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お腹が空いたから会社を作りました

はじめまして。

2018年5月16日に、お腹がすいて「株式会社かわっち」を作った社長の河原です。

主にマーケティングリサーチとかわラボの運営、媒体などの編集の仕事をしています。

お腹がすいて会社を作るとは、
生きている中で「ご飯を食べたい」「眠たい」とか自然に起こる現象を満たしていくような感覚で会社を作りました。

お腹がすいて会社を作ったからといって、
まったく準備をしていなかったわけではなく、
むしろ約10年、心のモヤモヤと向き合い、勉強し、準備を整えて会社を作ったと思います。

気負わず、お腹がすくのをずっと待っていたら、約10年が過ぎてしまいました。
「お腹がすいたから、会社を作ろう」。
そう、僕は空腹を満たすように、会社を作りました

なぜ、お腹がすいて、会社を作ったのか?
語る上で欠かせないキーワードが2つあります。

かわっちでは、ミーティング用のオフィスはありますが、毎日出勤するような作業場は持たず、自由な時間に自由な場所で働く形式で仕事を行っています。

必要な時だけ本社で打ち合わせ。
雑談2時間、仕事の話15分の打ち合わせ。

関係ない話をいっぱいした後で、締めに仕事の話。
雑談が終わった時点で、イメージを共有するという仕事の重要ポイントのほとんどが終わっているので、後は実務の話を少しするだけ。
昨日見た映画、会った人、好きなアーティスト・アイドル・ドラマ・アニメ、最近気になること、世の中のこと、自分だけが感じていると思っている感覚の話、他人の事などなど。話をしだしたら止まらない。だから、一旦休止し、仕事の話。

「そういえば、今日、なんの打ち合わせだったんだっけ?」

そう思うこともしばしば。

一見、仕事とは関係ない事のように思うかもしれませんが、
僕は、このやり方が長く仕事をしていく上でとても効果的だと思っています。
他人を理解し気持ちよく仕事をするために相手を知る事は、欠かせない要素。

僕は、こんな働き方が「心地いい」と感じていて、
仕事もプライベートも生産も消費も全てがフラットで行ったり来たり。
この働き方が僕にとって、とても生産性の高い働き方になっています。

「心地よい」を追求することが、1つ目のキーワード。

2つ目のーワードは、「社会への違和感」。

会社を作ったキッカケを心の深部に問いかけてみると、
小学校3年生の時、遠足で行った遊園地の思い出が蘇ってきます。とても苦い思い出。

遊園地では、4人一組のグループ行動が決められており、
事前に決められたグループは、当日変更することはできません。
遊園地内でのグループ行動は、3つのルールが決められていました。

1 乗れる乗り物は、全部で4つ
2 乗り物はグループで話し合って決めること
3 集合時間の5分前までに集合場所に戻ってくること

3つの乗り物を乗り終えて、4つ目の乗り物を決めようした時に僕の価値観を左右する大きな出来事が起こりました。
グループで話し合いをしたけれど、あと1つの乗り物がどうしてもまとまらない。
理由は、僕が乗りたい乗り物を譲らず他の3人の意見に合わせなかったこと。
僕は、どうしても乗りたい乗り物があって譲りたくなかったのです。
忘れもしない「トラバンド」という小さなジェットコースターのような乗り物。

そこで、小学3年生の僕は、ひらめきました。
ルールは、グループで話し合って決めること。
全員が同じ乗り物に乗らなければいけないとは決められていません。

残りの1つは、自分の好きなモノに乗ることにすればいいんじゃないか?

すかさずグループに提案。
「残り1つについては、自分の好きな乗り物に乗るようにしない?」

しかし、みんなからは反対の意見。

「先生に怒られるからダメだよ」

でも、これが一番合理的だし、ルールにも違反してないからいいじゃないかと半ば強引にグループのみんなに受け入れてもらい念願の「トラバンド」に乗ることになりました。

楽しかった。
他のグループは、4人一組で乗っていて2人掛けの座席には、みんな友達がいます。
僕は、一人で乗ったけど、想像以上に楽しかった。

やっぱり、今日、乗れて良かった。

と心の底から思いました。

今でも、乗ってる姿を思い浮かべると笑顔の自分がいます。

ところが、
降りた直後、担任の先生が僕を待ち構えていて、ひどく怒られました。
他の3人が先生に事の経緯を話したらしい。

学校に帰ってからは、反省文。

なぜ、僕は怒られ反省をしなければならなかったのか?
今なら、「協調性」の大切さを学ばせる意味だったことはわかりますが、
当時は、悔しくてたまらなかった。
悪いことをした認識もない。
ただ、自分の思いを大事にしただけで怒られた。

それが悔しかった。

小学生の僕は、この事をキッカケに大人とか社会とかルールとかに対する違和感を持つようになっていきました。

その違和感は、大人になるにつれて増幅していき、いよいよ大学4年の就職活動で爆発。

「自分は自分だ」
何を思っても自由だ。好きにやらせてくれよと。
新卒で就職をしなかった代償は大きく、裸で社会と対峙し心がズタズタに引き裂かれた時もありました。それでも、自分が選んだ道だからと納得することも出来たし、悔しさをバネに立ち上がることもできました。

社会に出てから、楽しかった事よりも大変だった事の方が多いんじゃないかなと思いますが、小学校3年生の自分が感じた違和感を持ち続けていたら、会社を作ることになりました。

「社会への違和感」。
当たり前やルールを疑ったり、自分の感覚を大事にする事と置き換えてもいいかもしれません。

かわっちは、「心地よさ」と「社会への違和感」を感じる人達とゆるいつながりを持って、社会に対して責任を果たし自由を享受し、周りをキョロキョロ眺めながら四方八方に進んで行きたいと思っています。

2021年10月で設立から3年半が経ち少しづつですが、会社も成長を遂げています。4期目を迎える今年は、新しい仲間や出会いをたいせつに、会社の根幹を変えずに更に成長していきたいと考えています。

株式会社かわっちを、今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

2021年10月15日 代表取締役・河原敬吾

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