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介護・福祉業界に、クリエイティブディレクターが足りない。

「介護の仕事って、やりたくてやっている人がいるんですね。」なんの悪気もなく、あるビジネスマンに言われた一言に、衝撃を受けた2024年。 

日本だけで215万人もの介護職が働いているというのに、みんな「やりたくないけど仕方なく」働いていると思われているのだろうか。

介護という仕事のイメージの現在地は、まだそこか…。と、これまで介護の仕事の訴求をやってきた自分自身の力不足を感じた。

 

こんにちは、Blanket代表の秋本可愛です。
弊社で、「クリエイティブディレクター」の募集をスタートしました。 

広告代理店やPRの世界でさまざまな業界を横断し、芸能人を起用したテレビCMやみんなが知っている企業のPRやバズる企画などを手掛けているようなクリエイティブディレクターからすると、弊社の募集は華やかさに欠けるかもしれません。

ただ、誰かの暮らしが守られたり、介護のある人生を前向きにとらえ直すきっかけをつくれたりと、誰かの生きる希望につながる大切な仕事だと感じています。

そしてPRの世界で本気で挑んできた人こそ、この世界での活躍を必要としています。  

介護の仕事の訴求のために用意された舞台に、納得がいかなかった。

11月11日の介護の日前後は、全国で介護の仕事をPRするためのイベントが開催されています。コロナ前までは、私はゲストスピーカーに登壇する立場でした。

 本当にたくさんのイベントに呼んでいただき、ときには芸能人とご一緒する機会もあったりなんかして、こんなにも大勢の前でお話しさせていただくなんてことも。

しかし、用意された舞台は必ずしも介護の仕事の魅力を届けられる舞台ではなく、介護に思い入れのない広告代理店の形骸化されたような場が正直許せなかったんです。とはいえ、現状に課題意識を持ちながらも、私自身がもっとよい提案ができるのか…と問われると自信がありませんでした。

 力をつけたいと、約4年前にスタートした株式会社GOが手掛けるクリエイティブディレクター養成講座『THE CREATIVE ACADEMY』の超実践コースに参加。正直「クリエイティブディレクター」という職種があることをこのスクールの募集で初めて知るレベルでした。笑

ただ、募集ページを見て「私は介護の世界のクリエイティブディレクターになりたい!」と強く思ったことを明確に覚えています。 

当時、20代限定のプログラムの最年長受講生として参加し、10個近く年齢の違う才能溢れる学生や、大手代理店ですでにプロとして活躍する同期にいろいろ教えてもらいながら、学んできました。

プログラムの受講中にあった新聞広告の募集企画に、受講生仲間と一緒に参加したり(ほとんどメンバーが作ってくれて私は盛り上げ役くらいだった記憶…)、当時コロナ真っ只中で、同期の仲間やメンターやつながりのあるデザイナーに力を借り、コロナ禍の介護職を支援するプロジェクト「#ケアワーカーをケアしよう」を立ち上げました。

クラウドファンディングで資金調達に成功し、約1億円相当のご支援品が集まり、10万人の福祉職にささやかながら支援品を届けていくプロジェクトを実行。まだまだクリエイティブディレクターです!なんて名乗るには早すぎる…ほどに力不足ですが、いろんな企画に挑んでいます。

 

 介護・福祉の仕事にどう接点をもってもらうかを、あらゆる角度から

 介護人材が不足していることはみなさんなんとなくご存知だと思いますが、2025年〜2040年にかけてはより人材不足が深刻になると言われています。弊社では、自治体や事業者と連携し、さまざまな角度から介護・福祉の仕事の訴求を行っています。 

小学生向けに謎解きを通じて介護の仕事について楽しく触れられる「ナゾときカイゴ探偵団」。静岡県、福島県、広島県、三重県で開催し、これまで約700名の小学生と保護者にご参加いただきました。今年、ありがたくもキッズデザイン賞を受賞することができました。

東京都から委託を受け、取り組んだ福祉の仕事の魅力発信では、「#なにゆえ私が福祉職」というハッシュタグと特設サイトでオリジナル画像を作成し、福祉職自ら福祉の仕事に就いた理由や想いを発信してもらう形での企画を行いました。

1,000件以上の画像が生成され、介護の日の11/11、11/12にはXでトレンド入りし、多くの福祉職の思いが可視化されました。

また、介護・福祉事業者に特化してブランディングや採用PRの支援も行っています。コーポレートサイトやパンフレット、動画の制作、理念の刷新やロゴマークのリブランディングまでさまざまなご相談をいただいています。

全国各地に日々の暮らしを支えるすてきな法人さんたちが新たな仲間と出会ったり、届いていない価値を届ける仕事はとてもやりがいがあります。  

介護人材確保に留まらず、介護との出会い方を変えるために

 弊社として取り組むのは介護人材確保だけではありません。ビジョンに掲げる「すべての人が希望を語れる社会」をつくるためには、"介護"そのものに対する認識や、介護がある人生の生き方を変える必要があると思っているからです。

 3年前から一緒に取り組ませていただいている、経済産業省のOPEN CARE PROJECT。介護を「個人の課題」から「みんなの話題」への転換を目指すプロジェクトです。

 上述したTHE CREATIVE ACADEMYに参加したご縁でGOさんから企画提案を一緒にとお声がけいただき、公募のタイミングから企画・運営に携わらせていただいております。 

今年度は、家族謎解き体験「ただいまタイムループ」というイマーシブ体験で家族について、介護について考えるきっかけとなる新感覚のイベントを企画。「介護の話は事前にね」「介護は備えが大切よ!」そんなど正論では動かない人たちに、「おもしろそう」「やってみたい」そんなきっかけをどう作れるかに挑みました。

私は介護監修の立場で意見だしや、今回のお話にリアルな課題を吹きこむ役割を担っていましたが、GOチームの企画のアイディア力とそれを実現する力には感服しました。

家族で事前に介護について話すことなどの介護の備えや介護の仕事の訴求も、きっと1つの企画でがらりと大きく社会が変わるわけではないと思うんです。でも、介護は本当に多くの人の人生に関わる大切なことだから、1つずつ着実に変わる瞬間をつくっていきたいと思っています。

引き続き、外部の優秀なクリエイティブチームとは積極的に連携させていただきたいと思っていますが、社内に本気で一緒に挑んでくれるクリエイティブディレクターを迎えたいと、今回募集することに致しました。 

今回の募集について

最後に今回の募集について説明させてください。以下の条件に当てはまる方を募集しております。

  • クリエイティブディレクターやプランナーなど、これまでPR企画や制作への経験が3年以上ある方
  • 企画やアイディアを出すのが好き・得意な方
  • 企画をカタチにするために、さまざまなプレイヤーと協働し・実行する力がある方
  • プロジェクトのリード経験のある方
  • 社会をよくすることに自身のパワーを使いたい方
  • 遅くとも4月から働き始められる方(その前からのスタートも歓迎です!)
  • 介護・福祉の知識や経験は不要です 


「介護・福祉の領域に挑みたいか?」と問われるとわからないけれど、「家族が介護が必要になっても、なんだかんだ幸せに生きてくれるといいな」とか、「人が生きることに希望を持てる」ことを願える人は、きっと向いているのではないかと思います。

もしかしたらこれまでマスに情報を届けることをやってこられた方はより、関わった企画の成果を手触り感のある形で実感しやすいかもしれません。介護の世界は知れば知るほど、解決すべき課題がたくさん見えてきますが、「人のことをこんなにも想えるのか!」と驚くほどすてきな人や実践に触れられるおもしろい世界です。

私自身もクリエイティブディレクターの卵として、いろんな企画にトライしていきたいと思っていますが、これからさらに課題が大きくなる今、ともにチームの仲間として挑んでくれる仲間を募集します。

みなさんのご応募、またはご紹介を心よりお待ちしております。



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介護・福祉の課題を企画の力で変えていく!クリエイティブディレクター募集!
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