谷市立富谷小学校教諭)がお越し下さり、ご自身の学級でプログラミング教育に関してやっていることをシェアしてくださいました。先生の熱のこもった話ぶりに会場の皆様も「これだったらやれるかもしれない」「もっとこんなことにチャレンジできるんじゃないか」と真剣な様子。
▼金先生ご登壇の様子
最後に、本日の大目玉。
グループワークの中で「micro:bitを利用してどんな授業を作ることができるか」というアクティビティを行いました。
CEOに選ばれた授業のアイデアを出したチームには、なんと景品もあるとのことで会場は大盛り上がり。
まるで教室のような騒がしさで、限られた時間のなかで知恵を振り絞ります。
グループは9つ、どのチームが優勝するのでしょうか。
▼グループアクティビティの様子
まとめたアイデアは模造紙に書いて掲示します。
教科・単元・学年・内容・工夫したことなど、いくつかの項目が用意され埋めていく形です。
教科も理数系の科目や美術・生活まで幅広く出揃いました。
良質なアイデアが多く、審査には時間がかかりました、が、、、
運命の結果発表!
優勝は4番のチーム!
景品として「micro:bit スターターキット」が授与されました!!
▼4番チームの方々、CEO、みんなのコード利根川で一枚
4番チームは「いじめ問題」を題材とした授業プランで、ロボットに泣いた顔や怒った顔をプログラミングすることで、
「どうすると人は泣くのか」
「どうすれば人は喜ぶのか」
と考えることで道徳的な学びが多くなるのではないかというアイデアでした。
創意工夫がされていて秀逸なアイデアだったと思います!
会は大盛り上がりのうちに幕を閉じ、懇親会では世代・性別・地域・国境を超えた交流が見られました。
参加してくださった教員の方々が、今後もmicro:bitを利用してプログラミング教育を推進してくださるでしょう。
こうした取り組みが社会的なインパクトをどんどん大きくしていくと、よりよい社会になるのではないかなと思います。
以上、「micro:bit fan meeting by みんなのコード」レポでした!
(全員で集合写真! 前列左より通訳のRamzi Ramzi氏、みんなのコード代表理事利根川裕太、Micro:bit Educational FoundationよりHead of Asia Waris Candra氏、CEO Gareth Stockdale氏)