BRANCOは2025年6月に設立されたマーケティング会社です。AIを活用しながら、クライアント企業の広告運用、CRM改善、SEOまでを一貫して設計し、成果が出る型そのものをクライアントの組織内に残していく。最終的に「自社だけでマーケティングを回せる状態」をつくる内製化支援までを事業領域としています。業種は絞っていません。優れた事業や商品を持ちながら、その価値がまだ十分に世の中へ届いていない企業に伴走することを軸としています。今回は代表の石田湧大に、これまでのキャリアと、BRANCOを立ち上げた背景、そして描いている将来ビジョンについて聞きました。
20歳のインターンから、年商10億円規模の事業のCMOへ
ーーまず、これまでのご経歴を教えてください。
キャリアの出発点は、20歳のときに始めたベンチャー広告代理店でのインターンでした。SNS広告やショート動画のクリエイティブを制作し、LPまで設計したうえで配信する。出てきた数字を読み、課題を特定して改善し、また世に出す。この一連のサイクルを毎日回し続ける環境でした。ここで、マーケティングは感覚ではなく検証の積み重ねであるという基本を叩き込まれたと思っています。
21歳の4月からは、創業期の英語コーチング事業に参画しました。広告単体ではなく、LP、LINE、その先の営業まで、顧客が意思決定に至るまでの導線全体を設計する立場です。この事業が年商10億円規模まで伸びる過程に、CMOとして関わりました。自分の判断が事業の数字を直接動かし、その結果に責任を負う経験を20代前半でできたことは、いま振り返っても大きな財産です。
そして23歳の6月、BRANCOを設立しました。現在はクライアントのマーケティング全体の設計と、AIを前提とした社内ノウハウの基盤を整えることを事業の中心に据えています。
起業のきっかけは、高校の同期だった
ーー起業のきっかけは何だったのでしょうか。
最も大きかったのは、高校の同期の存在です。
彼は社会人になってから鬱になり、休職しました。その話を聞いたとき、正直かなりショックを受けました。高校時代を一緒に過ごした仲間が、働くことによってそこまで消耗してしまうのか、と。
一方で当時の私は、部活のような感覚で働けていました。チームで、本気で、勝ちにいく。しんどい日もありますが、朝起きて「今日もやるか」と思える。働くことがちゃんと面白かったんです。だからこそ、この差はどこから生まれるのだろうと考え続けました。
行き着いた答えは、働くことに部活のような熱量を持てる場所が、単純に少ないということでした。仕事は本来そうなり得るものだと思っています。それでも、若い人がその働き方を選ぼうとしたとき、身近に受け皿がない。働くことがもっと部活のように熱狂できる場であってもいい。若い人にとって、そういう選択肢、受け皿になる会社をつくりたい。それがBRANCOの出発点です。
自分の打ち手で、事業の数字が動く
ーーその中で、なぜマーケティングという領域だったのでしょう。
マーケティングが事業の根幹だからです。
どれだけ優れた商品をつくっても、必要としている人に届かなければ事業にはなりません。逆に、届け方の設計がはまれば事業は一気に伸びていきます。その最も本質的な部分を担うのがマーケティングだと考えています。
そしてこれは、働く側から見ても非常に面白い領域です。自分の能力と積み上げた努力が、そのまま会社の売上として返ってくる。自分が立てた打ち手で数字が動き、事業が大きくなっていく。事業を自分の手で伸ばしているという実感が、はっきりと得られる仕事なんです。
若いうちにこの感覚を持てるかどうかは、その後のキャリアにかなり効いてくると思っています。20代前半で事業の数字を動かした経験のある人は、どこに行っても通用しますし、何より仕事そのものが面白くなります。
いい商品ほど、もったいない状態に置かれている
ーーマーケティング業界に対する課題意識をお聞かせください。
いい事業、いい商品が、それを必要としている人にきちんと届いていない。ここに一番の課題意識があります。
企業と企業の間に複数の会社が入ることで、本来届けたかったメッセージが少しずつ薄まっていく構造は、業界の中に確かに存在します。その結果、生活者のもとに届くのは表面的な情報になりやすい。本当にいい商品を持っている企業ほど、もったいない状態に置かれていると感じます。
ただ、その商品の価値を誰よりも理解しているのは、つくっている企業の人たち自身なんですよね。お客さまの生の声も、他社との違いも、なぜこの事業を始めたのかという想いも、一次情報はすべて社内にあります。その一次情報や想いが、マーケティングに十分反映されていない。裏を返せば、そこが反映されるだけで届き方は大きく変わるということでもあります。
BRANCOがやりたいのは、まさにその部分です。代行して終わりにするのではなく、その企業自身が自分たちの価値を届けられる状態をつくる。届くべきものがきちんと届く。そういうケースを、一つずつ増やしていきたいと思っています。
AIが下げたのは実行のハードルで、判断のハードルではない
ーーAIの登場によって、そこは変わっていくのでしょうか。
変わります。というより、すでに変わり始めています。
クリエイティブの制作も、数値の分析も、AIが担える範囲は急速に広がっています。これまで専門の会社に依頼するしかなかった業務を、自社のメンバーだけで進められるようになってきた。「自分たちでやる」ことのハードルが、明らかに下がったんです。
ただし、AIが下げてくれるのは実行のハードルであって、判断のハードルではありません。どの指標を見るのか、どこに賭け、どこで止めるのか。この判断は引き続き人の仕事として残ります。だからこそ私たちは、運用を代行して終わりにせず、判断の基準と改善のプロセスをクライアントの中に残すことにこだわっています。それが、AI以後のマーケティング会社のあるべき姿だと考えています。
数字で冷静に考えて、決めたら最後までやり切る
ーーBRANCOの仕事のスタイルを一言で表すと。
数字で冷静に考えることと、決めたら最後までやり切ること。この両立を大事にしています。
数字を見て評論するだけの人にはなりたくありませんし、勢いだけで突っ込むのも違う。落ち着いて数字を読んで打ち手を決めたら、決めた分はきちんとやり切る。言葉にすると地味ですが、成果が出るチームは結局これを続けているだけだと思っています。
スキルはいりません。自ら動けるかどうかです
ーーどのような方と一緒に働きたいですか。
最初からスキルが備わっている必要はまったくありません。私自身、20歳のときは何もできませんでした。
一緒に働きたいのは、自ら動ける人です。BRANCOはまだまだ創業期で、やることは探せば無限に見つかります。「これはやったほうがいいのではないか」と自分で見つけ、手を挙げ、成果まで持っていく。
たとえば、毎日の繰り返し作業を、AIで自動化できないか考えながら取り組める人。こういう人には、任せられる仕事がいくらでもあります。
そして、そうやって動いた人は圧倒的にスキルがつきます。任される範囲が広いぶん、身につくスピードがまるで違う。研修でじっくり学びたい方より、実際の事業の中で伸びていきたい方と働きたいと思っています。
ーー逆に、合わないのはどのような方でしょうか。
経歴づくりが目的の方と、言われたことだけを進めたい方です。
創業期の会社ですので、やるべきことが整理された状態で配られてくるわけではありません。自分で状況を見て、必要なことを判断し、動く場面がほとんどです。指示を待つ姿勢だと、やることが見つからなくなってしまいます。
裏を返せば、自分で決めて前に進められる人にとっては、これ以上ない環境だと思います。若いうちからそこまで裁量を持てる場所は、決して多くありませんので。
3期目で年商10億円。ただ、数字は手段です
ーーこれから、BRANCOをどのような会社にしていきたいですか。
事業としては、3期目で年商10億円を目指しています。AI以後のマーケティング会社として、新しいスタンダードをつくっていきたいという思いがあります。
ただ、それ以上に大切にしているのは、最初にお話しした「若い人が本気で働くことを選べる場所」として、きちんと成り立つ会社にすることです。数字はそのための手段であって、目的は場所をつくること。チームで本気でやり切り、成果が出て、働くことが面白いと思える。そういう会社が現実に存在するということを、BRANCOで証明したいと思っています。
会社が形づくられていく過程を、つくる側で見られる
ーー最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
BRANCOでは、事業の根幹である本質的なマーケティングと、これから前提になっていくAIの使い方、そして事業そのもののつくり方が身につきます。ここでやり切った方は、圧倒的に成長できると思っています。加えて、まだ創業期ですので、会社が形づくられていく過程をすぐ近くで見ることができます。何を決め、何をやめ、どう伸ばしていくのか。しかも見るだけではなく、自分の手でつくる側に回れる。いつか自分で事業を立ち上げたいと考えている方にとっては、なかなか得られない環境だと思います。
少しでも面白そうだと感じていただけたなら、ぜひ一度お話ししましょう。お会いできることを楽しみにしています。