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Monacaとの出会いから始まった好循環!(導入事例)

ヘッドウォータース様は2020年9月に上場した、ITソリューション企業です。
「エンジニア×ビジネス=∞」というビジョンを掲げ、新しい技術を積極的に取り入れながら、活躍の幅を広げています。

しかし、創業時からそのようなビジネス展開ができていたわけではありません。下請けがほとんどで、ビジョンと実態の乖離に悩んだ時期もあるといいます。

そんなヘッドウォータース様が、どのようにビジョンを実現し、現在の形に至ったのかお話をうかがいました。

目次

  1. お話しいただいた方
  2. なかなかビジョン通りの仕事ができなかった時期
  3. Monacaとの出会いから始まった好循環
  4. 現在の事業と今後の展望

お話しいただいた方

ヘッドウォータース株式会社 西間木様(写真左)・近藤様(写真右)

なかなかビジョン通りの仕事ができなかった時期

――上場おめでとうございます! AIなど新しい技術にも取り組んで、面白そうなお仕事をたくさんされていますよね。

ありがとうございます。
実は、今みたいな仕事ができるようになって、上場に至れたのはMonacaのおかげとも言えるんです。

――おお、それはうれしいコメントですが、どういうことでしょう? 詳しくうかがえますか?

弊社は2005年の設立以来、一貫して、エンジニアが活躍できる会社、エンジニアの価値を高められる会社を目指してきました。

とはいえ、いきなり仕事が取れるわけではないじゃないですか。
実績が少ないので、下請けや、客先に常駐するような仕事が多くて、自分たちの技術を高められるような案件はなかなかありませんでした。

あの頃はWebアプリ開発やインフラ構築が主だったんですが、2007年にスマホが出てきて、その後いろいろなアプリも流行り始めました。これからはスマホの時代だという意識は強烈にあったものの、当時の業務との兼ね合いもあり、なかなか手を出せなくて……

それでも新しい技術を触っていこうという気運は社内にあったので、案件とは別に、開発合宿や勉強会は継続的に行っていました。その中で、Cordova(※1)やMonaca(※2)の情報を技術メンバーが教えてくれたんです。「これなら、自分たちでもスマホアプリが作れる!」と興奮しました。

(※1)Cordova: 正式名称はApache Cordova。モバイルアプリ開発向けのオープンソースフレームワークであり、HTML5、JavaScriptなどのWeb標準技術を使って、クロスプラットフォームのモバイルアプリを開発できる。

(※2)Monaca:アシアルが提供する開発プラットフォーム。Web技術でクロスプラットフォームのアプリを開発できる。

Monacaとの出会いから始まった好循環

――Monacaが新しい技術分野に取り組むきっかけになったんですね。

はい。スマホアプリが作れるようになると、大手クライアントから直に開発案件を請けられるようにもなってきました。

大企業だと付き合いの深い開発ベンダーがいるため、新しく入っていくのがなかなか難しいのですが、当時はハイブリッドアプリ・スマホアプリには既存ベンダーの手が付いていなかったので、弊社に依頼いただけるケースも多くて。

先方の担当者がデジタルに強い方だと、CordovaやMonacaを知っていて、それで開発できる会社を探して弊社にたどりついたという事例もありました。

実績が増えると案件も獲得しやすくなって、それがまた新たな実績となり別の案件につながる、と良い循環が生まれました。

また、社内にモバイルアプリチームができて、ハイブリッドアプリだけでなく、FlutterやReact Nativeを使った開発もできるようになりました。

――Monacaを使った開発実績は、開発元であるアシアルより多いかもしれませんね。具体的な実績も、今後Monacaのサイトで紹介させてください。

はい、ぜひ。
Monacaは本当に初期のころから使っていて、一緒に市場を作ってきたぐらいに思っているので(笑)

現在の事業と今後の展望

――その後も技術の幅を広げて、今ではAIソリューションやDX支援に積極的に取り組まれています。多彩な事業領域をお持ちですが、御社の中でモバイルアプリ開発はどんな位置づけになりましたか?

もちろん、今でもモバイルアプリ開発単体の案件はあります。

最近ではそれに加えて、AIにしろDXにしろ、ユーザーが実際に操作する画面・インターフェースとしてスマホやタブレットを活用するケースが増えています。そこでもモバイルアプリ開発の知見は活きてきますね。

もう一つはエンジニアの教育、キャリアパス設計でも活用しています。

ハイブリッドアプリだと特に、簡単な言語で始められるので、新卒採用のエンジニアでも実案件に関わりながら習得できます。「開発したい」という思いで入社したメンバーが、実際に使われるアプリ作りに関われた、楽しいと思えたというのは、その後のモチベーションにも大きく影響します。

それから、Webの仕事をしてきたメンバーがアプリもやってみたいとなったとき、それまでのスキルの延長線上でアプリ開発に移るというキャリパスも作れます。社内でできることがいろいろあるので、会社へのエンゲージメント向上にも繋がっています。

――それぞれの事業が関連性を持って、御社のビジネスを支えているんですね。
最後に、今後の展開について考えていることを、差し支えない範囲で教えていただけますか?

DXは大きな波の一つです。

既存の業務システム刷新でも、AIやIoTを活用した業務支援でも、基盤やバックエンドを構築・運用して、インターフェースを作って、とやることが多く、大きなプロジェクトになりがちです。従来のやり方であれば何年もかかるようなものもありますが、最近では大手クライアントもスピード感のある開発を求めるようになっています。

Monacaなどのプラットフォームを使うと、UI側のプロトタイプはすぐにできて、コストも抑えられる。「こんなにすぐにできるんだ」と、クライアントから喜ばれています。

弊社の技術とこれまでの知見ををフル活用できる分野なので、DXには積極的に関わっていきたいです。

――今後も事業領域が広がる可能性はありますか?

社内には、事業立ち上げに関心のあるエンジニアもいます。
エンジニアの価値を上げられる会社でありたいという思いは創業時から変わっていないので、そういったエンジニアをサポートできる仕組みを整備したいと考えています。

技術力とビジネス力を持ち合わせたエンジニアを輩出していくという理念を、これからも実現していきます。

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