こんにちは！
今回はアウンの経営陣のみなさんに就活生におすすめの本を選んでいただき、それぞれのおすすめポイントについて伺いました！

プロフィール

信太 明（しだ あきら）
代表取締役社長CEO
略歴：早稲田大学政治経済学部在学中からリクルートにて教育情報誌の企画営業に従事。
1992年　リクルート入社。
1993年　日本ネットワーク研究所にて顧客企業の経営戦略策定に携わる。
1996年　ABCマートに入社。同社の店舗展開（チェーンオペレーション）を構築し、成長に貢献。
1998年6月　アウンコンサルティング設立。
1999年より、検索エンジンマーケティング（SEM）に取り組み、日本国内において、検索エンジン最適化（SEO）や検索連動型広告（PPC）に関わるコンサルティングをいち早く事業化。

菊池 明（きくち あきら）
取締役副社長
略歴：約1年間のインターンを経験し、2005年​に新卒でアウンコンサルティングに入社。
大手、上場企業クライアントを中心にWebマーケティングのコンサルタントとして従事。2008年​にチームマネージャー（課長）に昇進。2009年​はグループマネージャー（部長）、2010年​にはタイ拠点のヘッドマネージャーを務め、2011年​にタイ・シンガポール2拠点の兼任の執行役員に就任​しました。
その後、2013年​に日本に帰任、取締役 兼 執行役員に就任し、​現在はマーケティング事業担当取締役として、主に多言語ウェブマーケティング戦略の立案と実行を担い、顧客支援など​事業全般の業務を推進しています。

坂田 崇典（さかた たかのり）
取締役副社長
略歴：1992年早稲田大学政治経済学部卒業後、凸版印刷にて出版社の雑誌・書籍のセールスプロモーション支援活動に従事。アーサーアンダーセンに転じ、コンサルタントとして上場企業の経営管理プロジェクトを経験。その後、日経BP社にてPC関連雑誌・Webサイトの広告プロモーション活動に携わり、広告マネージャーとして、 企業の業務改革関連企画や購買行動調査などの調査活動も担当。国際公認経営コンサルティング協議会(ICMCI) 認定マネジメント・コンサルタント（CMC）および（社）全能連認定マネジメント・コンサルタント。 宅地建物取引士。 通訳案内士（英語）。

おすすめの書籍を教えてください

信太：「MBAマーケティング」と、「The Goal 」です。

菊池：「地頭力を鍛える」と、「この国を出よ」です。

坂田：「財務3表一体理解法」と「伝わる・揺さぶる！ 文章を書く」です。

その書籍について教えて下さい

信太：「MBAマーケティング」に関しては、世の中のビジネスパーソンには誰にでも役立つ本だと思っています。
出会いは、アウン創業前に通っていたビジネスリーダー育成学校が発行していたのがきっかけです。
この本は、マーケティングを基礎から理解することができ、アウンの社内推奨本にもしています。
マーケティングは商品をどう効率的に売っていくかが中心の学問なのですが、新規事業を考えるときなど、様々な場面で必要な知識なので、それを基礎から勉強するにはとても役立つ一冊だと思います。

「The Goal」は、ボトルネック（ビジネスの進行に悪影響を与えるもの）の解消を題材としたビジネス本です。
この本は、業務改善ができなければ3ヶ月後に閉鎖されてしまうアメリカの工場が舞台です。
小説のような構成で読みやすく、400～500ページほどある分厚い本なのですが、一度読み出すと一晩で読み終わってしまうほど引き込まれる本なので、本を読むのが苦手な人にもおすすめです。
どのように物事を俯瞰して捉えればいいか、どこを調整すれば仕事が捗るのか、優先順位の付け方など、頭を整理するのにとても役立ちます。
余談ですが、ミリオンセラーにまでなったこの本が日本語訳されたのは発売してから17年後だそうです。著者が、日本に真似をされて生産性が高くなったらアメリカを超えてしまうと危惧して、翻訳を拒み続けたそうです。

菊池：「地頭力を鍛える」は、マネジメント業務を担当したばかりのときに読みました。
自分含め、社内メンバーにも地頭力を鍛えるヒントがあればと思いながら手に取り、内容は「フェルミ推定」に関するものです。
フェルミ推定とは、例えば「日本に信号機はいくつあるのか？」など、一見予想もつかないような数字を、論理的思考能力を頼りに概算することです。
新規事業を考えるときって、だいたいフェルミ推定が当てはまるんですよね。
全くわからないからチャレンジしないのではなく、自分なりのロジックを持って考えてみようとする力を養うことができます。
これは全てのビジネス・仕事に当てはまることだと思いますし、物事を推定するということは先回りして動くことが出来るので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

「この国を出よ」はタイへの出向から帰ってきたときにアウンオフィスの本棚にあり、手に取りました。タイで経験したこと・思ったこととリンクしていましたし、これからは海外で勝負しなければいけない！と思わされました。
10年ほど前に読んだ本なのですが、グローバルに活躍したい人におすすめの本です。

坂田：「財務3表一体理解法」は、一見難しそうなタイトルですが、新書なのでボリュームも少なく分かり易い内容の本です。
この本の良いところは、財務における「点」で理解してきたものを「線」で繋げてくれます。簿記を勉強する前に読みたかった1冊ですね。これから簿記を勉強しようと思っている方は先にこれを読んでおくことをおすすめします。

「伝わる・揺さぶる！ 文章を書く」はAmazonPrimeで無料だったので読んでみました。 これは、文章を書くことはどういうことなのかを考えさせられる本です。 「誰に向けて、何を目的に書いているのか、読んだ人にどうなってほしいのかを考えよう。」「意見は自分が持っていた問いに対して自分が出した答え」など、心に残る言葉がたくさんありました。 ネット社会で書く機会が増えた時代に、書くこととはどういうことなのか？を考えさせられる1冊です。 就活生や若手社員におすすめです。

多忙の中、いつ読書する時間をつくっていますか？

信太：私は読書が苦手なので、オーディオブックを活用して、朝の1時間のウォーキングのときに聞いています。3時間位で読める本は、1.5倍速で聞けば2時間ほどで読み終えることが出来るのでおすすめです。

また、「honto」というオンラインで本が読めるサービスも活用しています。
メリットとしては、紙の本より安く、「積読（つんどく：読まずに積んでおいている本）」がオンライン上で出来るので、物理的に邪魔にもならないし、出張などの際も本を持ち歩かなくていいので楽ですね。

菊池：正直、リモート環境になってから、通勤や出張がなくなり本を読む機会がめっきり減ってしまいまして。信太さんの紹介されていたオーディオブックなどもチャレンジしたいなと思っています。

坂田：読書の時間は朝と夜ですね。以前は通勤時間に読んでいましたが、リモートに切り替わってからは朝の始業前と就寝前に読んでいます。
読み方としては信太さんと同様Kindleなどの電子書籍が中心です。

読書から得られることはなんだと思いますか？

信太：本は、その著者の人生の一部分を作品にしたものです。それを1000～2000円の非常に廉価な金額で読ませていただけるということは凄くありがたいことです。
読書は、その中から自分に必要なエッセンスを得られるものだと思っています。

菊池：ビスマルクの言葉に「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」とありますが、読書をすることで「筆者が経験して得た知識」を得られると思っています。
私は、本を読むとき、いつも過去の事例などを自分に当てはめて読んでいます。
筆者の過去の経験の疑似体験をして、自分だったらとうするか考え、アウンの事業に当てはめてみるなど、自分の経験以外にも知識を吸収できるのが本の魅力だと思っています。

坂田：読書から得られるものは大きく2つあり、「情報」と「体験」だと思っています。
本から情報を得ることで日々の業務のひらめきなど、私生活に結びつけることができます。
体験については、参考にしたい内容をメモにまとめて日々の業務に活かしたりしています。1冊で学んだことを必ず1つは実践するように心掛けています。
実際に自分で体験してみて、自分に刺激を与えることって大事だと思っています。

いかがでしたか？
ビジネスマンのインプット方法、ぜひ参考にしてみてください。