家族の毎日を健やかにするきっかけをつくるような存在になってほしい/先生と保護者の協力体制を育み、子どもの成育環境の基盤を整える、そんなサービスにしていきたい[社員インタビュー vol.9:原田紘子さん、中村さやかさん]
みなさま、こんにちは。
Classiでは四半期に一回、社内報【times-Classi】を発行しています。
【times-Classi】では、さまざまな社員インタビューを通して、仕事への向き合い方やチームで働く際のtipsをシェアしています。
これまでは社内公開のみでしたが、みなさんにぜひメンバーの仕事への想いやカルチャーについて知っていただきたく、一部インタビューを公開いたします。
第9弾は、小中事業開発部の原田紘子さん、中村さやかさんのインタビュー(2022年12月時点)です!
ーグッドデザイン賞受賞おめでとうございます!まずはこれまでのご経歴を教えてください
原田:元々はデジタルマーケティングやデザイナーの分野でクライアントワークに取り組んでいました。ひとつのサービスに腰を据えて向き合える環境を求めて転職を決意しています。幅広いステークホルダーに関わりたいという想いがあり、先生、生徒、保護者、地域の方々など色々な人が関わる教育というマーケットに興味をもちました。そして2020年2月、コロナが始まったタイミングでClassiに入社しています。
中村:私ももっとひとつのプロダクトに向き合えるような仕事をしたいと考えていたときに、所属しているSESの会社からClassiを提案してもらいました。両親が中学の教員で、そのアナログな働き方に疑問を感じていたこともあり、ぜひ一緒にお仕事をしてみたいと思いました。
ー現在はどういった役割を担っていますか?
原田:tetoru(※1)プロダクト全体の体験設計に携わっています。また、プロダクトだけではなく、マーケティングやセールスを行う中で、tetoruというブランドの意味や価値が違和感なく伝わるようコミュニケーションデザインを俯瞰してみる立場もやっています。tetoruの世界観が損なわれないよう、常に管理をしています。
中村:私は主にUIの画面設計を担当しています。ブランドを具現化していくことも役割のひとつで、販促物も作っています。Tシャツとかパーカーとか…。
原田:Ocean(※2)チームの人のアイコン絵も描いてくれてますよね。
中村:そうですね。悪意のない似顔絵を描くのが得意です。
(※1)2022年4月にリリースした小中学校領域向けの新規事業( https://tetoru.jp/ )
(※2)tetoru開発開始時に名付けたプロジェクトコード
ーグッドデザイン賞に応募された経緯を教えてください
原田:2020年10月の下期目標を設定する会で、「2〜3年後作りたい世界は?」というアジェンダがあったんです。その中で「グッドデザイン賞を受賞する」というのを掲げてました。2022年4月にサービスインしたタイミングでふとそのことを思い出し、ちょうど応募受付期間だったこともあり応募を決意しました。
中村:2020年頃はまだまだtetoruというサービス名やサービスの全体像は出来上がっていなかったので、夢物語みたいに話してました。でもあの頃願っていた「アプリ評価4以上」も実は達成できてるんですよね。
原田:確かに! 感慨深いですね…。
ー受賞に至るまでの道のりを教えてください
原田:一次審査の準備は主に私が行いました。限られた文字数で海とも山ともわからないサービスを紹介することが一番の難所でしたね。tetoruの価値が違和感なく伝わるよう、推敲作業を頑張りました。あとは審査員のバックグラウンドを調べて、審査ポイントを事前に洗い出すことも行っています。グッドデザイン賞は『見た目の美しさ』ではなく『社会的観点』も問われます。
中村:審査員の中には教育現場の課題をご存じない方がほとんどの可能性が高かったですからね。知らない人にどのように伝えるかで苦心しましたね。
原田:そうなんですよね。私たちにとっては当たり前な「GIGAスクール(※3)」も、世間的にはほとんど知られていません。「世間のIT化は加速しているけれど、学校はみなさんの小学生時代からほとんど変わっていないんですよ」というメッセージを伝え、学校における課題を自分事にしてもらえるよう工夫しました。
(※3)生徒1人に1台の端末支給の実施や、通信ネットワークを学校へ整備することで、個別最適化された 学びを学校現場で実現させる構想。 Global and Innovation Gateway for ALL を略して「GIGA」。
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm
中村:その後二次審査に進み、発表ブースの制作にとりかかりました。同僚に仮想審査員になってもらい、どうすれば審査員に興味をもってもらえるか、どれくらいの情報量なら伝わるか、試行錯誤しました。
原田:アドバイス通り変えたらすごくよくなりましたよね。
中村:スマホをもちあげてもらったときにストレスがないようにコード配線にこだわったり、会場の光源の反射を意識して微調整したり…どう見えるかの細部をこだわりました。ブースの見え方の差がプロダクトの質の差に見えてしまうとおもったので。
原田:プロダクトの世界観を、見せ方に反映させることにこだわりぬきましたね。
ーtetoruのデザイン面に込めた想いを教えてください
原田:名前の由来にもなっている「手と手を取り合う」というイメージが根幹にあります。先生と保護者が、ClassiとEDUCOM(※4)が、お互いに助け合う。サービスに関わるときに、あたたかい気持ちになってもらえるよう、全体的に柔らかい親しみのあるトーンを採用しています。
『tetoruらしさ』は完成されたものではなく、みんなで育てていくことを大切にしています。ブランドプロジェクトのときにEDUCOMメンバーにもジョインしてもらえたことで、チームみんなにとって愛着と納得のあるブランドになってきていると思います。
(※4) 株式会社EDUCOMのこと。
tetoruはClassiとEDUCOMの共同プロジェクトとして進めています。
中村:「コンセプトがしっかりしており、展示会などでも、機能だけでなく想いの部分も伝えることができ、差別化できる。」とマーケの人に言われたときは嬉しかったですね。そういった面がお客様に応援してもらいやすいんじゃないかなと思っています。
ー将来、tetoruをどんなサービスにしていきたいですか?
中村:今現在、tetoruは先生や親御さんの身体的な負荷を下げることには成功しています。次のステップとしては、心理的な負荷を下げられるようにしたいですね。先生と保護者の協力体制を育み、子どもの成育環境の基盤を整える、そんなサービスにしていきたいです。
原田:tetoruを通じて得た情報をもとに、「学校で今日こんなことがあったんだね」と子どもに声をかけるようになるだけで家庭内の会話の総量が増えると思うんです。tetoruには、家族の毎日を健やかにするきっかけをつくるような存在になってほしいです。
あとはできるだけ早く広めて、黒字化にもっていきたいです。Classiが高校領域であることが当たり前になったように、tetoruが小中領域で当たり前になってほしいですね。慈善事業ではないので、事業として成立した上で学校や保護者の生活に貢献したいです。
今後も社員インタビューを発信していきますので、ぜひチェックしてみてください!