こんにちは、Check Inn採用担当の今原です。
本記事では、Check Innで開発責任者としてプロダクト開発をリードしている加藤さんへのインタビューを通じて、これまでのキャリアや現在の開発組織、そしてこれからの挑戦についてご紹介します。
Check Innのプロダクトは、宿泊施設向けのオールインワンSaaSとして、予約・在庫・顧客管理など複数の機能を統合し、業務の効率化と価値創出を支える基盤を目指しています。
今回は、幼少期から現在に至るまでのキャリアや、大規模開発の現場からスタートアップへと挑戦した背景、そして開発責任者として大切にしていることについて、じっくり話を聞きました。
プロフィール
Check Inn株式会社 開発責任者
加藤 大誠
東京理科大学にて情報系分野を専攻。新卒で楽天グループ株式会社に入社し、楽天市場のiOSアプリ開発を担当。その後はサーバーサイドエンジニア兼SREとして、大規模サービスの基盤開発やパフォーマンス改善に携わる。創業期からCheck Innに関わり、現在は開発責任者として、プロダクトの設計および開発組織の構築をリードしている。
下から積み上げてきた“下克上スタイル”の原点
── 幼少期や学生時代について教えてください。
小学校時代から非常に活発な子どもで、その頃からサッカーに熱中していました。中学・高校でもサッカーに打ち込み、どの環境でも一定の成果を出してきた一方で、周りの人や環境に恵まれていたという実感も強くあります。
中学受験では、当時の偏差値以上の学校に合格しましたが、入学当初はクラスの中でも後ろの順位からのスタートでした。そこから勉強を続ける中で徐々に成績が上がり、最終的には1位など上位を取る機会が増えました。
高校2年生の頃には、大学受験に向けて本格的に勉強に取り組み、夏休みは1日14時間ほど勉強する日々を過ごしていました。志望校に届く偏差値も見えてきていた中で迎えた夏の模試では、緊張から思うような結果を出せず、大きく落ち込んでしまいました。
それまでほぼ皆勤だった学校も、ショックで1週間ほど休んでしまったのですが、その後、部活動や定期テストに改めて向き合っていた姿を先生が評価してくださり、東京理科大学への推薦につながりました。結果的にこれが、IT系のキャリアに進むきっかけになっています。
大学時代は、アカデミックな活動に限らず、その時にしかできない経験を重視して過ごしていました。10カ国以上への渡航・日本一周旅行や、フィリピンでの海外インターンシップなど、さまざまな課外活動に取り組み、興味を持ったことには積極的に挑戦してきました。
こうして振り返ると、これまでの人生は常に「下からスタートして、そこから積み上げていく」経験の連続だったように思います。
こうした経験を通じて強く感じたのは、「仕組みで勝つ」という考え方です。大規模なサービスは、個人のスキルだけで成り立つものではなく、設計やアーキテクチャ、運用体制といった仕組みによって支えられていると実感しました。
エンジニアとしての原点。大規模開発で学んだ「仕組みで勝つ」という考え方
── 新卒で楽天に入社された理由と、これまでの経験を教えてください。
もともと将来的に起業したいという思いがあり、そのために様々な種類の事業や大きなサービス、組織の裏側を理解したいと考えていました。
そうした中で楽天を選んだのは、グローバルな環境と、レベルの高いメンバーが集まっている点に魅力を感じたからです。自分よりも優秀な人たちの中に身を置くことで、より成長できると考えました。
入社後は、楽天市場のiOSアプリ開発からキャリアをスタートし、その後はサーバーサイドエンジニアやSREとして、開発基盤の整備やパフォーマンス改善、新規開発、運用保守など幅広い領域に携わりました。
特に印象に残っているのは、大規模な負荷テストです。数百億規模の取引が発生するイベントに向けて、数百人規模のチームで深夜まで対応しながら、システムを安定稼働させるための準備を行いました。
大きなトラフィックがかかる中でもサーバーを落とさないためのプロセスには、多くの学びがあり、現在の開発にもつながる重要な経験だったと感じています。
「起業したい」という想いから出会い、始まった挑戦
── Check Innとの出会いについて教えてください。
Check Inn代表の田中とは、楽天時代の同期でした。学生時代に起業経験があるという話を聞いて興味を持ち、お互いに「将来は起業したい」という話をするようになったのが最初のきっかけです。
同期の集まりなどを通じて関係が深まり、あるとき三軒茶屋で二人で飲みに行った際に、改めて起業の話で盛り上がりました。
その1ヶ月後ほどで、田中から「実際に起業することにした」という話を聞き、「今後のためにも一緒にやってみないか」と声をかけてもらいました。
そのときは、「これは自分にとって大きな挑戦になる」と直感的に感じて、迷うことなく即答。
当時はまだ新卒1年目で、エンジニアとしても決して経験が豊富だったわけではなく、「自分に何ができるのか」という不安もありました。それでも、0から1をつくるプロセスや、その先の1から10へと事業を伸ばしていく過程に関われる機会はそう多くないと感じ、「ここに飛び込むべきだ」と感じました。
その後、創業期である2021年の秋頃から関わり始め、本業の業務後や週末の時間を使って開発に取り組むようになりました。
土曜日の朝からミーティングを行い、そのまま深夜まで作業することもあり、かなりハードな日々ではありましたが、それ以上に「自分たちでプロダクトを作っている」という実感が強くありました。
試行錯誤の連続だった創業期。0→1のリアルと、その決断の背景
── 創業期の取り組みと、正式に入社することを決めた背景を教えてください。
創業初期は、とにかくスピードを重視し、MVPとしてプロトタイプを早くリリースすることに注力していました。約1ヶ月で基盤を立ち上げるなど、短期間で形にしていくことを優先して進めていましたが、業界理解が十分ではなかったこともあり、後から基盤の作り直しや機能の見直しが必要になる場面も少なくありませんでした。
当初は、ノーコードで宿泊施設向けのホームページを構築できるプロダクトとしてスタートし、約5ヶ月でリリースまでたどり着きました。しかし、自社予約システムの販売を先行したことで市場からの認識にズレが生じたり、既存の顧客ニーズとのギャップもあり、事業としては難しさを感じるタイミングもありました。
そうした中で、改めて顧客の声と向き合う中で見えてきたのが、「在庫の一元管理」と「予約後のオペレーション管理」の必要性でした。そこから、PMSとサイトコントローラー、自社予約システムを統合した新しいプロダクトの構想へと舵を切り、現在の事業の形につながっていきました。
振り返ると、この時期はとにかく手を動かし続けていた期間だったと思います。正解が見えない中で試行錯誤を繰り返しながら、プロダクトと事業の方向性を模索していきました。
その後、資金調達のタイミングで正式に入社することを決めました。もともと楽天では3年ほど経験を積んだうえで次のステップに進むことを考えており、ちょうどその節目でもありました。
大規模開発の中で「100をどう伸ばすか」を経験してきたからこそ、次は「0から1をつくる」フェーズに挑戦したいという想いもありました。また、関わる中でプロダクトや組織の全体像をより深く理解したいという気持ちも強くなり、フルコミットで取り組むことを決めました。
リスクに対する不安よりも、「ここでしかできない挑戦ができる」という期待のほうが大きかったです。すでに知っているメンバーと、同じ方向を向いてプロダクトをつくっていける環境にも魅力を感じ、正式に入社することを決めました。
コンパウンドプロダクトならではの難しさと、業務全体を再設計する挑戦
── プロダクトとしてのチャレンジや難しさはどこにありますか?
Check Innのプロダクトは、宿泊施設の業務を横断して支える「オールインワン」の仕組みであり、いわゆるコンパウンドプロダクトの性質を持っています。
予約・在庫・顧客情報といったデータを一箇所で管理することで、いわゆるSSOT(Single Source of Truth)を実現し、分断されがちな情報を統合できる点が大きな特徴です。本来であれば複数のサービスに分かれて存在しているデータが一元化されることで、業務全体を通した最適化が可能になります。
一方で、こうした構造を実現するためには、単に機能をつなぎ合わせるだけでは不十分で、業務オペレーションそのものをどのようにシステムに落とし込むかという設計が求められます。集客や売上、取引といった領域を含め、どこまでをシステムとして整理し、どのように連動させるのか。その設計と仕組みの構築が、このプロダクトにおける大きなチャレンジです。
さらに現在は、AIを組み込んだサービスへのシフトも進めており、従来の業務支援にとどまらず、意思決定や運用の最適化までを含めた価値提供を目指しています。そのためには、将来的な拡張性を見据えた設計や、先を見越したプロダクトづくりが必要になります。
エンジニアとしては、設計力や実装力はもちろん、チームで連携しながら価値あるものをつくり上げていく力も求められます。また、仮説を立てて実装し、検証して改善していくというサイクルをどれだけ高速に回せるかも重要なポイントです。
単一の機能開発ではなく、業務全体を俯瞰しながらプロダクトとして再構築していく。その難しさと面白さが、この開発の本質だと感じています。
個と組織、両方で価値を出す。フラットに議論できる開発組織
── 開発組織として大事にしていることについて教えてください。
現在の開発チームは、PdM・テックリード・エンジニアで構成されており、それぞれが役割を持ちながら連携してプロダクト開発を進めています。
PdMがプロダクトの方向性や要件を整理し、テックリードが技術選定や開発全体の意思決定を担い、エンジニアが設計・実装・テストまでを担当する体制です。
開発組織として大切にしているのは、個人と組織の両方のパフォーマンスを最大化することです。そのために、役職や立場に関係なくフラットに議論できる関係性を重視しています。
また、属人化を防ぐためにドキュメンテーションやナレッジ共有を徹底し、チームとして安定して価値を出せる状態を目指しています。
一緒に働くメンバーとしては、同じ方向を向いて建設的に会話ができること、そして「良いプロダクトをつくりたい」という気持ちを持っていることを大切にしています。
実際に活躍しているメンバーは、各々のプロジェクトに没頭しながらも、必要に応じて視点を切り替え、チーム全体の中で動ける人が多いです。
そうしたバランスを持ちながら、一緒にプロダクトをつくっていける方と働けたら嬉しいです。
今だからこそ挑めるフェーズ。業務全体を再設計するプロダクトへの挑戦
── 今の課題や、これからの挑戦について教えてください。
現在のプロダクトにおける課題は、取り組んでいるテーマのスケールそのものにあると感じています。
宿泊施設の業務全体をカバーするコンパウンドプロダクトとして、さらにAIを組み込んだ形で価値提供を広げていこうとしている中で、やろうとしていること自体が非常に大きく、設計や実装の難易度も高い領域に挑戦しています。
そのため、単純に機能を開発していくというよりも、「どの領域までプロダクトとして責任を持つのか」「どの順番で実現していくのか」といった意思決定の難しさも日々感じています。
そうした背景もあり、この挑戦を前に進めていくためには、同じ方向を向いて一緒に取り組める仲間が必要だと考えています。
プロダクトとしては現在、10を目指して登っている最中にあり、一部のセグメントではPMFも見えています。一定の手応えや信頼がある状態で、さらに大きな挑戦ができるタイミングです。
ユーザーからのフィードバックも得やすく、仮説を立てて実装し、改善していくサイクルを回しやすい環境でもあります。難しさはありますが、それ以上に「自分たちでプロダクトを進化させている」という実感を持てるフェーズだと感じています。
最後に、一緒に働く方に対してお伝えしたいのは、「良いプロダクトをつくりたい」「宿泊施設に喜ばれるプロダクトを届けたい」という気持ちを大切にしているチームであるということです。
技術領域も広がっており、学ぶことは多い環境ですが、チームで議論しながら前に進めていく文化があります。
固定観念にとらわれず、興味を持って新しいことに挑戦できる方と、一緒にプロダクトをつくっていけたら嬉しいです!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
本記事を通じて、加藤さんのこれまでの経験や、Check Innでのプロダクト開発の面白さ、そして現在の挑戦について、少しでも感じていただけていたら嬉しいです。
Check Innでは現在、エンジニアをはじめとしたさまざまなポジションで仲間を募集しています。
業務全体を再設計するコンパウンドプロダクトの開発や、AIを取り入れた新しい価値づくりなど、難易度の高い挑戦に向き合える環境です。
まだ整いきっていない部分も多いからこそ、自ら考え、議論しながらプロダクトをつくっていく面白さがあります。
少しでもご興味をお持ちいただけた方は、ぜひご応募ください。選考を通じて、お互いに理解を深められる機会になれば嬉しいです。