岡村 亮佑 / 代表取締役社長
SES事業と受託開発事業を展開するキャンバスエッジ株式会社の代表取締役社長。エンジニアが本当に安心できる労働環境と先端技術習得、幅広いキャリアパスを実現し、IT業界やSES業界に新たな価値観を創造する挑戦を続けている。
━━ SES業界は、エンジニアにとってキャリア形成のハードルが高い。
SES業界って、かなり歪(いびつ)だと思うんです。
エンジニアのキャリア形成のサポートを謳っているSES企業をよく見ますが、どれくらいのエンジニアが充実したキャリア形成を果たせているのでしょうか。
私は非常に少ないと考えています。
━━ 歪(いびつ)なSES業界の実態
SES企業のエンジニアが充実したキャリア形成を果たせない理由は、業界構造にあると考えています。
SESでは、案件が顧客や所属会社によって決まるため、挑戦できる範囲や働き方がどうしても限られてしまいます。
結局、案件はガチャのようになり、挑戦したいことやできることも所属会社のクライアント次第。
また、多重請負構造の弊害により、就労環境も悪化しがちです。
実は、これって日本のエンジニア特有の問題なんですよね。
日本は労基環境的にソフトウェア開発をアウトソースする習慣が根付いています。
日本のITエンジニア人口は130万人以上、その70%がSES企業に在籍していると言われています。
SESで働く90万人以上のエンジニアが、この状況を当たり前だと思ってしまっている現実に、強い違和感を感じるんですよね。
━━ SES業界の『当たり前』をなくしたくて立ち上げた"キャンバスエッジ"という会社
キャンバスエッジを立ち上げた理由は、まさにSES業界に根付く当たり前を解消したいという想いからでした。
当社は、エンジニアが自身のスキルや興味関心に合致した案件を自由に選択できる制度を導入しています。
これにより、エンジニアは主体的にキャリアを築き、高いモチベーションを維持することができます。
さらに、案件単価と収入が連動する報酬制度を採用することで、エンジニアの貢献度を明確に評価し、高い成果に対して正当な報酬を提供します。
しかし、上記のような制度において、安心感を持って自由度高く働くことは実現できますが、本当の意味で理想のキャリアにアプローチできるかというと不十分だと考えています。
━━ エンジニアが本当に理想のキャリアを実現させるために
キャンバスエッジでは、エンジニアが理想のキャリアを実現できるように、独自の制度を導入しています。
キャンバスエッジが特にこだわりを持っているのが教育制度です。
書籍購入や、資格取得補助、イーラーニングサービス利用のサポートはもちろん導入しています。
それだけでなく、開発環境を提供し、経験豊富なPMメンバーを中心に、好きなプロダクトを開発していただく取り組みを行っています。
これら取り組みの中で、モダンWEB領域の習得を目指していただくことが可能です。
また、案件選択制度についても独自の方向性にアップデートを図りました。
エンジニアは2種類のコースから選択していただくことが可能です。
1つ目は、エンジニアが自分で好きな案件を選べる従来の案件選択制度。
2つ目は、大手企業はもちろん案件の先端性や成長性、生成AI活用が進むエンド企業様など、弊社が選定する企業様のPJに参画いただく制度です。
後者を選んでいただくと、自身で案件を選ぶことは出来ませんが、成長性ある企業様の案件でスキルを磨くことができます。
また、通常の案件選択コースより還元率が高くなり、給与を上げることが可能です。
さらに成長したい、収入を上げたいと考えるエンジニアの希望にも応えられるようになりました。
━━ キャンバスエッジが目指す未来
今お伝えした制度はキャンバスエッジの取り組みのほんの一例に過ぎませんが、私たちはこのような工夫を通じて、エンジニアが自己実現を果たせる場所を作りたいと考えています。
本当にお陰様で、キャンバスエッジは14期連続で増収を果たすグループ企業の一員です。
グループ全体としてもキャンバスエッジ単体としても、目を見張る成長を継続しています。
しかし、どれだけ成長しても、私たちの根本的な使命は変わりません。
それは、エンジニアのキャリアに寄り添い、彼らの可能性を最大限に広げることです。
安心できる労働環境、先端技術習得環境、幅広いキャリアパスを実現しする中で、入社してくれたエンジニアが「SESの常識が変わった」と言ってくれたら、それほど嬉しいことはありません。
その積み重ねがSES業界の当たり前を変えると、本気で思っています。
これからも、キャンバスエッジはエンジニアが最も働きやすく、自己実現ができる場所を作り続けます。