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スクリーンの外のデザイン

色々な操作方法

僕たちは、壁にかけるだけで世界が広がるデジタル窓、Atmoph Window を開発していますが、これは基本的にはスマートフォン経由で操作するデバイスです。

世の中にある IoT デバイスで良く見る操作方法で、多くの場合便利なのですが、万能ではありません。普段使っていると慣れてしまっている部分もあるのですが、良く考えると毎回以下の操作を要求されるのでまどろっこしい場合があるのも事実、、

  • ポケットからスマートフォンを取り出す アンロックする
  • アプリを立ち上げる
  • 操作

日々使うものなのでステップは可能な限り少なくしたい、でもスマホアプリで操作する以上、これらのステップは省略出来ない、という事で、デバイスならではの「センサー」を使った操作も可能にしています。

フレームにつけられたセンサーに手をかざす事で風景を切り替えたりスリープモードにしたりする事が出来ます。ただこの方式も、デバイスの近くにいないと操作出来なかったり、複雑な事はどうしてもしにくいのでいつでもこれだけでOKというわけには行きません。

そこで僕たちは Voice UI(音声操作)にも取り組んでいます。

Voice UI

具体的には Amazon Alexa と Google Home から僕たちの製品を操作する事が可能です。

例えば、「ねえGoogle、窓をサンフランシスコの風景に変えて」と言うと、デジタル窓をサンフランシスコの風景に切り替える事が出来ます。

自分で言うのも気がひけるのですが、すごく未来的ですよね!スマートフォンを持っていない子供や、テクノロジーに疎い高齢者の方にも簡単に使えると言うのも音声UIの非常に大きな魅力だなと思っています。

音声UIでは風景の切り替え以外にスクリーンのON/OFF、時計やカレンダーの表示など色々出来るようにしているのですが、利用状況の統計を見ると以下のような使用状況になっています。

スクリーンのON/OFF(Power)という日常的な機能が一番使われている事が良くわかりますね。とても音声UIっぽい使われ方だなと思います。

また音声操作をしているユーザの割合は以下のような感じです。

アクティブユーザのうちの10%強が使っている計算になり、個人的には「多いな」と思いました。

僕たちのデバイスを購入して使ってくれていて、さらに Alexa や Google Home の連携設定をして使ってくれている人なので、すごく少ないかなと予想していたのですが思ったよりもたくさん使われている印象です。僕たちの製品を買ってくれる感度の高いユーザなので、すでにスマートスピーカーを持っている人も多いのかもしれません。

アメリカでは成人の20%以上がスマートスピーカーを使う社会になっているようなので、日本でもこれからどんどん浸透していくんでしょうね。

進化し続けるハードウェア

今回は僕たちのデバイスの音声UI対応についてご紹介しましたが、こういった新しい機能もシステム更新で随時追加しています。アプリやデバイスの中だけに閉じず、時代に合わせてにこういった機能追加がどんどんできるのは IoT デバイスのとても面白い点かなと個人的には思っています。

サービスのデザインではどうしても「画面のデザイン」に意識が行ってしまいがちですが、音声UIのように「そもそも画面を使わない方法って無いんだっけ?」という方向からも解決策を考えていけるって、新しい時代が来た!と言う感じでとてもエキサイティングですよね。

これからは喋る必要すらなく、何かされた事にも気づかないようなコンピューティングの時代がやってくるはずで、まだまだ自分達に出来ることはたくさんあるなと思わされます。

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