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“わび さび” ってなんだ? Staff Story Vol.12

“ わびさび ” と聞いて、何を思い浮かべますか

日本庭園の枯山水やししおどし、神社、水墨画…さまざまありますよね。

その、“わびさび” と言われて、何となく思い浮かぶものに、共通したイメージがあると思いませんか。 そう、日本っぽいもの・・・

私も「日本らしいもの」を見かければ「ワビサビだなぁ」と思っていました。

それが、自分が茶道を始めたときに、周囲の人たちから「いいね、わびさびだね」と言われたことで、ふと思ったのです。“わびさび” ってなんだ?

「日本っぽいもの」が “わびさび“ を連想させるのは、美しさへの意識なんですね。

そして、侘び・寂びは清貧であることを尊ぶようで、最低限必要なものだけを用意して、あとはただそこにあるものに心を向けて楽しむという。現代の「断捨離」にその流れはあるかもしれません。

確かに茶道は、お茶を点てる必要な道具だけを使い、限られた方法で四季やその場を楽しむ、まさに侘び寂びを表現するものです。

もてなしを楽しむ

茶道は四季のうつろいやお茶の味、お菓子の見た目や道具の数々を楽しむものだというのが一般的かもしれません。それはもちろんそうなのですが、私は加えて「もてなし」を楽しむもの、という風に感じています。

ひとつに、使う道具それぞれに意匠があります。四季折々の植物が描かれたもの、お正月に合わせた松竹梅や日の出の模様、梅雨時の雨の様子や九月の風の強いさまなど。なにも描かれていない茶杓(抹茶の粉を掬う匙、耳かきのようなあれです)にも実は季節を表す名前(銘)があるのをご存じですか。五月雨、天の河、野分、今の時期であれば氷花や木枯らしなど。

  • もてなす側(­­=亭主):使う道具の組み合わせを考え、花を飾り、お菓子を用意します。
  • もてなされる側(=客):それらをよく見て、用意されたものから季節を感じ、楽しみを味わいます。

亭主は道具だけでなくその振る舞いにも気を配り、その意識は、客が見て美しいと感じる腕の角度、足の運び、目線の先から指先の揃え方に至るまで。

相手を思って動く

無意識に見える動作の一つにも心を配り、相手を思って動く、というのは、なにも茶道の所作にとどまらないな、と最近になって感じています。

営業担当者としてお客様と接するときの言葉遣いや、求められることの一歩先を見通す動き、気持ちのいい営業マンだと思っていただけるように考えること、それが、まさか茶道と通ずるなんて!

「好き」で続けている趣味から、こんな形で仕事に向き合えるとは、目から鱗が落ちる思いです。

身に付いた力

仕事には限らないけれど、自分にとって何か難しく感じることに取り組むとき、緊張したり焦ったり、つい視野が狭くなってしまいがちです(特に私は!)。そんな時こそ、自分が取り組んできたこと(趣味やスポーツなど)に重ねてみると、身に付いた力で越えられる、自信になるのかもしれません。

相手を思って動く、それが楽しい

営業と侘び寂び、ちぐはぐなようで、相性がいいのかも?

2021.12 名古屋営業スタッフ

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