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ヒルサイドテラスで開かれた猿楽祭。
今年は、年に一度ひらく茶室で“音・香り・静けさ”が響く茶道を体験しました。伝統の道具と現代の意匠が同席する「奏でる茶会」。音を合図に、香りを利き、所作を味わう——そんなひとときです。
こんにちは、アセットコミュニケーションズの松川です。
11月のヒルサイドテラスは、毎年恒例の猿楽祭で一気ににぎやかになります。オフィスのあるこのエリア全体に、ショップや飲食、展示、ワークショップがひろがる街のお祭り。私は今年、茶道のワークショップ「奏でる茶会」に参加しました。
会場は、年に一度だけ公開される茶室
舞台は、ヒルサイドテラスにゆかりの朝倉家の茶室。普段は非公開で、年に一度この日だけ公開される特別な空間です。床の間には“音”にちなむお軸、菓子や飾りにも音のモチーフがさりげなく散りばめられていて、伝統とモダンが一座で響き合っていました。
体験したのは、茶道ワークショップ「奏でる茶会」
今回の茶会は、名前どおり“音”がテーマ。所作やしつらえの隅々に遊び心がありました。
数百年前の茶道具の艶と、現代的なギターや陶器のオブジェが同席していて、伝統と今が一つのリズムで共鳴していたのが印象的です。
とくに心に残ったのは、音を“合図”として使うこと。
茶室では、あえて小さな音を立てて「お客様が来ました」「お菓子をお出しします」と周りに知らせます。今回はさらに、木箱に入れた金平糖をシャラリと鳴らして音そのものを楽しむ趣向もあり、耳で味わうお菓子という新鮮さに思わず笑顔に。
途中、焚かれたお香を「利く」時間もありました。静かな香りが音の余韻のように空間へ広がり、気持ちがすっと整います。
釜の湯がふつふつと鳴る音、帛紗のさやり、金平糖の転がる気配。
抹茶の温度や泡のきめ、菓子の甘さの残り香までがつながって、ひと続きの“演奏”に思えました。
仕事のとなりに、文化がある
オフィスを一歩でれば、手仕事や食、芸術に触れられる——その近さが、日常の感度をやさしく上げてくれる。
来年もまたヒルサイドで、新しい出会いを見つけに行きたいと思います。