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フォークリフト作業の自動化に挑戦! 【Cascade Europe プロジェクトマネージャー インタビュー】

昨今「物流の2024年問題」として、ドライバー不足・輸送能力の低下が社会問題となっています。トラックへの荷下ろしや積み込み、ものづくりの現場での荷物の運搬を担うフォークリフト作業においても同様の課題があり、自動化へのニーズが急速に高まっています。
物流の自動化は欧米で先行しており、近年、Cascade Corporation(以下Cascade社)は、AGV(無人搬送車)/AGF(自動運転フォークリフト)に搭載できるアタッチメントの開発に力を入れています。

今回は、AGV用アタッチメントの営業のスペシャリストである、Cascade Italia s.r.l.の二コラ バザー二氏のインタビューをお届けします!


Cascade Italia s.r.l. | European Project Manager for AGV Solutions
Nicola Bazzani(二コラ バザー二)
プロフィール
1994年に設計エンジニアとして入社。その後、カスタマーサービスや技術営業を経て、2022年より現在のポジションである、ヨーロッパにおけるAGV用アタッチメントのビジネスのプロジェクトマネージャーを務めている。

ーー Cascade Italia s.r.l.について教えてください。どのような会社ですか?

Cascade Italia s.r.l.はイタリアのヴェローナにある、Cascade社のグループ会社のひとつで、ヨーロッパの代表拠点でもあります。フォークリフト・AGV用のアタッチメントやフォーク、建設機械用のアタッチメントを設計・製造し、販売しています。様々な荷役を実現する製品を提供する企業として、ヨーロッパ市場においても独自の地位を築いています。

ーーなぜCascadeに入社しましたか?

親しみやすい職場環境が魅力的でした。また、新技術の開発にも力を入れており、市場をリードし続ける可能性を感じたからです。

ーー 普段、どのような仕事をしていますか?

顧客からの問い合わせや要望を分析したり、研究開発からアフターサービスまでの各段階でお客様に技術的かつ経済的なソリューションを提供しています。また、戦略的に顧客を訪問し、AGV/AGF導入の新規ソリューション開発に積極的に取り組んでもらうための協力関係を構築しています。

ーー 日本と比較して、欧米・中国では先行して物流の自動化が進んでいます。今、ヨーロッパの物流業界はどんな状況ですか?

ヨーロッパの物流業界では、自動化による省人化と省エネが大きなテーマになっています。
従業員の離職率が高いため、多くの事業所ではフォークリフトドライバーの確保が困難です。サプライチェーン内のロボット、自動システム、AGV等を用いた自動化は、従業員の離職や定期的なトレーニングのコストを最小限に抑えるのに役立つため、費用対効果の高い戦略となり得ます。
自動化することによって、迅速かつ正確に、24 時間年中無休でのタスク処理が可能になります。その結果、従業員はよりスキルが必要な、反復性の低いタスクに集中できるようになります。つまり、無人/有人で対応するタスクの分担が最適化され、よりスピーディーで高効率なワークフローを実現することができるのです。

また、自動化は省エネにも効果があります。自動化システムは、不必要な動きを減らして待機時間を最小限に抑え、操作の無駄と非効率を削減することでエネルギー使用を最適化するようにプログラムすることができます。企業は、リアルタイムのデータに基づいて調整するような自動化システムを構築することで、エネルギーの無駄を削減し、全体的な作業効率を向上させることができます。

ーー AGV用アタッチメントの営業活動において、重要なことは何ですか?

お客様は常に迅速な対応を求めており、コスト面や技術面において優れたソリューションを用意することが要求されます。さらに、柔軟性、革新性、そして協力的なチームが不可欠です。

ーー Cascade社は2021年にLift-tek社を買収し、フォークリフトのマスト(昇降のレール兼傾斜する支柱の部分)の設計・製造・販売事業にも参入しています。アタッチメントの営業の観点から、Cascadeがこのような新規事業を始めたことについて、どのように感じていますか?

マストビジネスに参入したおかげで、Cascadeは、AGVメーカーにとって、荷役に関するソリューションを一元的に開発できる唯一の企業となりました。グローバル全体で、高い技術とサービスの提供を期待されています。


ーー各拠点のAGV/マストビジネスの担当者は、隔週でミーティングを行ったり、定期的に情報交換を行っています。このようなグローバルの連携についてはどのように感じていますか?

グローバルメンバーが参加する会議を通して、現地の要件を認識し、市場がどのように進んでいるのかを知ることができます。顧客も世界中でビジネスを展開していることも多いので、グループ内で知識を共有するために重要です。


ーー 仕事をしていてどんなことに満足感を感じますか?

お客様に満足してもらえる自動化ソリューションを提案し、納期に合わせて製品を納品できることです。これを達成できる技術力・生産能力を有するCascadeグループの環境には、営業のプロフェッショナルとして非常に満足しています。

いかがでしたでしょうか?弊社は、これまで有人フォークリフト用のアタッチメントで培ってきた荷役に関する技術・経験を活かし、自動化に挑戦しています。すでに欧米・中国では豊富なAGV/AGFへのアタッチメントの搭載の実績があり、日本国内のお客様の自動化のサポートに役立つこともあるので、海外拠点との情報共有は欠かせません。Cascadeグループ全体に、お互いを尊重し、協力し合う文化があります。


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