秋の京都「みやこめっせ」で薬物動態学会 =CHUBU SCIENCE=
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毎年、当社では様々な学会・イベントに参加しています。最新の科学トレンドを直接肌で感じ、お客様への情報提供力・提案力の向上につなげています。薬物動態学会への参加は、コロナ禍を挟んで数年ぶりとなりました。
会期は、10月20日(月)~23日(木)の4日間とやや長めで、ワークショップやセミナーなど多彩なセッションのほか、参加者交流や移動に余裕の持てるスケジュールでした。
薬物動態は、身近な科学
一般には聞きなれない言葉ですが、「薬物動態」は、実は私たちが普段、薬を飲むときに自然と関わっている「身近な科学」です。
薬物動態(Pharmacokinetics):薬が体内でどのように動き、変化し、効果を発揮し、最終的に排泄されるかを示すプロセス。” 吸収・分布・代謝・排泄(ADME)” という4つの要素。薬の効き方や副作用、安全性に深く関わっている。
”体内での「薬の旅路」を追いかける” 研究ですね。当社が注目する成長市場であり、動向を継続的に注視しています。
参加社員の情報では、会場では、展示製品や情報のトピックスを把握するだけでなく、基調講演やランチョンセミナーを聴講し、ユーザーニーズの変化やメーカーの推し情報を「聞き込み」し、有益な活動を行えたようでした。そして、重要なキーワードの一つは、やはり「核酸医薬」のようです。
みやこめっせ
さてさて、今回の開催地は京都、会場は岡崎の「みやこめっせ」
「みやこめっせ」は京都市勧業館の愛称で、平安建都1200年記念事業の一環として1996年に建設された京都最大級の展示場を有するイベント会場です。平安神宮へも徒歩5分ほどの距離にあり、学会参加中の散策スポットとして最適ですね。
時代祭!時代行列
ちなみにこの学会日程、実は京都三大祭りのひとつ「時代祭」(毎年10月22日開催)と相まっていまして・・・平安神宮の大祭!
京都御所・建礼門前を正午に出発する時代行列が、約2kmの距離を2時間半ほどかけて平安神宮に到着します。あいにくの雨模様が...残念でした。
交通規制のため車移動はできず、地下鉄等もかなりの混雑で、ちょっとしたパニックを味わうことになってしまいました。
歴史的・視覚的なイベント
京都は、紅葉の始まりの時期とも重なり、相変わらず外国人観光客には人気ですね。しかも「時代祭」という歴史的・視覚的なイベントに、外国人観光客が魅了されるのは、十分すぎるほどわかります。
そんな日本文化への関心の高さを嬉しく思いつつ・・・市街地の混雑具合は大変なもので、食事のお店を確保するにも、ひと苦労でした。
サイエンス × 学会 × 文化
歴史都市での学会開催は、”空間そのものが、知と感性を刺激する”「場の力」を持ち合わせているように感じます。都市の魅力を背景に、学会後も残る人的ネットワークや情報をお客様の課題に合わせて新しい価値となるように、今後も提供してまいります。
2025.10.26