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【代表取締役 鼎談】共同代表への想いとharmoの描く未来

2023年10月1日より弊社では新年度が始まり、harmo株式会社では、3人で共同代表を務めることとなりました。

2023年9月までの体制は、代表取締役CEO石島 知さんでしたが、今後の新体制では、石島さんと共に、事業開発部部長 山東 崇紀さんと、お薬手帳事業本部DevOps部長 内上 昌裕さんが加わり、代表取締役Co-CEO体制になりました。

今回は、石島さん、山東さん、内上さんに、今後のharmoの描く未来や、共同代表に対する考えなどを語っていただきました!ぜひ最後までご覧ください。

目次

🔔プロフィール
🔔共同代表 3人へインタビュー
  ■harmoに携わるまでの経緯を教えてください。
  ■3人で共同代表をされることに対して、どう思いますか?
  ■働く上で大切にしている価値観を教えてください。
  ■今後、harmoで社会をどう変えていきたいですか。
  ■最後に一言、皆さんの意気込みを聞かせてください!
🔔さいごに

🔔プロフィール


■harmo株式会社 代表取締役 Co-CEO 石島 知
2012年にソニー株式会社入社し、オーディオ機器の海外マーケティングに従事。2014年ビジネスプランナーとしてharmo事業に参画。ソニー時代からharmoの経営戦略の立案、実行に携わる。2019年6月harmo事業のシミックグループへの承継を主導し事業部長としてharmoの普及に尽力する。2021年10月harmo株式会社を創業。代表取締役CEOに就任。2022年に難病・希少疾患患者向けサービスを開発するノックオンザドア株式会社のシミックグループへのM&Aを主導。ノックオンザドア株式会社取締役を兼務。慶應義塾大学大学院SDM研究科修了。


■harmo株式会社 代表取締役 Co-CEO 内上 昌裕
2004年新卒でプログラマーからキャリアをスタートし、上流へ向かって一歩々々キャリアを積む。電通国際情報(ISID)で プロジェクトマネージャー(PM)として従事。その後リクルートライフスタイル(現、リクルート)にて、新規サービス立ち上げPM・大規模火消しPM・サービスPdMなどを経て、プロダクト企画マネージャーを務める。その後、医療業界に入り、MICIN・JMDCなどを経てharmoに参画。現在は、ビジネス×プロダクト開発の現場にどっぷり入っている。圧倒的当事者意識で推進中。


■harmo株式会社 代表取締役 Co-CEO 山東 崇紀
2008年シミックグループ入社。CRO事業(Contract Research Organization)にて医療用医薬品開発CRAとして2016年まで従事。その後、シミックグループの新規事業開発を担い、製薬業界においてオンライン診療を活用した治験サービスの開発や治療用アプリ開発支援サービスなどの企画構築に携わる。2020年にシミック株式会社の新規事業開発部門の責任者、2021年にharmo株式会社の事業開発部門の責任者を経験後、2023年10月より代表取締役Co-CEOに就任。現在は大学・自治体・製薬・生命保険/損害保険業界でのビジネスモデル開発を推進している。
保有資格:中小企業診断士、Forthイノベーションメソッド公認ファシリテーター、臨床検査技師国家資格


🔔共同代表 3人へインタビュー

<左:内上 真ん中:石島 右:山東>

■harmoに携わるまでの経緯を教えてください。

ー内上ー
私は現在、社会人歴20年です。前半10年は「SIer」と呼ばれる、システム開発の受託開発業界で働いていました。新卒キャリアをPGから出発して、最終的には電通国際情報サービス(ISID)でプロジェクトマネージャー(以下:PM)までキャリアを積みました。

後半10年は事業会社側(受託者に発注をかける側)に移り、一番長いところでは6年程リクルートに勤めていました。当時、リクルートではシステム開発のPMの仕事からスタートしましたが、新規サービス立ち上げのPMで携わるようになり、次第に「サービス企画・開発」「プロダクト運営」に染み出して行き、最終的には「プロダクト企画マネージャー」を務めました。

その後、初めての医療業界に転職し、オンライン診療MICIN、ビッグデータ JMDCと場所を変えていく中で、MICIN 時代に共同でサービスを立ち上げた山東さんから声がかかり、harmoはサービスサイズ的にも、今後の成長ポテンシャルがあると直感できましたので、harmoへの転職を決意しました。


ー山東ー
私は2008年の新卒としてシミック株式会社に入社しました。入社後は、臨床試験の現場職CRA(臨床開発モニター)を担当。1年目から製薬会社に出向したので、まず製薬会社の中の人たちに揉まれていたというキャリアからスタートしています。その後シミック株式会社に戻り、ジェネリック医薬品の開発から認知症・糖尿病・皮膚科領域などの様々な領域を経験してきました。

シミック株式会社の現場を経て、「中小企業診断士」という資格を取得。資格自体は、中小企業に対する経営コンサルティングの国家資格で、その資格を取った背景もシミックグループの中で、「何か新しいビジネスを作りたい」という思いがずっと昔からあったからです。

ちょうどその頃、シミック株式会社で新規事業の開発チームが立ち上がったので、そこに移籍をして、治験の業界の中の、様々なデジタルソリューションのサービスを作っていくところを経験しました。治験そのものにシステムを組み込んで、どのように効率化していくかといった議論から、会社の中で分散されている経営データを統合化して、経営管理をしていくためにどうしたらいいか、いわゆるダッシュボードの制作・経営管理などを手掛けていました。この業務の中の一つとして、「オンライン診療を活用した治験のモデルを作りましょう。」というプロジェクトが立ち上がり、そのときの協業先の企業の開発リードが内上さんでした。当時、ホワイトボードに沢山の絵を描きながら「こういうものが世の中で必要なんだ」という話をして一緒にサービスを作っていました。

harmo株式会社に異動するに至った経緯は、当時はグループの新規事業の中でPHRをどのように活用するか、「PHR×CxOビジネス」がテーマになっており、グループ横断プロジェクトにも参加していました。その頃から、harmoに注目していましたが、ご縁がありharmoが、ソニーからシミックグループの一員になり、現在harmo株式会社の事業開発で仕事をしているといった流れです。


ー石島ー
この話を聞くと、山東さんがしれっとharmoに来たように聞こえますが、私からすると、全然違っていて。三顧の礼のような状態で「本当にharmoに来てください」と何度も何度も言い続けていたんですよ(笑)
まず自己紹介からすると、私は2012年の新卒でソニーに入社し、2014年にharmoの事業を立ち上げに携わりました。2017年には、harmo事業の中長期の成長を見据えて、アライアンスの検討をし始めて50社ほどの企業と会いました。その中でシミックグループが最も長期目線で、PHRという領域を一緒に育てたいという意思を感じらましたし、モチベーションの高い社員の方々が多くいらっしゃいました。本当に多くの方々とお会いさせて頂いた中に山東さんがいたんですよね。初めて会ったとき、すごく優秀で熱い社員がいるんだなぁと驚きました。

最初は、シミックグループの一つの事業として入ったのですが、その後何度も「山東さんをharmoにください」と申し出ていましたが、なかなか承諾が下りませんでした。しかし、どうしても諦められず、harmoが半分関わるような医療MaaSの事業開発プログラムを山東さんと一緒に手掛けるなど、山東さんがharmoに携わっていただけるように努めました。2021年10月にharmoが「事業」から「株式会社」として立ち上がったとき、「山東さんに本当に来てほしい」と最後のお願いをして、何とかharmoに来てもらったというエピソードが実はありました(笑)

私からすると、ものすごい努力をしてやっと山東さんがharmoに来てくれたのです。


ー山東ー
それでいうと、私も内上さんに三顧の礼のようなことをしていました。私がシミック株式会社でオンライン診療の仕事を、開発側である内上さんと一緒にして、そのプロジェクトが終わったタイミングで内上さんから「実は会社を退職します。」と告げられました。普段は、あまり仕事でプライベートの連絡先交換しませんが、内上さんに関しては「絶対連絡するので、連絡先を教えてください」と伝え、その後も連絡をとり合っていました。

当時、harmoがシミックグループに事業承継して中に入ってきたタイミングで、私の中で「内上さんといつか仕事を一緒にしたい。内上さんとなら、同じ方向性に向かって必ず大きなことを成し遂げられる」といった直感がありました。
しかし、内上さんは転職直後でしたので、タイミングを見計らって何度もお声がけしていました。毎月のように「シミックグループに来てほしい」と伝えて、内上さん自身も考えてくれるようになり、承諾してくれた時はすごく嬉しかったことを覚えています。私も内上さんに三顧の礼をしていました。(笑)


ー内上ー
当時の心境としては、山東さんは一緒に仕事したことがあったので、組織の中で山東さんがビジネス側に立ってくれるのであれば安心して任せることができると思いました。

石島さんはシステム開発のプロジェクトが炎上のご経験あり、ということが決め手になりました。それを知らない経営者は、好き勝手言う人もいます。「このシステムを作ろう」と経営者が言い、技術者が「いや無理ですよ」となって往々にして対立が起きるわけです。しかし、石島さんに関してはエンジニアの大変さを知っている上で、会社全体の価値観や方向性があり経営しているという話を聞いたので一緒に働く決断ができました

<内上 昌裕>

■3人で共同代表をされることに対して、どう思いますか?

ー内上ー
私は役割分担ができて非常にありがたいと思っています。基本的に私の強みは、システム開発現場にどっぷり入るPMですので、そこにしっかり根を張っておきたいのです。しかし、そこに集中すると、経営のことを考える時間がどうしても少なくなってしまいます。ですので、今回はその時間足りなくなる部分を、山東さん・石島さんがそれぞれの得意分野で埋めていくことになるのでとても安心です。自分の強みをフルで発揮できますし、足りないところはお願いできるという期待をしているので、すごくいい形だと感じています。


ー山東ー
共同代表になる以前から、一緒に仕事している中で3人はバランスが取れていると率直に感じていました。

ちなみに、3人で共同代表と最初に言われたときに、最初に思い浮かんだのは三国志でした。天下三分の計だったかなと思うのですが、乱世を収める中で3人の国主のバランスで国を統率する…というお話だったと思います。時代の変化が激しい中では、合理的な仕組みなのかもしれないと。

3人は役割が異なっており、石島さんは攻めが得意で、内上さんは守りが強い。私の強みは中間的なポジションなんです。例えば、サッカーで例えるとフォワードに点を取らせるために、ボールを運ぶための調整業務のようなことが好きなんです。

CEOという役職関係なく、様々な意思決定をして事業を加速させていく中で、私自身が、会社を前に進めるための最適化、推進力になりたいと思っていました。CEOという役職を通して、その想いが明確になりました。


ー内上ー
山東さんが言う通り、バランスが取れていると思います。ベンチャーあるあるでいきますと、社員がCEOに対してよくある不満ケースは、「ビジネス領域は詳しいけれど、システム開発のことがわかっていない」「システム開発に詳しいが業務に弱い」「業務に詳しいけど、ビジネス領域が弱い」という、どれかに突出しているけど、残りが不足していて、CEOの意思決定が現場と対立してスピードが出ない、といったなどが挙げられます。しかし、今の3人は上記のそれぞれの領域をカバーできているので、すごくバランスが良い気がします。また私自身、現場PM、部長という役割を持ちながらCEOになったことで、一つひとつの発言に責任を持とうと思っています。


ー石島ー
harmoの事業を成功させるために、スピードを上げなければなりません。そのため実は、この体制になる前から、この3人で経営をしたいと思っていました。

約10年間harmoの事業を手掛けていますが、国の動向としてもPHRの市場が非常に盛り上がってくるのを感じています。PHR領域への異業種からの新規参入も多々あり、まさに、「PHR元年」になってきていますね。結果として、世の中のユーザー側のニーズに対し、サービスを提供する事業者の競争が激しくなっている現状があります。そのため、私たちもスピードを上げる必要があり、Co-CEOという体制をとりました。

2021年10月にharmo株式会社として営業開始してから、私自身CEOとして様々な業務を担っていました。具体的には、全社的な事業計画・事業戦略の構想、電子お薬手帳の新システムの開発や運用、マーケティング、事業開発、事業推進支援の各業務を手掛けており、シミックグループとの調整など、全体を見るポジションを1人で担っていました。しかし、スピード落とすわけにはいきませんし、やりきらなければいけません。

しかし、私自身の経歴がソニーのマーケターだったこともあり、エンジニアの業務であるシステム開発や運用のサポートの理解が弱く、組織内部のガバナンス強化をする必要もあるなど、様々な課題がありました。そのため、時代の変化への対応、新しい経営スタイルというところで、Co-CEOの体制を取り入れるのはどうかといった議論がありました。

しかし、代表者は生半可な気持ちではなれませんし、覚悟が必要です。社員の時は上司がいますが、代表者にそういった人はいませんし、すべての責任は自分が負うことになります。もちろん、モチベーションの維持も自己管理ですし、自分自身が決めた方向に走り、成果を出すといった世界観なるので抱えるプレッシャーは大きなものになります。

代表者としての厳しさもありますが、2人とも「共同代表を受けます」と言ってくれて本当に嬉しかったですし、これから3人で経営できることが楽しみです。

<石島 知>

■働く上で大切にしている価値観を教えてください。

ー山東ー
大切にしている価値観は時代や状況によって、変わるという前提がありますが、今、仕事に置いて大事にしていることは、「想像力を働かせること」です。様々な医療のデータを扱う仕事をする上で、データは数字見るのではなく、その先にいる人のことを想像してほしいと、一緒に働く人にはよく伝えています。

例えば、糖尿病の患者さんのデータを見るときに、治療薬が6月18日に28日分処方されており、その次に6月20日に違う糖尿病治療薬がまた28日分処方されているとします。そのデータを見たときに、何が想像できるでしょうか。

本来は1ヶ月後に処方を受けるはずが2日後に来ているということは、何かが起きたと考えられます。例えば、低血糖が起きたから薬を変えたのかな?など。データの動きを見るときに、患者さんの動きには背景があり、そこに気づけるかが重要です。データを見てその先に何が起きているのかを、常に想像できる人になってくださいと、よくの部員に伝えています。

harmoの仕事も同じで、電子お薬手帳に記載されている様々なデータがありますが、数字以外の情報を加味して、どういう患者さんが、どのような薬を飲んで、どういう効果があったのか、という本質を考えています。それには想像力が必要で、一歩踏み込んで、患者さんのことをイメージすることを大事にしています。


ー内上ー
私はすごくシンプルに言うと、「自分と関わる人の笑顔を作りたい」。自分自身、家族、友人から始まり、バームクーヘンのように広がっていき、知人、同僚、となって、仕事面ではサービスを通してその先にいる人を笑顔にしたいと思っています。笑顔にさせるためにはどうすればいいのか、というところから物事を考えています。

今まで新規事業の立ち上げに携わる機会が多く、「ユーザーがこのサービスを使って嬉しいか」という視点から徹底的に思考していました。そしてこの「相手を想う」気持ちは内にも外にも必要だと思っています。それをぶらさないように気をつけています。「社員が楽しんでいない組織が生み出すサービスは良いものになるはずない」ということは容易に想像がつくと思います。


ー石島ー
私は大事にしている仕事観が2つあります。「正しい仕事に人は集まる」「正しい仕事を仲間とともに楽しくやる」です。

大学生の頃、社会課題解決のためにNPOに携わっていたのですが、婚活を始める時期になると金銭的に厳しく、一般企業への就職活動を開始し、NPOの活動を辞めてしまう人が多くいました。また、問題解決を最短でやりたいと志向するあまりに、自分たちの楽しさを犠牲にしてしまい疲弊してしまう方々も多々見てきました。今と、次世代にとって必要な仕事には必ず人は集まってきます。それを、継続的に取り組める仕組みを構築するためにも、自分たちが楽しみながら仕事をすることが重要だと思っています。

この業界で約10年経ちますが、毎日仲間と楽しみながら仕事に取り組めていますし、harmoは社会的に見ても正しい仕事だと思うので、すごく幸せだなと思っています。もちろん、たまには落ち込むこともありますけどね(笑)


■今後、harmoで社会をどう変えていきたいですか。

ー内上ー
harmoを通じて、医療を自分自身で選択できる社会にしたいです。

多くの人にとって、今の医療との接点は、体調を崩して病院に行ったタイミングでしかないと思います。そして医療機関に言われるがままです。薬が効いていないと思っても、他に判断材料がゼロです。

しかし、30~50年後の医療はどうなっているでしょう。今と同じように、体調を崩した後に、病院に行って処方を受け取り、この薬効かないかも?と言っている状態で良いはずないと思います。もし、今と何も変わらなければこの国・社会は進化したの?と思うところがあります。

理想としては、アプリを見るだけで自分自身の体調の変化や傾向が全部把握できて、最近飲んだ薬の効果があった、なかったという情報が一目でわかり、ある程度自分自身でどの薬を飲んだらよいかを判断できる状態になっていたら良いのに、と思っています。アプリ上で健康情報・医療情報・薬情報が掛け算で、何をすればよいかが示唆されていて、自分自身で薬の判断ができる、そんな世界を夢見ています。

ITは本来、「個別化」を実現できる技術だと思うのですが、実際にITサービス上で起きていることは私見では「画一化」なんですよね。AI系サービスやニュースもそうですが、ユーザー側からのパーソナライズではなく、サービス側からのパーソナライズ(という名の鋳型にはめられていると見える)された結果、みんな飼いならされた羊のように画一化された行動になっていく。「与えられる」のですよね。「選び取るではなくて」。しかし、健康や病気に関わる医療・ヘルスケアの領域は、個別化するしかない領域です。そこを徹底的に追求して、ITと人間の関わり方のあるべき姿を、harmoを通じて体現したい、という裏テーマも持っています。


ー石島ー
私は、ユーザーである患者さんが、「医療に思いが伝わったな」と実感できるような体験をしてもらえる社会が実現したら嬉しいです。医療・ヘルスケアは標準化されている状態が一般的で、医療に対して課題や不満があったとしても、声をあげられる人は多くありません。そのため、患者さんにとって「声をあげる場としてのharmo」でありたいなとおもっています。声をあげたことで結果的に、自分に適したサービスが返ってくる状態になるといいなと思っています。少なくとも、薬の領域ではそれが当たり前になるという世界が、最初のゴールだと思っています。

今まで沢山の医療従事者の方々とお会いしましたが、「患者さんのためになりたい」と心から思う方は本当に沢山います。しかし、物理的に忙しくて患者さんの声を収拾できない、患者さんの日常まで寄り添うことが仕組みとしてできていない、といった問題があります。しかし、それでもharmoを介して患者さんが渡してくれたデータを見てフィードバックしたいと思ってくださる医療従事者の方々は実際沢山いますし、同じ志がある人たちと一緒により良い世界を作りたいです。


ー山東ー
私は、誰もがその人らしい人生を全うする社会を作りたいと思っています。

シミックグループのクリードの中に「誰もがその人らしくまっとうする」という言葉があります。これを医療従事者目線と患者目線に分けて考えていきます。

まず、医療従事者目線で考えると、現在の「画一化された医療」から、「個別化された医療」に変えるためには、新たな時間の捻出が必要になります。現状、沢山の医療従事者の方々は目の前の患者さんを幸せにしたいと思っているけれど、時間がなく向き合えないケースもあります。それをデータやITを活用することで、時間に余裕を持たせられたらよいと思います。

例えば、情報を探す時間をなくす、記憶しておく手間を省く、といった小さな積み重ねによって新たな時間を生み出し、個別化した医療と向き合う時間を作ることが可能になると考えています。結果的に、医療従事者が、医療という仕事を人生の中で全うすることに繋がるのではないでしょうか。

患者視点で考えると、人生の中で薬を飲まない人はほとんどいません。病気にかかると薬とうまく付き合っていく必要があります。しかし、本当は適切な薬があるにもかかわらず、情報が届かないがゆえに、その治療を受けられないという現状も存在します。そのため、製薬企業や医療機関とharmoが連携することで、誰もが適切な治療を受ける、選べる世界にできるかもしれません。患者さんにあった適切な治療ができれば、きっとその方はその人らしい人生を全うできるかもしれません。そういった社会を創っていきたいです。

<山東 崇紀>

■最後に一言、皆さんの意気込みを聞かせてください!

ー内上ー
一言でいうと「頑張ろう」ですね(笑)

私の立場からすると一刻も早くシステムおよび、その周辺の運用を安定化させることに、注力していきます。ユーザーを云々できるのは、本当は、社員が安心して働ける環境になってからのことです。だから今はこのことが第一だと思っています。私はそこに最大限振り切ります。そのためにみんなも一緒に頑張ろうという想いです。


ー山東ー
私は、harmoがしっかり自立できることを目指します。自立の意味には収益という観点も含めており、事業を拡大させるための収益源を確立していくことが意気込みです。それを実現させるには、今頑張らなければいけない時期なのです。夢は夢のままで終わらせてはいけないから、夢をちゃんと実現するために、基盤や体制を整えないといけません。

harmoが医療従事者や患者さんに対して、サービスを提供し続けるためには、同時に経済も回していく必要があります。ガッポリ儲けましょう!といった話ではなく、「続ける」という観点で、企業向けや自治体向けのサービスのように、第三者に対して価値を提供して収益を上げる部分も同時に考えていきたいです。

基盤が整ったら、初めてチャレンジができるようになると思っています。今はまだチャレンジができてない状態だと思うので、様々なことにチャレンジができる会社にしていきたいと思っています。


ー石島ー
私は「攻める」ですかね(笑)
私自身、守備を得意とした人間ではありませんが、harmoを継続する観点で、今まで守備をし続けていました。しかし、本当は攻めたいと思っています。攻めるというのは、システムの営業をどんどん販売するというような意味ではなく、顧客に最大限寄り添い、顧客価値を実現するにはどうすればいいかを考え抜き、実際にプロダクトやサービスとして実現し、届ける。この一連の活動に最大限自分の時間を使えるようにしていきます。山東さん内上さんの2人にこれまでの守備的なものも分担させていただきつつ、私自身は顧客価値の創造に最大限振り切って点を取りに行きたいと思っています。楽しみです。


🔔さいごに

石島さん、内上さん、山東さんありがとうございました。今回のお話を聞いて、役割が異なる3人が今後harmoの共同代表として経営をされることが筆者自身、すごく楽しみです。電子お薬手帳のガイドラインが変わり、今後より一層薬局や医療機関でPHRの領域が拡大することを期待しています。それに伴い、harmo株式会社の事業拡大もスピードをあげることが大切です。子供世代、孫世代に続くよりよい医療、よりよい世界を創れるようにharmoメンバー一同、今期も懸命に努めていきます!

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