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Bokksu創業ストーリー

本日はBokksuの創業ストーリーをご紹介したいと思います。

創業者 Danny Taing(ダニー・タン)

Bokksuの創業者(Founder)/CEOの名前はDanny Taing(ダニー・タン)。アジア系アメリカ人としてニューヨークで育ったDannyは、スタンフォード大学を卒業後、Googleでの勤務を経て来日します。早稲田大学で日本語を学び、楽天株式会社に2年勤務する間、日本各地を旅して周り、日本食、特に日本のお菓子の美味しさと種類の豊富さに魅了されます。

日本の美味しいお菓子を世界の人に届けたい、食やメディアを通じて世界の人々をつなぎ、文化をサステナブルなものにしたい、Dannyのそんな想いから、Bokksuはスタートします。

Dannyインタビュー記事

Dannyの創業ストーリーやインタビューについて、これまでいくつかの記事でも取り上げていただいているので、一部ご紹介したいと思います。

一番最新の記事はこちら、今回の資金調達でもお世話になったHeadline Asiaさんによるインタビューです。一部翻訳・引用してご紹介します。ご関心のある方はぜひ全文をお読みください(英語)。

Founders Spotlight: Danny Taing from Bokksu (translated by Shiori Fukuda)
会社を設立しなければならないと思った瞬間(A-ha moment)はどんな時でしたか?
Danny: 私は2015年にニューヨークのリビングルームでBokksuを始めました。それ以前は、日本に4年間住んで働いていました。ニューヨークに戻る時、私は大きなスーツケースに大好きな日本のお菓子をいっぱい入れて持ち帰っていました。そして、引っ越し祝いのホームパーティーで、そのスーツケースいっぱいのお菓子が友人たちに食べられてしまったときに、ひらめきました。他のアメリカ人も日本のお菓子が大好きだけれど、皆それをどうやって手に入れたらいいのかわからない、ということに気づいたのです。日本のお菓子への愛情から始まったBokksuは、日本から直接、毎月届くプレミアム・サブスクリプション・ボックスへと発展しました。


同上毎月のサブスクリプション・ボックスのキュレーションプロセスについて教えてください。Danny: 私たちは、日本のホリデーや季節などのテーマに沿ってBokksuのお菓子をキュレーションするのが好きです。ソーシングチームが日本で美味しいお菓子を探して、オフィスにサンプルを送ってくれます。社員みんなでテーブルを囲み、お餅やケーキ、せんべいなどのお菓子を試食するのが月に一度の楽しみです。この試食会では、お菓子がテーマに合っているか、そしてもちろん味はどうかを常に意識しています。私たちは100社以上のお菓子メーカーと直接取引をしているので、Bokksuを通じてお客様は他では手に入らない商品と出会うことができます。こうして、毎月のBokksuはユニークで、心を込めたものになっているのです。

このほか、日本語メディアではNewspicksさんや朝日新聞さんにDannyのインタビューを取り上げていただいています。

【実録】コロナで3倍。なぜ、日本の「お菓子箱」がバズるのか アメリカで、日本の「お菓子箱」が急成長を遂げている。しかも、ただ日本のスナックを寄せ集めたモノではない。日本の地方メーカー newspicks.com

(ひと)ダニー・タンさん NY発で日本の菓子詰め合わせを世界に販売する:朝日新聞デジタル  せんべいや豆菓子など、日本各地の菓子約15種類を毎月のテーマに沿って箱に詰め、世界に届ける事業を手がける。送料込みで月4 www.asahi.com

創業から6年経ち、マンションの一角から始まったBokksuは気づけば全体で50人近くの組織になりましたが、今でもDannyはBokksuのプロダクト1つ1つ、Bokksuで働くメンバー一人ひとりのことを常に気にかけてくれています。

Bokksuで働くメンバーは、国籍も人種も性別も性的指向も年齢も経歴も様々です。しかし、日本のお菓子を愛し、Bokksuのミッションを愛し、そしてDannyを愛している点では共通しています

新型コロナウイルスの影響で外国人の入国が制限され、Dannyはこの2年間、来日することができていません。そのため東京に拠点を置く日本法人のメンバーはしばらくDannyに直接会えず、SlackやZoomなどのツールを駆使してコミュニケーションを取る毎日です。これらのツールの恩恵を受けつつも、早くまたDannyが来日して、一緒に美味しいお菓子や日本食を楽しめる日が来ることを、日本チーム一同心待ちにしています

創業者メッセージ

最後に、先日の資金調達発表時にDannyが自身のLinkedInで発表したメッセージの日本語訳をご紹介したいと思います。こちらもよかったら、原文もあわせてお読みください。Dannyの真摯な人柄と、DannyをはじめとするTeam Bokksuが(Bokksuメンバーには、人種や性別など様々な観点でのマイノリティが多くいます)社会の不条理と対峙しながらも一歩ずつ前に進んできた軌跡を、少し感じ取っていただけるのではと思います。


DannyによるLinkeInへの投稿(translated by Namiko Kajiwara)


私は、ゲイとして誇りを持って生きている米国のアジア人男性です。私は、今回が初めての起業で、共同創業者を持たず、たった一人で起業したのですが、私のような起業家を見たことがありませんでした。 今日、Bokksuが2,200万ドルのシリーズAの資金調達を公表することができ、大変嬉しく思っています。なぜなら、アジアの食を通じて文化を繋ぐというミッションを達成するためのリソースを得ることができ、更に我々にベストな支援を下さる投資家パートナー、そして何よりも、才能あるチームと共に、飛躍的に日々成長しているからです。 ですが、今日、私はこの資金調達がBOKKSUのミッションと事業拡大に与える影響についてお話しするつもりはありません(これについては、今後の投稿で詳しく説明したいと思います)。 その代わり、私のような人間が、自分のアイデンティティを声高に誇れるほど、社会とビジネス界が進歩したということを、驚きと共に実感しているということをお伝えしたいと思います。私たちは、非白人の経営者を見かけることが稀だった時代や、同性愛嫌悪の職場環境から身を守るために職場から逃げる必要があったような時代から、長い道のりを前進してきました。一方で、女性、有色人種、その他のマイノリティーと言われる創業者がベンチャーキャピタルから資金を得ることが圧倒的に少ないという事実を鑑みると、まだまだ長い道のりがあることも事実です。 ゲイのアジア人男性が、アジア系フードテックのD2CスタートアップでシリーズAの資金調達に成功したことは、個人的にも意義深いことです。このマイルストーンが、他のマイノリティーのファウンダーの刺激やモチベーションとなり、社会に証明されることを願っています。私の素晴らしいBOKKSUチームとご支援してくださる投資家に感謝し、更なる飛躍を目指してまいります!

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