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こだわりの果てにドラマでも活躍。〜プロダクトストーリーvol.1〜

ビジネスレザーファクトリーの中でもスタッフの使用率・愛用率が異様に高い商品がいくつかある。

私たちは仕事上、いろんな商品を使い試すことが多いにも関わらず「自分用に」とわざわざ購入するのだから、その商品は言わば「推し中の推し商品」ということになるが、

その一つが、ビジネスバックパックだ
これは定番商品の中でも、特に時間をかけてつくりあげられた商品のひとつ。

両手を開けたい人や自転車通勤の人が持ち運びやすい2Wayで使用できるバックパックは、働くビジネスパーソンを応援するビジネスレザーファクトリーにとって待望の商品。

普段はリュックとしてバッグを持ち運び、商談前にはビジネスバッグとして横持ちもすることもできるというのが売りではあるが、

「どうすれば肩にかけたままでも動線を邪魔せず使いやすいデザインになるか。」

「どうすればスーツ姿に合う見た目のリュックをつくれるのか。」

という点に関しては、社員全員参加でプロダクトミーティング(商品開発会議)を行い、改良に改良を重ねてきた。


待望のサンプル第一弾を社員が使用しでてきた問題は、使用する度に荷物の重さでへこむ「型崩れ」。

それを防ぐ解決策として、ファスナーをバッグ中央からずらすことで重心を分散し、美しい縦型のシルエットを極限まで保つことに成功した

また、ファスナーを片面に寄せたことにより、
持ち手も1箇所に集約でき、現在のシンプルな持ち手に至ったのであった。


 そしてバッグとして注目されるのは、使い心地で、収納力のほかにも「いかに重たい荷物を重たく感じさせないか」を重要視した。なぜなら毎日使うビジネスバッグには、PCや書類、企画書など、重たいものばかり入れるから。

だからこそこのバッグのショルダーベルトの角度は、肩にかけ負担になりにくく重さを感じない角度を追求した。何個もサンプル品をつくり、社員で使いまわした末に見つけた、”とっておきの角度”で縫製をしている

さらにショルダーベルトと背面には、メッシュを使用し、肩をやさしく守るクッション性と、夏場に嬉しい通気性も取り入れた。

するとお客様も店頭で背負ってびっくり!本当に軽い!冗談抜きで、革なのに軽すぎるし背中あたりが優しい!!!


こんな風にこだわりを経てバングラデシュのサンプルチームと社員全員で作り上げた待望のバックパックは2017年にリリースされた以降、瞬く間に人気商品へと仲間入りを果たした。


実は告白すると、先週金曜日(2019年7月19日)に始まったTBSドラマ、「凪のお暇」で「我聞慎二」が使用しているバッグはこのビジネスバックパックなのである!


ドラマを見ていて、ジーンとした。

遥か遠いバングラデシュで、メンバーの努力と試行錯誤の果てにつくられたリュックが、こんな風に使ってもらえる日がくるなんて。涙



思い返せばブランドができた当初は検品アウトだらけだった。

売り上げに対する商品供給が間に合わず、とりあえずダンボールで届いたまま催事場に運んで、検品しながら売り場に出す日々。

あの時はまだ商品も小物しかなかったし、あろうことかお客様の手元にいってから不具合が出ることもあった。でも確実に改善し共に歩んできた過程がここにはある。

検品チームのリモンくんの話を紹介しよう。

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リモンは私が渡航した2016年ごろから、検品リーダーだった。

当時はまだ、リーダーとしても少しだけ頼りなくて、日本の品質に対する厳しさも、本当の意味ではきっと、まだまだ分かっていなかったと思う。

当時私たちが、毎日毎日千個単位で最終検品をしながら、「これはOK(問題なし)、これはOUT(問題あり)」とフィードバックしていた時も、「いや、これは〇〇だから、しょうがないんだ」っていう言葉が、どうしても最初でてきていた。

私たちが、あまりにも最終検品を厳しくするから、出荷日は真夜中の2時になることもあった。

「ハラグチさん、以前は最終検品をする時に、検品OKかOUTか迷った時には、ハルさん、ケンさん、ハラグチさん(当時バングラデシュにいたメンバー3人)だったら、きっと「OUT」って言うだろうな、って考えてたんだよ」

「でも今は…ハラグチさんたちの判断を考えるんじゃなくて、「日本のお客さま」のことをまず考えるんだよ。日本のメンバーたちが、日本のお客さまに、この商品を自信を持って説明できるだろうか?と考えるんだ。自信を持って説明できない商品は、出荷しないって決めているんだよ」と。

「あの時、検品基準を学んだだけじゃなくて、「考え方」をたくさん学んだんだ。」

嬉しくて、話しながら、涙が出そうだった。
こうやって、社会のロールモデルになって、広がっていくんだなぁって思いました。

(代表、原口のFacebookより引用)

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 商品づくりとは、常に二人三脚なのだ。

そうやってバングラデシュのメンバーと共につくってきた、愛おしきアイテムたちがここにはある。これからも一つ一つ、自信をもって日本のお客様たちに届けてゆきたい。

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