マーシャルプロフィール - ビジネスコーチ株式会社
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普段から耳にすることも、自分自身がされることも多い「フィードバック」は、他者からの客観的な意見をもらえる大切な機会ですよね。一方で、よく対比で使われる「フィードフォワード」はフィードバックと似ている意味合いなのですが、人材育成において非常に重要なアプローチ方法であり、管理職研修などでも扱われることが多くなっています。
そこで、今回はフィードバックとフィードフォワードについてお伝えしていきます!
フィードバックとは、過去に焦点を当て、相手に対して感じたことや見えたこと、聞こえたことなどをそのまま伝えること。ポジティブな内容もネガティブな内容も現状を把握するために伝え、伝えたことに対して向き合うことを支援するために行います。
本人には見えていないが、第三者には気づくことができる部分について、客観的な視点で、的確かつタイムリーに伝えることで、相手の成長の伸びしろを説得力を持って伝えることが可能になります。このフィードバックについて、ビジネスコーチ社では、スポーツのコーチングとビジネスのコーチングで決定的な違いが一つあると考えており、それはビジネスのコーチングにおいて「自分の考えは正しい」「自分は正しいから変わりたくない」といったエゴに固執するスタンスも扱うことになります。
フィードフォワードとは、上述のようにフィードバックと対比で使われ、人の行動変容においてマーシャル・ゴールドスミス博士が重要性を提唱してきた考え方(アプローチ方法)になります。
未来に焦点を当て、相手が目標を達成するための前向きな提案をすることであり、相手が過去の失敗にこだわるのではなく、前進するために何ができるかを考えるよう促す前向きなアプローチです。
フィードフォワードを行う際のステップは次の通り!
1. フィードフォワードを受ける人が自分自身にとって重要で変えたいと思う行動を一つ決め、
フィードフォワードをしてくれる人に共有する
2. フィードフォワードをしてくれる人に、こうなりたいと思っていることを達成するために
役立ちそうな提案をしてもらう
3. その提案を、注意して聞く
4. フィードフォワードをしてくれた人に御礼を言う
上記フィードフォワードにおけるポイントは大きく3つ
・1つ目は「重要で変えたいと思う行動を自ら決める」こと。
あくまでも「本人が変えたいと思っていること」に対して周囲の意見やアイデアを求めるため、その意見やアイデアに強い関心をもって耳を傾けることができる。
・2つ目は会話の最後を「御礼」で終えること。
多くの人は相手の話を傾聴しているつもりでも、実は本当の意味で傾聴できていないことが多く、相手の話の後に「どんな価値ある発言をしようか」と頭の中で考えていることが多い。しかし、会話の最後が「御礼」となっていれば、余計なことは考えず、相手の話に集中して耳を傾けることができる。
・3つ目は会話の最後の「御礼」が「何」に対するお礼なのかということ。
この最後の御礼は「ほかでもない私のためを思って提案・アイデアを考えて差し出してくれたこと」に対する感謝の気持ちの言葉であり、周囲との良好な信頼関係の中で物事を進めていく上で求められるスタンスと言える。
いかがでしたでしょうか?
耳にすることは多いものの、特にフィードフォワードは意識していないと上手くできない方も多い手法なので、上記を参考にぜひ試していただければ幸いです✨