メジャーなものにとらわれない、コアなファッション好きに向けたハイセンスなスタイルを提案するファッション雑誌『装苑』(文化出版局)。
この度、デザイナーなどからも高い支持を得ている同誌の児島幹規編集長にご来社いただき、デザイナーをメインとしたココネメンバー向けの講演会を開催しました。
■児島幹規『装苑』編集長 プロフィール
1968年生まれ。岐阜県出身。専修大学経済学部経済学科卒。大学時代に編集アシスタント、ライターを経て1992年 世界文化社入社、『Begin』編集部に配属。2004年『Begin』編集長就任、実売数を飛躍的に伸ばす。2009年『MEN’S EX』編集長 就任。2013年10月 文化出版局出版事業部長 兼『装苑』編集長 就任、現在に至る。文化学園内におけるデザイン画審査や講義、大阪文化服装学院、名古屋ファッション専門学校、中部ファッション専門学校、香蘭ファッションデザイン専門学校の特別講義と卒業ショーの審査員、毎日ファッション大賞の審査員や、2021年より秋田公立美術大学の客員教授も務める。
■『装苑』について
1936年、服装研究雑誌として文化服装学院出版局(現文化出版局)より創刊。87年を経た現在も、創造力を刺激する写真とデザインを通して、ファッションとカルチャーをあらゆる角度から掘り下げ、発信。クリエーションの力、ファッションとデザインの夢と可能性を伝え、新しい才能の発見と支援にも力を注ぐ。常に時代を反映する内容で、“記憶に残る誌面”を提案し続け、個性を大事にする若い世代からも大きな支持を集めている。
実は今回の講演は、今春から『装苑』で始まったココネのデザイナーを紹介する連載コーナーをきっかけに、児島編集長と弊社 取締役でココネのデザイナー陣を束ねる土屋の話が合い、盛り上がったことから企画がスタート。
企画のすり合わせを経て開催された講演には、デザイナー職のメンバーを中心にオフライン・オンライン合わせて120名以上が参加し、児島編集長の貴重な話に耳を傾けました。
当日、スクリーンに映し出されたスライドは児島編集長が手ずからご用意いただいたもの。「編集者とは?」や「デザインとは何か?」といったテーマの話を、ご自身の経歴やこれまで手掛けた案件を例に挙げつつ、時にはユーモアを交えながらご講演いただきました。
■参加した社員のコメント
「問題や課題に対してどう解決に導くか、具体的なターゲットに確実に響かせるにはどうしたらいいのか、についての考え方がとても参考になりました」
「学生が自分と向き合うきっかけになったり、考え方が変わるアドバイスをされているお話しが印象に残りました」
「デザイナーに必要な考え方が詰まった贅沢な講演会でした。伝え方のプロである児島編集長の言葉は分かりやすくストレートに響きました。どんなポジションのデザイナーでも、デザイナー以外の職種にも響く内容だったと思います」
■企画担当者のコメント
コーポレートデザイン本部 人事部 デザイン担当マネージャー 杉本真利子さん
–講演会を企画したきっかけは?
今年から始まった『装苑』さんとの取り組みで児島編集長と何度かお話させていただく中で、弊社取締役の土屋と共通するお考えを持たれていると常々感じ、いつか二人を引き合わせたいと強く思っていました。
案の定、土屋も同席した場でお二人の話がとても盛り上がり、そのタイミングで「是非ココネで講演していただけませんか?」という土屋からの提案に、快く児島編集長がご了承いただいたところから始まりました。
–講演会の開催に向けてどのような想いで準備されたのでしょうか?
児島編集長には資料作成などの事前準備含め貴重なお時間を割いていただいていますし、この講演会をより価値ある学びの機会にしたいという想いがありました。
また、外部の講師をお招きした講演会はここ数年開催できていなかったことと、児島編集長の「(講演では)冷凍食品より、消費期限が短いものを提供したい」という想いから、今回は「LIVE」に振り切ることにしました。
プレゼンルームで講演会を実施し社内オンラインでも配信しましたが、配信動画を録画・アーカイブしないことを事前にお知らせし、「そんなに良かったのなら聞きに行けばよかった、と聞かなかったことを後悔してほしい」そんなふうに、皆さんの期待を良い意味で裏切る機会になるように、という思いで準備を進めました。
–講演会へのデザイナーからの反響は?
参加して本当に良かったという反響を多数いただいていています。
先ほどの通り、参加したリーダーからは「参加できなかったメンバーには是非聞いてほしかった」という声もあったので、思っていた以上の結果となりました。
–今後『装苑』や文化服装学院と一緒に取り組んでみたいことはありますか?
今年の『装苑』との取り組みをきっかけに、文化服装学院や文化学園大学ならびに文化服装学院連鎖校の生徒さんにインターンとして来ていただきました。
ココネではデジタルファッションを提供していますが、リアルクローズと親和性がないわけがありません。お互いに可能性を広げていけるような取り組みができればと思います。
–今後もこのような講演会を開催していきますか?
可能な限り実施したいと考えています。世の中のクリエイターはどういう考えを持っていて、流行やトレンドをどういう目で見ているのかなど、社内とは違った視点からのお話を聞くことで、メンバーの刺激になるような場を設けていきたいです。
エンタメに携わっている以上、エンジニアもプランナーも「ものづくり」という共通項があるので響くと思います。デザイナーに限らず参加してほしいですね。
ココネのデザイナーにとって、財産と言えるほどの知見を得られた今回の社内向け講演企画。
ココネでは今後も社外の様々なトップクリエイターと接点を持つことを検討しており、社員の成長につながる機会を積極的に設けて、より良い体験をお客様に還元できるよう努めてまいります。