朝日新聞社が運営するwebメディア「withnews」は、2020年3月のPV(ページビュー)が月間1億1900万PVを記録し、開設以来初の1億PV超えを達成しました。
月間1億1900万PVは、朝日新聞デジタルの約半分にのぼる数値です。2020年2月にも8200万PVと最高記録を更新していましたが、それをさらに上回る結果となりました。この結果が達成できたのは編集部のコンテンツ力が一番ですが、アライアンス事業部では主にサイトの改善というかたちで貢献してきました。
「withnews」は、新聞になじみのない、若者世代向けのニュースサイトです。2014年7月のサービス開始以来、「取材リクエスト」を通じた読者との双方向的なやり取りや、ネットで話題になっているテーマの深掘り取材など、web全盛の時代における新しい報道の形を模索してきました。
一方、サービス開始からの5年間で、スマートフォンをはじめとしたユーザーのwebサイト利用環境の変化への対応や、サイト内の回遊性、幅広いジャンルを扱ってきた故にwithnewsならではのコンテンツがないなどの課題が出てきました。そのため、2019年12月にサイトのデザインリニューアルを行い、これらの課題の解決に努めました。特に、サイトの回遊性の向上には力を入れてきました。
withnewsの重要な流入元の一つに、withnewsのコンテンツを外部に配信しているyahooニュースなどのニュースサイトがあります。それらのサイトからリンクを辿りwithnewsの記事ページへやってくるユーザーは、ページの読み込みが遅かったり、使い方が分からなかったりするストレスを感じると、すぐに他のwebサイトやアプリへ離脱してしまいます。
そうならないよう、記事ページの読み込み速度の改善や、導線をわかりやすくするなどの改修を進めた結果、回遊性を図る指標である直帰率や離脱率、ユーザー数あたりのPV数はリニューアル前と比較して大きく改善しました。
これは一例ですが、他にも編集部や営業、外部の開発会社と連携しながら、データを分析し仮説を立てた上で日々様々な改修を進め、数値を改善することでサイトへの貢献を目指しています。ユーザーにとって使い心地の良いサイトにすることが、結果数値の向上にもつながると想います。今後もwithnewsをより多くの方に知ってもらうべく、改善を進めていきたいと思っています。(本間里望)