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前人未踏のプロジェクトを推進するBasculeのプロデューサーになるまで

バスキュールは創業以来、未だ誰も踏み込んだことのない領域でのクリエイティブチャレンジを続けてきた。ワクワクするビジョンを描くだけでなく、誰も正解が分からないモノを作るプロジェクトを実現しようとする時、頼りになるのが我らのアネキ的存在である南郷さんだ。
プロジェクトが生まれる前のクライアントのコンサルティング役から、案件を着地させる最後の役回りまで幅広い仕事をこなす彼女にバスキュールのプロデューサー像について話を聞いてみた。


南郷瑠碧子 / 2016年入社
プロデューサー

バスキュールでは、誰もやったことがないことをゼロから企画して、実際に制作し最後まで実施するという難易度の高いプロジェクトが多いのが特徴です。そこで頼りになるのがプロデューサー業務+プロジェクトマネージメントまで担当される南郷さんですが、一体どのような経験を積んで、幅広い視野とスキルを身につけられたのでしょうか?

私が最初に入社した、糸井重里事務所(現:株式会社ほぼ日)での経験が大きいです。
7年間在籍していたので仕事に対するマインドの部分は、ここでの経験が基盤になっています。
私、糸井重里事務所ではデザイナーだったんですよ。しかも、最初の仕事はハラマキをデザインしていました。
社員が少ないからマルチタスクが求められるので、商品企画から始まり販売戦略まで仕事をしてきました。具体的には、テキスタイルデザインをした後、色見本を見て工場と交渉したり、原価率を把握して生産コストを管理したり、梱包の仕方や同梱するお手紙のデザイン、販売するためのWEBページをデザインしてコーディングしたり、何でもやっていたんです。毎日、朝から晩まで文化祭みたいな感じで、とにかく仕事が面白くて仕方なかったですね。


プロジェクトの上流から着地地点まで深くコミットする環境に最初から慣れていたのですね。
なぜ、楽しくて仕方なかった糸井重里事務所を辞めて、この業界に入ろうと思ったのですか?

特に優れたデザインスキルやセンスがある訳でもないと自覚していたので、違う分野で糸井重里事務所みたいな面白い人たちの役に立てられるようになれないかなと、それを見つけられるように成長したいと思ったのがきっかけですね。同僚たちは家族みたいな存在だったのでノーストレスだったし、その時に行きたい会社があった訳でもなかったのですが、ブランドとしての一本杉の会社から、今度は森のようなバランスの会社に行こうと思いました。
実は、この時バスキュールを知って興味はあったのですが、応募できるほどスキルがないと思って受けられませんでした。デザインスキルを続けて磨いていきたいのか、何がやりたいのかが明確にはなかったのです。
いろんな会社に顔を出して話を聞いている中で、PARTY社を見つけました。当時PARTYは設立したばかりでしたので、みんなが新しいことを始めようとしているからメンバーみんなで同じ気持ちになれそうなのが魅力でした。広告だけではなく、自社制作のクリエイティブ案件も手がけていた点に魅力を感じ、面白そうだと思いましたね。


プロジェクトマネージメントのスキルは、PARTY社で培ったものなのですね!
他社から見たバスキュールってどんな印象でしたか?

PARTYのプロジェクトはセンスのあるチームばかりなので、他のプロダクションの優秀なPMのテクを盗めたのが大きな学びでしたね。PMの業務以外に広報やリクルートなど何でもやっていたので、PARTYとバスキュールが実施した『BaPA』の立ち上げにも少しだけ関わりました。その時、バスキュールはテレビ会社と番組を作っていたのですが、何をやっているのかマニアックすぎて良く分からないって正直思っていました。入社した今は、背景を知ってスゴさが理解できましたが、短く説明できるほど単純なプロジェクトじゃないし、バックエンド技術の凄さも当時は理解できなかったのです。
PARTY社で過ごした2年間で業界の全体像を知れたので、今度は日本以外の会社が見たくて、外資系AKQAに転職しました。

南郷さんが以前、プロデューサーは心臓に毛が生えてるかどうかが大事なんだよ!と言っていたのは、こういう経験があったからなのですね。
AKQAで1年半の期間を経て、なぜ、またバスキュールに応募しようと思われたのでしょう?

AKQAでは外資系会社の体制や交渉の仕方を学び、ロジカルな考え方やグローバルカンパニーならではの他国ブランチとのチームプロジェクトの進め方がわかるようになりました。プロデューサーに必要な予算の管理・工数のつけ方・交渉の仕方・予算に見合った仕事の進行などは前職で学びました。そこでの経験からビジョンを最後まで形にする会社に行きたいと思った時に、改めてバスキュールを調べたら、もうWEBだけじゃない分野にもチャレンジをいっぱいしていてワクワクしました。


いろんな会社を渡り歩いた南郷さんですが、入社後のバスキュールはどう映っていますか?

私、嗅覚だけは自信があるんです。面白そうだと思うものだけを信じて転職し続けてきました。逆にやってもメリットがなさそうなものには絶対に自分から行かない。「なんかヤダ」っていう感情は隠しません。その感覚をロジカルに表現はできないけど、企画でもUIでも変だと思ったら必ず伝えます。バスキュールでは、そういう姿勢が歓迎される空気があります。
自分で自由に仕事を遊べる、自分で考えて動けるスペースがあるのが良い会社の条件だと私は考えていますが、社長の朴を筆頭に、原や馬場などの優秀なクリエイターの活躍が外に知られているという意味で、個人会社から逸脱した恵まれた環境だと思います。社員の自主性と責任をもたせる事を大事にしている会社だと思います。それに、こんなに社内インフラがとても整っている会社は滅多にないですよ。プロジェクトの管理は『PRESM』というシステムで稼働量やお金など一覧でチェックできますし、経費精算もサイトから申請できる。請求書の処理もバックオフィスが非常に優秀なので、とにかくスムーズ!
社内メンバーが自主的に作ったシステムですが、慣れてしまうと有り難みになかなか気付けないみたいですけどね。(笑)。


実際、入社してみて感じたバスキュールの課題ってなんだと思いますか?
その課題と、どう関わって行きたいですか?

仕事を一緒にやったことがない人や外部との関わりが意外と苦手なんだなと思いましたね。本当は、社内のクリエイターに改めて話を聞くと、やりたいことがちゃんと引き出しに入っていて、面白い話がスルスル出てくるのが素晴らしいので、もっとバスキュール内だけじゃなく、その面白さを外にも紹介できるような機会を作れたらと思います。
会社としては社内で何でも作れちゃうから、横とのつながりが少なくて閉鎖的に見られがちなのですが、今もう既に仕事内容が変わってきていて、自分達だけでは作れないプロジェクトが多くなっています。最近は昔のようにアワードを頻繁に出さなくなってきたので、他社が何をしているか、余計に分かりづらくなっていると思いますが、その繋がりの部分をケアできたらと思いますね。


南郷さんは、バリバリ仕事してるように見えますが、良かったらプライベートも少し教えてください。

友達としょっちゅう海外旅行に行っています。仕事でもプライベートでも明確なゴールは決めていません!なので、まともな社会人人生を歩んでいないんですけど(笑)。
いつだって、面白いと思う方向は変わるから、今面白いと思うものを選んでいくほうが絶対に未来は面白くなると思っています。仕事でも、いろんなプロジェクトに「絶対のこのゴール以外に考えられない!」っていう最高の結果だけを追い求めていた時期もあったんですけど、何にお金と時間をかけるべきか、判断基準さえブレなければ、どんな状況でも楽しめると思うんですよ。

決まった仕事がない前人未踏のプロジェクトが多いバスキュールで、検討がつかない見積もりやスケジュールをどうやって組み立てるのかなど、バスキュールのプロデューサーに求められるものは決して簡単なものではありません。
一度はバスキュールに応募するのをためらったこともある南郷さんですが、「難易度の高い問題に立ち向かう勇気」と「答えのない状況を楽しむ姿勢」というマインドを持っていたからこそ、自分に経験やスキルが足りないと感じていても、チャンスをつかむことができたのだと感じました。

ありがとうございました!

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